<横瀬寺坂棚田の彼岸花>
秩父の彼岸花;横瀬寺坂棚田・聖地公園・愛宕神社周遊
(ARENAAオフミ)
2016年9月25日(月) 晴
<ルート地図>
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<元町・中華街駅から横瀬駅へ>
■久々の好天気
このところ,毎日愚図ついた天気ばかりだったが,今日は久々に天気が好転しそうである.
今日は9月第4日曜日.ARENAオフミ定例会が開催される.
今回は西武線横瀬駅から彼岸花を眺めながら,秩父鉄道大野原までのハイキングコースをのんびりと歩く計画である.
正直なところ,私が住んでいる鎌倉から秩父まで移動するのは如何にも遠いので,随分と迷いながらの参加だったが,折角の好天気を家でゴロゴロしながら過ごすのも勿体ない.思い切って参加することにする.
■元町・中華街駅
西武線横瀬駅10時30分集合である.案内役は幹事長のNWさん.
何時も早朝に起床している私は,集合時間が遅いので,例によって朝の時間を持て余す.大船駅付近でコーヒーを飲みながら時間を潰してから,根岸線の電車で石川町駅へ.石川町駅からミナトミライ線の元町・中華街駅までブラブラ歩きを楽しむ.
私は元町・中華街駅7時49分発西武線直通飯能行急行電車に乗車するつもりである.
まだ時間が早すぎるかなと思ったが,7時30分頃,元町・中華街駅のホームへ.たまたまホームでOKさんなど,仲間3人の方と一緒になる.
■大混雑の西武線
電車が何処の線路をどのように通ったのか,詳しくは分からないが,東横線,地下鉄,西武池袋線を通って,9時27分に飯能駅に到着する.
飯能駅で,西武秩父行の電車に乗り換える.ところがこの電車には,もう沢山のハイカーが乗り込んでいて,まるで通勤時間帯の電車のような大混雑である.後から乗り込んだ私達は当然座れない.座れないのも仕方がないなと観念する.
ところが,反応から二つ目の高麗(こま)駅に到着すると,乗客の半数以上が下車する.車内は空き空きになる.高麗駅で下車した乗客は,多分,日和田山登山か巾着田ハイキングを楽しむ方々だろう.
そういえば山旅スクールに通っていた頃,岩登り練習で何回となく日和田山通いをしたな…と,過ぎ去った昔のことを懐かしく思い出す.
■横瀬駅到着
西武線電車は随分戸山の中を通っている.こんなに奥深いところに民家があるのかと感心しながら,車窓からの風景を楽しむ.
長いトンネルや左右にカーブする線路を走って,10時17分,無事,横瀬駅に到着する.餅町・中華街からの長い電車の旅が,やっと終わる.
<横瀬駅から寺坂棚田へ>
■横瀬駅でハイキング登録
横瀬駅前には,沢山のハイカーが集まっている.たまたま今日は,秩父鉄道・西武鉄道合同ハイキング開催日である.
私達が歩こうとしているコースには「初秋の里路を辿り横瀬寺坂棚田の彼岸花を訪れる」という長い名称がつけられている.
私達は事情が分からないまま参加登録をする.登録と引き替えにハイキングコース地図を頂戴する.地図にはコース略図とハイキング注意事項が印刷されている.
この地図のコースに沿って完歩すると,ポイントが貯まるとのこと.でも余所者の私達にはポイントを貰っても使い道がないのが残念である.
<横瀬駅に到着> <係員の誘導で歩き出す>
■横瀬駅から歩き出す
10時27分,横瀬駅から歩き出す.
10時32分,横瀬町役場前の信号を右折する.右折後すぐにさらに右折して旧道に入る.
10時40分,横瀬町民会館前の交差点を横切って,長閑な雰囲気の間道に入る.緩やかな登り坂である.私達の先を行くハイカーの後ろ姿が点々と続いているのが見える.
<横瀬町役場> <横瀬町民会館>
■ウォーターパークシラヤマ
町民会館前の交差点からなだらかな坂道を登り続ける.やがて,進行方向左手にウォーターパークシラヤマが広がる.
どんなところか,ちょっと立ち寄ってみたい気もするが,ハイキング主宰者から「コースを外れた場合は参加者と見なさない」というきついお達しがあるのと,余り時間を取りたくないという理由から,ウォーターパークシラヤマは少し高いところから見下ろすだけにしておこう.
川の名前は良く割らないが,清流が流れているのが見下ろせる.
<ウォーターパークシラヤマ>
■寺坂棚田駐車場
登り坂が少し急になる.そして,10時46分,寺坂棚田駐車場に到着する.ここでトイレ休憩と棚田見学をする.
駐車場には何針かのテントが張ってある,売店と休憩所のようである.
駐車場入口で,係員が,
「…棚田保護のために寄付をお願いします…」
と叫んでいる.
”仕方がない.では寄付をしよう…”
と思い立つ.
小銭を出そうとすると,
「…1口,200円,お願いします…」
私は内心で,
”えっ! 200円! ちょっと高いな”
と思ったが,成り行きで20円を寄付する.
”コンビニコーヒーを2回自粛すれば元が取れるな…”
と一瞬奇妙な計算をする.
200円を納めると,引き替えに,何やら黒いつぶつぶが沢山入った袋を頂戴する.どうやら貴重な古代米のようである.
<ちょっと急な登り坂> <寺坂棚田駐車場>
<寺坂棚田>
■彼岸花とカカシ
駐車場付近から,寺坂棚田の風景を眺める(冒頭の写真).なかなか見応えのある風景である.
彼岸花とカカシの取り合わせがなかなか秀逸である.沢山の観光客が立ち止まって写真を撮っている.
<寺坂棚田の彼岸花とカカシ>
■寺坂棚田の遊歩道
棚田の中に遊歩道が続いている.どうやら棚田の中を一巡する路のようである.
幹事長のNWさんが,
「…田んぼの中を歩きますか…」
と一同を誘う.
「先ほど靴を洗ったばかりなので…泥道を歩くのはもう良いです…」
とどなたかが言う.
私も,
”そうだな,ここから見渡せば十分だな”
とついつい思ってしまう.
でも,よく考えるとハイキングシュースは汚さないために履いているのではなく,多少の悪路でも無理なく歩くために履いているんだと気が付く.
”でも,やっぱり,わざわざ田んぼの中を歩く必要はないな…”
<寺坂棚田の彼岸花>
■丸山林道標識
10時57分,寺島棚田の見物を終えて,緩やかな坂道を登り続ける.
10時58分,「札所5番,丸山林道」の案内板の前で左折する.
<寺坂棚田の案内板> <札所5番・丸山林道標識>
<横瀬大橋へ>
■素晴らしい見晴らし
左折すると緩やかな下り坂になる.
進行方向左手の視界が開け始める.眼下に大きな街が見える.多分秩父市であろう.その先にうねうねと続く山並みが見えている.
私達は素晴らしい見晴らしを堪能しながら,ユックリと坂道を下る.
<素晴らしい展望>
■林道丸山線案内板と横瀬大橋
11時03分,林道丸山線の案内標識の前を通過する.この辺りで下り坂が終わり水平路になる.周囲には田畑や集落が広がり始める.
11時07分,横瀬大橋に到着する.
長い橋である.
<丸山林道の標識> <横瀬大橋>
■横瀬大橋からの眺望
横瀬大橋をわたりきるのに2分ほどかかる.長い橋である.橋の上から川の上流を眺める.
拾い河川敷にビッシリと住宅が建ち並ぶ.その先には大きな山が聳えている.多分,武甲山だろうと思うが定かではない.
”大雨が降ったら,この河川敷,危ないのではないか…”
と余計な心配をする.
<横瀬大橋からの眺望>
<札所10番大慈寺>
■信号のある交差点
横瀬大橋から先は立派な歩道のある二車線の自動車道路になる.いくつかの路地との交差点を通過して,11時16分,信号のある交差点に到着する.
係員がハイカーに交差点を注意して渡ってから,直進するように指示している.私達の前後にも沢山のハイカーが居る.私達も先を行くハイカーの後に続いて,交差点を渡り,道幅の狭い路地に入る.
路地の右手に魔利支尊天の石柱が立っている.辺り一面に黄色い花が咲いている.
<信号のある交差点を渡る> <魔利支尊天>
■巨大な地蔵尊と立派な山門
路地はすぐに三差路に突き当たって終わりになる.係員の誘導で,三差路を右に曲がる.
三差路からほんの100メートルほど先へ進んだところで左折すると,大きな地蔵尊が安置されている.
この自走村の先に大慈寺の山門が見えている.立派な山門である.
<大きな地蔵尊と立派な山門>
■札所10番大慈寺を参拝
11時20分,立派な三門を潜って大慈寺に到着する.
境内はそれほど広くはないが,立派な本堂が建っている.この寺の由来などは,境内入口の案内板に記されているが,ここでは冗長になるので引用は省略する.
沢山のハイカーに混じって,私達も参拝を済ませた後,境内で休憩を取ることにする.
もう今日は9月の下旬だというのに,結構蒸し暑い.案内係が熱中症にならないようにと注意を促している.
<大慈寺の本堂>
<山道を抜けて聖地公園へ>
■山道を登る
大慈寺での参拝と休憩を終えて,11時27分,大慈寺を出発する.
ここから先は,いきなり山道になる.それもかなり急な上り勾配の道である.昨日まで降り続いていた雨のためか,足許は泥濘んでいる.
私は丹沢塔ノ岳の登山道を連想して,こんなジメジメした道に山ヒルが居るのではないかと,ちょっと心配になる.
暫くの間,登り坂が突いた後水平路になる.進行方向左手には延々と柵が続く.柵の向こうは秩父セメントの敷地のようである.
やがて山道が開けて高台の住宅地になる.
<いきなり急な登り坂の山道になる> <高台の住宅地に出る>
■聖地公園に到着
11時49分,日本石材の建屋の前で舗装道路に突き当たる.ここを右折して,道なりに進む.
11時53分,聖地公園に到着する.ここは巨大な墓地公園のようである.公園の土手の彼岸花が実に見事である.
<日本石材> <聖地公園に到着>
■無料休憩所
そろそろ昼食の時間である.
天気が良いので野外でも良いのだが,墓地の中で腰を下ろして食べるものどうも具合が悪い.
どこで食事をしようかと迷っているときに,無料休憩所の案内板を見つめる.
「これは丁度良いな…一寸覗いてみましょう…」
ということで,11時59分,無料休憩所を訪ねる.
どうやら昔の駅舎を流用した建物らしいが,無料で飲めるお茶や,机などが整備されている.
「丁度良い,ここで昼食にしましょう…」
館内に入る.沢山のハイカーが休憩を取っている.私達も空いている席を適当に探して,持参の昼食を摂る.
<無料休憩所> <無料休憩所の中>
<聖地公園から神門寺へ>
■無料休憩所から歩き出す
昼食を終えて,12時25分,無料休憩所前を出発する.いよいよ午後の部である.
まずは,無料休憩所前で,全員が揃っているかどうかをチェックする.そして,幹事長のNOさんの合図で午後の部の始まりである.
<無料休憩所の前にて>
■江戸太郎の墓と地頭交通公園
12時31分,江戸太郎の墓の前を通過する.
江戸太郎がどのような人物か,私には知る由もないし,またわざわざインターネットを使って調べてみる気もしないが,芝生の先の奥まったところに立派な五輪塔が見えている.この五輪塔が多分江戸太郎の墓だろうと思う.
同行の皆さんも江戸太郎には興味はないようである.私もちょっと立ち止まって写真を撮っただけで通過する.
12時32分,トイレのある休憩所に5分程立ち寄る.
12時36分,児童交通公園脇を通過する.広々とした公園で,沢山の家族連れが愉しそうに過ごしている.
<江戸太郎の墓> <児童交通公園>
■広々とした散策路
児童交通公園から先,暫くの間,聖地公園沿いの広々とした散策路が続く.私が住んでいる鎌倉には,こんなに広々とした所はないので,羨ましく感じる.
歩道の脇には彼岸花が一列に植えらえている.
暫く進むと,路が大きく右にカーブして,緩やかな下り坂になる.
<広々とした散策路>
■峠を通過
12時41分,三差路を大きく左に曲がる.やや急な下り坂である.
下り坂が過ぎると,今度は緩やかな登り坂になる.長くて真っ直ぐな登り坂が続く.
12時52分,「Cafeさん・べーす」の看板付近で峠になり,その先はちょっと急な下り坂になる.
峠付近で,ユックリ歩いている中年女性お二人に追い付く.お一人が左足の膝にサポーターを装着している.
「…登りよりも,下りが辛いのよ…」
と言っている.
私も左足膝半月板の故障で苦労した経験があるので,この方の気持ちが良く分かる.心の中で,
”大変ですね.お大事に…”
と挨拶して追い越させて貰う.
<鋭角に左に曲がり下り坂に入る> <この看板付近で峠になる>
■急坂を下る
峠を下り始めてすぐに(12時54分),今度は鋭角に右折して,道幅が狭い路地に入る.ちょっと急な下り坂が連続する.
急坂を下り終えて,12時56分,集落の中の路地に入る.
<下り坂の途中で鋭角に右折> <坂道を下り終えて集落へ>
■札所18番神門寺
12時58分,札所18番神門寺に到着する.
境内はそれほど広くはないが,立派な本堂が建っている.本堂に向かって左手には社務所,休憩所がある.
この寺に入った途端に,以前この寺を訪れたことがあるような気がしてくる.かれこれ10数年前に,秩父市内にある寺を幾つか廻ったことがある.どの寺をどんな順序で廻ったかはすぐには思い出せないが,境内を見廻している内に,いろいろと思いだす.
私達は参拝を済ませた後,数分の給水休憩を取る.
<神門寺>
<愛宕神社を経由して大野原駅へ>
■国道140号線をひたすら歩く
13時05分,神門寺から歩き出す.
神門寺からは国道140号線を北へ向かってひたすら歩き続ける.単調な道である.
13時08分,やっと秩父消防署前を通過する.さらに歩き続けると,秩父鉄道大野原駅のホームが見えはじめる.しかしどうやら国道沿いには駅舎はなさそうである.
長くて単調な歩きが続く,ウンザリ.
■愛宕神社
13時22分,ようやく愛宕神社に到着する.
赤い鳥居が立ち並んでいるのが目に付く.まずは鬱蒼とした木立の奥にある拝殿を詣でる.
広い境内はひっそりと静まり返っている.
<愛宕神社の鳥居> <拝殿>
■愛宕神社の彼岸花
つづいて今回のコースの見所の一つになっている愛宕神社の彼岸花を見物する.神社の林の中に彼岸花が沢山咲いている.
愛宕神社の彼岸花は,このコースの観光目玉の一つ.もっと大規模な彼岸花を期待していたので,ちょっとガッカリ.
<愛宕神社の彼岸花>
■大野原駅にゴール
13時30分,無事,大野原駅にゴールする.
大原駅改札口前に設置されている「ゴール受付」で,横瀬駅で頂いた地図を提示する.すると,係員が,この地図の上に「CTK受付」という日付入りの印鑑を押す.余所者の私達には,この印鑑にどんな効能があるのかサッパリ分からない,でも,とにかく印鑑を有り難く頂戴する.
大原駅に無事到着した所で解散である.
<大野原駅前のゴール>
<熊谷経由で帰宅>
■秩父鉄道で熊谷駅へ
私は元鉄道マニアである.この年になっても,ときどき元鉄道マニアの血が騒ぐ.
”折角,秩父まで来たんだから,秩父鉄道を堪能しなければ…”
私は,熊谷を回ったのでは,西武線・東横線を乗り継いで帰るよりも,余計に時間が掛かることは百も承知で,熊谷経由で帰宅ことにする.
というのも,秩父鉄道の寄居駅から羽生駅までの区間はまだ乗ったことがないのが気になっているからである.そこで,大野原から熊谷まで,とにかく乗車してみたい.
私の体内に巣喰っているもう一人の私が,
”わざわざ遠回りするなんて…バカみたい”
と私を揶揄する.
でも私は平気である.
実際に乗ってみると,大野原から熊谷駅までの所要時間は1時間余り.結構,長時間である.
■熊谷からは湘南新宿ラインで…
熊谷からは湘南新宿ライン平塚行の電車に乗車する.電車は空き空き.4人掛けボックス席を一人で占領して,ユックリと旅を楽しむ.
でも,電車が大宮に近付く頃には,ほぼ満席に近い状態になる.
赤羽から池袋までの間.電車はえらくゴミゴミとしたところを走るのでちょっとビックリする.
列車が新宿に到着すると,そこから先は平素良く乗車しているところなので,気分も落ち着いてくる.そうなると,ついつい気が緩んで居眠りをしたくなる.でも,下車駅を乗り越してしまうのも困るので,必至に眠らないように心掛ける.
辺りが薄暗くなる頃,やっと帰宅する・
こうして,ARENAオフミのハイキングは無事終わった.
<ラップタイム>
10:27 横瀬駅前歩き出し
10:32 町役場前
10:40 町民会館前
10:45 ウォーターパークシラヤマ
10:46 寺坂棚田駐車場(10:57まで寺坂棚田見学)
10:58 札所5番,丸山林道の標識
11:07 横瀬大橋
11:16 信号のある交差点を渡る
11:20 大慈寺(11:27まで参拝休憩)
11:49 日本石材
11:53 聖地公園
11:59 無料休憩所(12:25まで昼食)
12:31 江戸太郎の墓
12:32 トイレ休憩所
12:41 三差路を鋭角に左折
12:51 峠を通過
12:58 神門寺(13:05まで参拝休憩)
13:22 愛宕神社(13:28まで参拝見学)
13:30 大野原駅着(解散)
[散策記録]
■水平歩行距離 8.1km
■累積登攀高度 154m
■累積下降高度 197m
■所要時間(休憩時間込み)
横瀬駅発 10:27
大野原駅着 13:30
(所要時間) 3時間03分(3.05h)
水平歩行速度 8.1km/3.05h=2.66km/h
(おわり)
「関東の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2d08f6b5e51210d9b7af9cbb9fef8115
「関東の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7dd0a062e169647a41bee0e607609559
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.