中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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北アルプス:常念岳・蝶ヶ岳縦走(概要編)

2013年09月16日 14時11分18秒 | 北アルプス

                      <常念小屋付近から槍ヶ岳を望む>

     北アルプス:常念岳・蝶ヶ岳縦走(概要編)
       (アルパインツアーサービス)
2013年9月13日(金)~15日(日)

<コース地図>



 久々に北アルプスの旅を楽しんだ.
 前回,北アルプスを訪れたのは2011年のこと.昨年は夏に白内障の手術を受けたため,折角の夏のハイシーズンにもかかわらず近場の丹沢へ登るだけで我慢していた.
 今年は…
 是非,北アルプスへ行こうと前々から思っていた.それも,入門的な山で,しかも,まだ登ったことのない山はどこかなと,思いながら…
 勿論,私も山は駆け出しの素人である.したがって登っていない山は沢山あるが,北アルプスの有名所で,登っていないのは蝶ヶ岳と乗鞍山に2座である.
 …で,乗鞍山はさて置いて,蝶ヶ岳に行ってみたいなと思っていた.そんな折,たまたま何時も海外登山でお世話になっているアルパインツアー社のツアー登山の中に,常念岳と蝶ヶ岳を縦走するコースがあったので,早速,申し込んだ.参加費は結構高いが,10年前の私ならいざ知らず,この年になると,「安全」を「お金で買う」ことがとても大切だと思っている.
 安全については,別途,このブログ記事で触れたいと思っているが,事前に一言.
 たまたま登山中に,西日本に甚大な被害をもたらした台風18号が,もうすぐ北アルプスにも襲来しそうになった.そのとき,ツアーリーダーが気象会社やアルパインツアー社と連絡を取りながら,実に適切な対応をし頂いた.その結果,早め早めの行動を取って,所期のコースを完全に踏破し,かつ,天候が悪化する前に,1人の落伍者もなく,無事に下山することができた.
 これは,一見,何でもないことのように思えるが,私にはとても凄いことのように思える.改めてツアー登山の良さを再確認した次第である.

 さて,詳細は次回以降のブログ記事に譲るとして,ごく簡単に今回の登山を振り返っておこう.
 第1日目は,10時30分,松本駅に集合.参加者は男性5人,女性6人,合計11人.同行するツアーリーダーは3人,ガイドレイソはガイド1人に対して参加者3.7人という理想的な割合である.
 まずは専用車で,ヒエ平登山口(標高1323メートル)へ.
 ストレッチをしてから,11時53分,登山開始.途中,4回休憩を取って,16時17分に常念小屋に到着する.小屋からは鋭く尖った槍ヶ岳が見える(冒頭の写真).

<常念岳山頂>

 第2日目は.常念小屋から蝶ヶ岳までの縦走コースである.
 出発に先立って,台風18号の影響で天気予報を確かめながら行動する…場合によっては常念岳に登頂した後,往路をヒエ平らに下るかもしれない.あるいは,予定通り蝶ヶ岳まで行って,3日目は暗い内に下山を開始して,天候が悪くなる前に下山してしまうという選択肢もあり得る.詳細は常念岳山頂で,気象会社とツアー会社とに相談して決めると伝えられる.
 何れにしても常念岳までは登ることとなる.
 常念岳山頂での検討結果は,
 “今日は天候が安定しているので予定通り蝶ヶ岳まで行くが,明日は朝食を弁当にして貰い5時に下山開始,天気が悪くなる前に三股まで下山する”
ということになった.
 そうなると,2日目のコースは,距離も短いし,高低差もそれほど大きくないので,ユックリと尾根歩きを楽しむことができる.
 私たちは,安定した天気の中,槍ヶ岳や穂高連峰の素晴らしい展望を楽みながら,のんびりと尾根伝いの道を楽しんだ.


<穂高連峰の雄姿>

 3日目は,まだ暗い5時10分に下山開始.
 雨が降り出す時間が,当初の予報より少し早まって,もう出発時には霧雨が降り出している.やや冷たい風も吹いている.私たちは雨具など完全装備で下山を開始する.
 ところが,谷間の下山道に入ると,風は止み,雨も収まる.
 雨具を着ていては蒸し暑いので,途中で雨具の上だけを脱いで下山を続ける.足許は濡れていて滑りやすく,急坂が連続するところもあったが,全員無事に下山し続ける.途中で再び雨が降り出す,やむなく雨具をまた装着する.
 9時丁度に山麓の三股に到着する.
 タクシー相乗りで松本駅に向かう途中で,温泉施設「四季の里」に立ち寄って,3日間の汗を洗い流す余裕もある.11時45分,松本駅で解散.台風が吹き荒れる前に無事帰宅することができた.

<蝶ヶ岳付近で出会った雷鳥>

 今回の登山の記録は,引きつづき,このブログで連載する予定である.
 ただ,現在連載中の「ノルウェー紀行」も,まだ,終わっていないので,「ノルウェー紀行」と「常念岳・蝶ヶ岳縦走」の記事を交互にブログに掲載していくつもりである.
 お陰様で沢山の方々に「ノルウェー紀行」の記事をご愛読頂いている.以上のような次第で,色々な記事がチャンポンになって掲載されるが,ご容赦頂ければ幸いである.
                                        (つづく)

「北アルプスの山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5b80e7e2178071163e7cd066393849b1
「北アルプスの山旅」の次の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1e4030ec743ea5b885571ca17d083902



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