中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第5日目(4):タラナキ滝トラック(2)

2014年02月09日 06時07分25秒 | ニュージーランド:ルアペフ・タラナキ

                                <渓谷を渡る>

[復刻版]
 ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第5日目(4):タラナキ滝トラック(2) 
 
            (山旅スクール5期同窓生)
        2006年1月27日(金)~2月4日(土)


第5日目;2006年1月31日(火)
 (つづき)
ホテルへ戻る

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<ルート地図>


※再掲図   ↓ 拡大図


<タラナキ滝トラックを下る>


■橋を渡る
 15時15分,タラナキ滝を堪能した私たちは,帰途につく.
 何を勘違いしたのかお一人が先頭に立って,もと来た道を戻ろうとする.それを見ていた一同から,
 「××さぁ~ん・・・どこへ行くんですかぁ~・・?」
と冷やかしている.
 「あれ~ぇ・・・今来た道を戻るんじゃないんですか?」
 ××さんは,事前に地図を全く見ていないようである.
 川沿いの道を下り始める.
 すぐにフクロウがコーモリ傘を忘れたことに気がついて,取りに戻る.それを見ていたドッジさんとビアンコさんが,
 「いぇ~い・・!」
と囃し立てる.お二人とも,そそかしい仲間が増えたと喜んでいる.
 私達は森林の中のゆるやかな下り坂をノンビリと下っていく.
 15時24分,橋を渡る.そして,川の左岸に沿って,下り続ける.この川は先ほど見物したタラナキ滝の下流である.

<橋を渡る>

■密林の中を下る
 橋の上から川を覗き込む.岩を噛む急流である.
 橋を渡ると,木が鬱蒼と茂る密林のような所に入り込む.

 周りにはボックム(やどり木の一種)や蝿取り草の一種(名前を忘れた)などが繁茂している.
 私達は川沿いの道をひたすら下り続ける.
 
<岩を噛む急流>                       <密林の中を下る>

■ワカパパビレッジまで20分
 16時44分,分岐を示す標識が立っているところに到着する.標識には「タラナキ滝へ40分,ワカパパビレッジへ20分」と書いてある.
 分岐を過ぎると,また登り坂になる.さらに,その先はまた下り坂になり,また橋を渡る.そしてまた緩やかな登り下りを繰り返す.
 
<分岐の標識>

■ホテルが見えはじめる

 15時49分,かなり急な登り坂を登って,見通しの良い平原に出る.平原の遙か多くに私達が宿泊しているホテルが見えるようになる.
 「まだまだ,結構,歩き出がありますね」
と誰かが言っている.


<のどかな平原の向こうにホテルが見え始める>

■紫色の綺麗な花
 平原を横切ると,また下り坂になり湿地帯のような所を通過する.泥が靴に付着して,ベトベトになる.
 足許には,紫色の綺麗な花が一面に咲いてる.ガイドから花の名前を伺ったが,聞いた途端に忘れてしまう.


<紫色の綺麗な花>

<漸くホテルへ戻る>

■旅の老夫婦
 ここからが実に長い道のりである.湿地帯を横切るので,足許はドロドロである.
 “ホテルが,あんなに近くに見えていたのに,結構,何時までも到着しないな…”
と思いながら,黙々と歩き続ける.
 それでも歩いている内に,何とかホテル前の駐車場に到着する.

 丁度そのとき,散策のために出てきた日本人の老夫婦が私達に声を掛けてくる.
 「山へ行っていらっしゃったんですか?」
と羨ましそうである.
 このご夫婦は,長いことニュージーランドに駐在していたとのこと.定年退職後,思い出を辿って旅をしているとのことである.

<裏手からホテルに戻る>

ドラエモンのタワシ
 
16時15分,ホテルに到着する.
 私達の靴は,泥濘を歩いてきたので,ドロドロになっている.泥靴のままでホテルには入れないので,玄関脇の外階段を下りて,水道の蛇口の所で靴を洗うことにする.

 こんなときに何時も活躍するのが大阪のTさんである.Tさんはリュックから小さなタワシを取り出す.一同,Tさんの準備がよいことに感心する.
 「まるで,ドラエモンの魔法のポケットのようですね」
と誰かが言う.

 ドラエモンのタワシを順番に借りて,靴に付いた泥を洗い流す.
 そうこうしている内に,天候が回復して,晴れ間が覗くようになる.天候が回復して気分が良くなったし,まだ,まだ,部屋に春時間でもないので,
暫くの間,ホテルの玄関前で雑談をしながら過ごす.
 突然,××さんが,
 「明日は山へ登らないんですか?」
とトンチンカンな質問をする.
 「明日は移動日ですよ・・」
と一同呆れながら返事をする.
 私達は,いよいよ明日,ニュープリマスへ移動することになっている.
 16時45分,ホテルの自室へ戻る.
 今日も大分歩いたので,何となく気分がよい.
 すぐに下着の洗濯をする.そして,ベッドに寝ころんで,今日一日の記録を整理し始める.そんなことをしている内に,瞬く間に時間が過ぎる.
 今夜は,夕食前にバーダーさんの差し入れた味噌汁を全員で賞味することになっている.

<ホテルの外で靴を洗う>

                                (つづく)

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「目次および索引」
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