<コノコーチャ峠から尖鋒を望む>
アンデス・ブランカ山脈紀行;第2日目(2);コノコーチャ峠を越える
(アルパインツアー)
2016年9月6日(火)~16日(金)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6e09f0a385c14054231b107379fe09bd
第2日目;2016年9月7日(水) (つづき) 埃っぽい晴天
<ルート地図>
■リマ→ワラス全体図
■コノコーチャ峠→ワラス拡大図
←クリック拡大
<ワラスまで204キロメートル>
■トウガラシの畑
バランカの小さなレストランで食事を済ませた私達は,また専用車に乗って移動を続ける.
車窓から,草木が殆どない山がずっと見えている.乾燥しきった大地が連続しているという感じである.
13時32分,ワラスまで204キロメートルと書かれた案内板の前を通過する.進行方向左手に紫色の植物が栽培されているところが見えはじめる.
ツアーリーダーのHKさんが,
「…あれはトウガラシの畑のようです.もう少し先で車を停めて,休憩をしながらトウガラシの畑を見物しましょう…」
という.
13時35分,砂漠のような広場に専用車が停車.
専用車から外へ出て,外気を深呼吸する.空気がとても乾燥していることが分かる.
<トウガラシの畑>
■トウガラシ畑見物
専用車が駐車している場所から少し離れた場所で,沢山のトウガラシが干してあるのを見つける.同じトウガラシでも赤色,橙色,黄色などいろいろな種類があるらしく,色別に仕分けて干してある.メンデルの法則ではないが,どうやら赤色のトウガラシの数が圧倒的におおいよう思える.
<トウガラシの天日干し>
<チャキタンポ>
■チャキタンポに到着
トウガラシの見物を終えて,13時36分,専用車に乗り込んで,旅を続ける.
次第に山間の道路となる.
13時50分,チャキタンボという小さな集落に到着する.ここはリマから約240キロメートル離れた所にある山間の集落である.
道路の両側に粗末な家屋が軒を連ねている.
<チャクタンポの中心街>
■ホスペタジェレストランでトイレ休憩
集落の中心部と思われる場所にあるホスペダジェ(Hospedaje)レストランというところで,トイレ休憩を取る.
レストラン脇のテントの下で果物や飲み物を販売している.
<ホスペタジェレストラン>
■珍味のチリモヤ
トイレ休憩を終えて,14時丁度,再び専用車に乗り込んで旅を続ける.
車内で現地ガイドのMNさんが,私達にチリモヤという果物を分けてくれる.私も始めて口にする珍品である.
味や食感は何となくアケビに似ている.ほのかに甘い果物である.
<現地ガイドのMNさん> <チリモヤ>
<九十九折りの登り坂>
■長い長い九十九折り
14時30分頃から,九十九折りの山道に差し掛かる.日光のいろは坂など比較にならないほどの長いつづら折りが連続する.2車線の立派な舗装道路である.
8年前に,同じ道を通ったが,そのときは穴ぼこだらけの酷い路だったが,今は見違えるほど素晴らしい道路に生まれ変わっている.
専用車が曲がり角を曲がる度に高度が数メートル高くなる.
”よくもまあ,こんな素晴らしい道路を作ったものだな…”
と私は内心で頻りに感心している.
<九十九折りの坂道が連続する>
■谷底が見える
曲がり角を曲がる度に高度が増す.そして,眼下には今まで登ってきた谷間がずっと見下ろせるようになる.随分と高い所まで登ったなと驚きである.
それにしてもリマの天気とは正反対に,この辺りまで来るとスッキリと晴れ渡った青空が空一杯に広がっている.
急勾配の坂道を登るために,専用車のエンジンをフル回転させている.坂道を登る間は,冷房も切ったままである.そのために車内は照り焼きになるのではないかと思うほど高温になっている.
谷間を覗くと,こんな山奥でも,崖にへばり付くように建てられた民家が点在する.
<登ってきた谷間が見える>
■断崖の脇を登る
14時35分頃,進行方向右手に巨大な断崖のある山塊が見え始める.
私は地質学者ではないので正確には分からないが,この強大な断崖は,多分隆起によって形成されたもののように思える(間違っているかもしれない).
暫くの間は,この断崖を横目で眺めながら,専用車は急坂を登り続ける.
<巨大な断崖の山>
<湖のある広大な盆地>
■視界が開ける
14時39分,登り坂が終わって急に視界が開ける.
前方には緑豊かな集落が見え始める.地図で確かめると,この辺りの標高は約2,000メートル.結構な高地である.
14時41分頃,小さな集落を通過する.集落の名前は手許の地図には掲載されていないので分からない.
<坂道が終わって視界が開ける>
■湖が見えるところで休憩
15時41分,集落の一角で駐車する.ここから湖が良く見える.
専用車から外へ出る.ちょっと寒い.
湖を眺めながら,暫くの間,展望休憩を取る.
<湖の見える集落で展望休憩>
■広々とした展望
高台から湖を見下ろす.広大な風景なので,私のデジカメでは湖の全景を写すことは不可能である.
広々とした平原の向こうまでくねくねと曲がる道路が続いている.この道路をもう少し先まで行くと,今日のコースの最大の難所であるコノコーチャ峠がある.
<湖を中心に広大な盆地が広がる>
■売店を覗いてみる
近くにある売店を覗いてみる.
飲料水,カンズメ類,民芸品などを扱っているようである.なかなか面白い物があるようだが,まだ旅が始まったばかり.こんなところで衝動買いしてしまったら,持ち物が増えて困るなと思う.
もっとも,私は花から土産品など全く購入するつもりはないが…
<売店を覗く> <土産品売場>
<コノコーチャ峠へ>
■広々とした草原
展望休憩を終えて,15時50分,専用車に乗って湖が見える展望台から出発する.
進行方向右手には広い草原が広がっている.眼下には蛇行するリオサンタ(Rio Santa)が流れているのが見える.
草原を良く見ると,あちこちに放牧されている牛が点々と見えている.その中に人影も見える.この辺りは標高4,000メートルを超える高地である.こんな高い所でも人の姿が見えるとは…私には信じられない.ここは富士山山頂よりずっと高い所である.
それにしても…
見渡す限りの広々とした草原には,せまっちい日本に住んでいる私は圧倒されてしまう.
←クリック拡大
<広々とした草原>
■コノコーチャ峠に到着
15時55分,コノコーチャ峠(標高4,080メートル)に到着する.ここで,展望休憩を取る.
早速,専用車から下車して,峠からの風景をデジカメに収める.
<コノコーチャ峠に到着>
■草原の向こうに雪を被った尖鋒
峠からの風景は雄大である.
眼下には広々とした草原が広がる.相変わらず放牧中の牛が点々と見えている.その向こうには雪を被った尖鋒が見えている.
地図で確かめるが,どの山かハッキリとは分からない.でも,多分,コーララジュ山群(Caullaraju,標高5603メートル)を眺めているようである.
←クリック拡大
<雪を被った尖鋒が見える>
■峠のキリスト
路傍の広場に大きな立像が設置されている.
現地ガイドのMNさんによると,この立像はキリスト(聞き違えているかもしれない).ちなみにペルーにはキリスト教徒が多いとのことである.
ここは標高4,000メートルを越える高地である.暫く外にいると,さすがに寒い.俗に標高が100メートル高くなると,気温は0.6℃低くなると言われている.だとすれば,標高4,000メートルでは,海岸より気温が約24℃低くてもおかしくないことになる.
とにかく長い時間外にいるのは辛くなる.
16時頃,専用車に戻って,コノコーチャ峠を出発する.
<峠のキリスト像>
(つづく)
つづきの記事
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3510bee5b4783e848a288515d91a1677
「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534
[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea
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