中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

鎌倉観桜:衣張山・光明寺・妙本寺をぐるり一回り

2011年04月12日 19時24分10秒 | 鎌倉あれこれ

                                <光明寺のサクラ>

       鎌倉観桜:衣張山・光明寺・妙本寺をぐるり一回り
               (単独散策)
            2011年4月11日(月)

<散策地図>




  水平歩行距離  9.6km
  累積登攀高度  271m
  累積下降高度  271m

■満開のサクラを見ながらバスで鎌倉駅へ
 実は,昨日(4/10),某散策グループの方々と,源氏山,浄光明寺,段葛を一回りしたばかりである.でも,サクラを愛でる期間はせいぜい1週間程度しかないので,まだまだこの時期に見ておきたいところがある.
 幸いなことに,今日も,気温はちょっと低めだが,春らしい良い天気である.
 「よぉ~しッ!・・・今日も出掛けるぞ・・」
 私は,貯まっているヤボ用を午前中に適当に済ませて,午後から散策に出掛けることにする.2日連続のフラフラ旅だが,誰に迷惑を掛けるわけでもないので,まあ,いいか,で出掛ける.
 今日は,是非,光明寺のサクラを見ておきたい.それも,鎌倉駅からいきなり光明寺まで行ったのでは芸がないので,衣張山のサクラを見てから,光明寺まで回ろうと思う.
 それには,何時ものようにバス停鎌倉中央公園入口から歩き出したのでは,とても半日では廻れない.そこで,今日はバスを利用して鎌倉駅まで出てから,歩き出すことにする,
 自宅近くのバス停鎌倉中央公園入口からバスに乗車する.バス停近くのサクラは,今,正に見頃である.
 途中のバス停から沢山の方々が乗り込んでくるので,たちまちの内にバスは満員になる.

<鎌倉中央公園のサクラ>

■段葛を眺めながら鶴岡八幡宮へ
 平日にもかかわらず,行楽シーズンなので,鎌倉駅周辺も結構な人出である.この人出を見ていると,世相も,2月11日の東日本大震災のショックから,ようやく立ち戻ってきたなと実感する.
 12時50分頃,鎌倉駅西口から歩き出す.サクラのシーズンには,何と言っても若宮大路を歩かなければ話にならない.段葛のサクラを眺めながら,とにかく鶴岡八幡宮に向かう.歩きながら外国人の観光客が全く見当たらないのに気がつく.
 八幡宮の境内にも観光客が戻っている.参道を歩きながら,ふと県立近代美術館の催し物が気になる.散策を止めて,美術館を見学したくなるが,今の催し物が10月まで突くようなので,やっぱり,今回はサクラ見物にしようと思い直す.

<段葛>


<観光客が大分戻ってきた鶴岡八幡宮>

■御堂橋から田楽辻子の道
 宝戒寺の前を通過し,金沢街道を進む.岐れ道の先から左折して御堂橋を渡る.橋から川を見下ろすと,数匹の鯉がノンビリと泳いでいる.滑川の左岸沿いに閑静な道を遡る.ここは田楽辻子(でんがくずし)と呼ばれる古道である.
 13時32分,犬懸橋からの道との十字路を右折して平成の巡礼道に入る.住宅地の中を南へ,やや急な登り坂を歩く.

<御堂橋付近の鯉>


<田楽辻子の道>

■路傍の可愛い地蔵
 一人旅の気儘さから,結構速い速度で登り続ける.5分ほどで住宅街は途絶えて,鬱蒼とした緑に覆われた山道になる.ジグザグの階段道を10分ほど登る.
 途中に可愛い地蔵さんが安置されている.この地蔵は,近くにお住まいのナントカ(名前忘れた)という方が彫られたものである.

<路傍の地蔵>

■石切場跡
 衣張山山頂の手前で,山道が左右に分岐する.ここで,左側の道を辿る.少し下って,13時45分に石切場跡に到着する.
 ここから,天園方面の素晴らしい眺望が楽しめるはずだが,この頃は雑木が繁茂していて,ほとんど眺望が利かなくなっているのが残念である.

<不気味な石切場跡>

■衣張山山頂
 石切場から,ほんの数分,急な階段を登って,13時47分に衣張山山頂(標高120m)に到着する.
 先客は地元の若い女性群数名.シャッターを押してくれと依頼される.
 衣張山からの眺望は相変わらず見事である.遠くに,緑の雲海に浮かぶように大船観音が見えている.材木座方面を眺めると,山桜で化粧した名越切通付近の山々が見えている.

<衣張山からの眺望>


<遠くに大船観音が見える>

■浅間山山頂
 10分ほど景色を堪能した跡,尾根沿いの道を上り下りして,13時52分,浅間山山頂(標高120m)に到着する.先客は1人の男性.彼に挨拶してから,山頂の眺望を楽しむ.
 ここからの鎌倉逗子ハイランド住宅地や,長勝寺の裏山の眺望が素晴らしい.風景をデジカメに収めていると,男性が話しかけてくる.彼も鎌倉の住民だという.鎌倉市民同士ということで,暫くの間,とりとめもない話を続ける.
 14時14分,浅間山を出発する.どうやらオシャベリが長すぎたようである.光明寺に廻るには,大分,時間も押してきた.

<浅間山からの眺望>

■素晴らしい展望の尾根道
 再び尾根道を急ぐ.
 14時20分,展望の良い所に到着する.ここからの山桜の展望は鎌倉で最高だと思っている.どなたかが“一目千本桜だ”と言っていたが,正にその通りだと思う.
 眼下に,山桜の尾根が幾重にも,ずっと遠くまで,重なって見えている.
 「実に見事だな~ぁ・・」
と独り言を言いながら暫くの間見とれている.
 
<尾根道からの眺望>

■かまくら幼稚園からの展望
 14時28分,鎌倉逗子ハイランドの端にある「かまくら幼稚園」前に到着する.ここは,「関東の富士見百景」に選ばれている景勝の地である.今日は残念ながら富士山は雲の中で見えない.

<関東の富士見百景>

■パノラマ台に登る
 続いて公園内の散策路を経由してパノラマ台に登る.14時28分,パノラマ台山頂に到着する.ここからは逗子の市街地が手に取るように見下ろせる.その右手には披露山公園,長勝寺裏山が見えている.

<パノラマ台からの眺望>

■大切岸を行く
 鎌倉と逗子の市境の尾根を南へ下る.進行方向左手は大切岸である.大切岸の下には法性寺の境内が見えている.
 14時37分,鎌倉市指定文化財の石塔2碁がある.
 14時38分,法性寺へ下る道との分岐を通過する.
 
<大切岸から法性寺方面を望む>

■整備が進むまんだら堂付近
 14時39分,まんだら堂跡に到着する.この辺りは,すっかり公園風に整備されている.まんだら堂跡は真新しくて立派なフェンスで囲まれている.道路にはウッドチップが深々と敷き詰められている.さらには,坂道が真新しい階段になっている.道路の周辺は立派な公園になっている.
 綺麗に整備された広場は柵で囲まれていて,以前のように適当に歩き回ることはできなくなっている.
 14時42分,名越の切通道に突き当たる.

<公園のように整備されたまんだら堂付近>

■眺望を楽しみながら大町へ下る
 名越の切通を大町方面に下る.この辺りの道も公園風になってしまったのかと心配したが,ここは元通り.滑りやすくて急な坂道を下ると,横須賀線沿いのトラバース道に出る.
 ここからの長勝寺方面の眺めはなかなかのもの.
 辺りの風景を見下ろしていると,横須賀線の下り電車が走ってくる.絶好のシャッターチャンス.
 なぜか,電車が警笛を鳴らず.まさか私に向かって警笛を鳴らしたんではないだろうな.

<名越切通出入口から長勝寺方面を望む>

■日蓮乞水と銚子ノ井
 下り坂を過ぎてから,横須賀線の踏切を渡る.そして民家の建ち並ぶ路地に入る.路地の入口にある日蓮乞水の写真を撮る.
 ついで,すぐ先で左折して,すごく狭い路地を抜ける.路地の反対側の出口にある銚子ノ井の写真を撮る.
 
<日蓮乞水>                      <銚子ノ井>

■長勝寺の裏山を登る
 バス通りを横断して,14時55分に長勝寺に到着する.
 山門を潜ると,参道の両側に沢山のサクラがある.今が丁度見頃.長勝寺のサクラは,当初予想していたよりも,遙かに見事.余りの美しさにビックリする.
 サクラの花の間から日蓮の立像が見え隠れする.
 



■赤城圭一郎碑からの眺望
 長勝寺の裏山を登る.墓地の中の長い階段道である.登るにつれて視界がだんだんと開けていく.そして,15時05分,山頂にある赤城圭一郎の碑に到着する.
 ここからの眺望はまた格別である.先ほど通ってきた衣張山,浅間山,パノラマ台の尾根が広々とも渡せる.山麓の山桜は正に見頃.素晴らしい.
 反対側を見る.鎌倉の市街地や材木座海岸,由比ヶ浜が一望の下に見えている.



<赤城圭一郎碑からの眺望>

■狭い路地を下って光明寺へ
 赤城圭一郎の碑から,南側の尾根道を下る.極々細い路地である.民家の間の,急な階段道を下ると,次第に道幅が広くなる.
 材木座4丁目の住宅地の中の道をくねくねと下って,15時19分,光明寺に到着する.
 丁度,サクラのシーズンなので,観光客も若干多いようである.
 後花園天皇直筆の「天照山」と書いてある額を仰ぎ見ながら山門を潜る.境内のサクラは丁度見頃である.本堂の大きな屋根とサクラの木の調和が,何とも美しい.
 暫くの間,境内でのんびり暮らしているネコと戯れる.
 時間があれば,千手院,内藤家墓地,秋葉大権現などを一回りしたかったが,時間的に無理.


■新田義貞ゆかりの九品寺と乱橋
 15時26分,光明寺を出発する.時間が押しているので,余り寄り道をせずに,鎌倉駅に向かう.
 15時33分,九品寺前を通過する.この寺は,新田義貞が鎌倉に唯一建立した寺として有名である.ここは新田義貞鎌倉攻めの時の本陣跡でもある.
 15時35分,乱橋を通過する.ここは鎌倉十橋の一つである.新田義貞鎌倉攻めの時に,幕府軍の防衛戦がこの辺りで崩れたという俗説がある(かまくら子ども風土記p.92).

<九品寺>

■由比若宮
 15時37分,水道道に到着する.私は由比若宮を訪れたいと思っている.もう一本先の路地を左折しなければいけないのに,勘違いして,水道道で左折してしまう.由比若宮へ向かう路地の入口を探している内に,5~6分ほど時間をロスしてしまう.
 15時47分,やっと由比若宮に到着する.境内には人の気配はなく,静まり返っている.


■石清水の井
 5分ほど拝観してから,由比若宮を出発する.住宅地内の路地際にある石清水の井を見学する.


■辻薬師堂と本興寺
 横須賀線の踏切を渡ってすぐの所にある辻薬師堂と道路の反対側にある本興寺を,ちょっとだけ拝観する.
 本興寺の山号は法華山,日蓮宗.日蓮辻説法の碑がある.

<本興寺>

■妙本寺のサクラ
 15時56分,八雲神社前,さらに15時57分,常栄寺の前を通過する.そして,16時丁度に妙本寺に到着する.
 ここのサクラも見頃である.もう夕方だが,結構観光客で賑わっている.
 蛇苦止堂へも立ち寄りたかったが,もう時間がない.
 16時05分,妙本寺を出る.

<妙本寺>

■本覚寺と大巧寺
 16時08分,本覚寺に到着する.境内を抜けて若宮大路へ.さらに,大巧寺の境内をザッと一回りする.そして,16時21分,無事,鎌倉駅に戻る.
 鎌倉市役所前から鎌倉中央公園行のバスに乗車する.17時過ぎに無事帰宅.
 歩行距離9.6キロメートル,累積登攀下降高度271メートルの急ぎ足ハイキングだった.でも,まだ運動不足.2~3日中に塔ノ岳を往復しなければ・・・

<本覚寺>


<大巧寺>

<ラップタイム>

12:50  鎌倉駅歩き出し
13:23  御堂橋
13:31  平成の巡礼道入口
13:44  石切場
14:47  衣張山山頂
13:52  浅間山山頂(14:14まで雑談)
14:23  かまくら幼稚園
14:28  パノラマ台
14:42  名越切通
14:50  日蓮乞水
14:52  銚子ノ井
14:55  長勝寺
15:05  赤城圭一郎碑
15:19  光明寺(15:26まで参拝)
15:35  乱橋
15:47  由比若宮
15:49  辻薬師堂
15:57  常栄寺
16:00  妙本寺(16:05まで参拝)
16:08  本覚寺
16:15  大巧寺
16:21  鎌倉駅着

[ハイキング記録]

■水平歩行距離 
  9.6km

■累積登攀高度   271m

■累積下降高度   271m

■所要時間(雑談休憩時間込み)
  鎌倉駅発    12:50
    〃 着    16:21
 (所要時間)  3時間31分(3.52h)
 歩行速度   9.6km/3.52h=2.73km/h
                                     (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/79d83b7cf2a42481a7c760f719d75aa8
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ef8fea3be26996c34b0f55171660a4c5



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。