<機内サービスのジュース>
モロッコ訪問記(5):第2日目:カサブランカ国際空港
(アルパインツアー)
2009年6月7日(日)~18日(木)
第2日目 2009年6月8日(月)<機中泊>
<ドバイからカサブランカへ>
■朝食
私達が搭乗したエミレーツ航空EK751便カサブランカ行は,トランシットしたドバイを7時35分に出発する.
間もなく,食事のメニューが配られる.メニューからは日本語がすっかり消えて,ミミズが千切れたような字が並ぶアラビヤ語と英語だけになる.このメニューを見ただけで,日本が遠くなったなと実感する.
8時31分に朝食である.サラダ,クロワッサン,ジュースが並んでいる.コンチネンタル風とでもいうのか,簡素な朝食である.クロワッサンは,日本でお馴染みのものに比較して,少し油っぽい.かなりハイカロリーのように思える.
その後,退屈な時間が続く.私はウトウトと眠っているような,起きているような,ハッキリしない時間を過ごす.
11時50分,退屈紛れにトイレに立つ.序でに,痛くなりかけている足腰を伸ばす.スクリーンには,カサブランカまで後4時間02分という表示が出ている.
12時43分,ドリンクサービスが始まる.下戸の私は,オレンジジュースを頂戴する.
■昼食
13時30分,昼食が配られる.
トレイの上に,沢山の皿が並んでいる.チキン,サラダなど盛りだくさんである.
私は戦後の欠食児童である.出されたものは何でも全部食べてしまう習性がある.
「動かないで,こんなに食べていたら,たちまちの内に,ブロイラーになっちゃうな・・」
と心配しながらも,ついつい殆ど全部食べてしまう.
私の席の周囲を見ると,もの凄く太っている人がかなり居る.中には,お腹が前の座席につかえてしまうので,テーブルを平らに開くことができない人もいる.超オデブの方も,私とおなじ量の機内食で済ませている.私は心の中で,太った方々と同じ量を食べていたらダメだと焦り始める.
30分ほどで食事が終わる.
また,退屈な時間が始まる.気が付くと,何となく寒い.飛行機が進行方向を変えたためか,窓から眩しい太陽が射し込む.
<カサブランカ国際空港>
■カサブランカ国際空港に到着
15時31分,キャビンアテンダントがブランケットを改修する.いよいよカサブランカも間近である.
15時56分,私達の飛行機は,無事,カサブランカ空港に着陸,16時01分,到着.16時06分にディセンバーグ.カサブランカ空港は,何となく閑散とした雰囲気の空港である.
ここで,モロッコ標準時に時計を合わせる.ドバイ時間の16時06分は,モロッコ標準時で13時06分である.なお,現在,モロッコは夏時間である.以下,モロッコ標準時で時刻を表す.
乗客の流れに沿って,廊下を進み,まずはイミグレーションの手続きを行うが,係員から事前に検疫を受けてくれと指示される.どうやら,日本人全員が検疫の指示を受けているようである.
■新型インフルエンザ汚染国日本
どうやら,日本は新型(ブタ)インフルエンザ流行国として,警戒されているようである.
係員の指示に従って,今来た廊下を50メートルほど戻る.すると廊下の片隅に2人の検疫官が居る.しろい実験着を着た若い男女である.男性の方が,私達が持っている入国審査カードを,手書きで書き直すように指示する.どうして,わざわざ書き直すのか良く分からないが,とにかく指示に従う.
男性係官は,私達から受け取ったカードの内容を,手書きでノートに転記している.
ついで,女性職員が,赤外線測定器のようなものを取りだして,私達1人ひとりのおでこに赤外線を当てて,体温を測定する.私のおでこで測った体温は44℃.随分,体温が低いなと思ったが,おでこならそんなものかと無理に納得する.
そして,英語で書いた質問項目が印刷されている紙を私の方に向けて,1項目ずつ読んで,“yes”,“no”で回答させる.私には質問内容が良く分からない所もあったが,とにかく,“no”,“no”,と答える.すると,その内容を大きなノートに記録する.
たまたま,カサブランカを訪れる日本人観光客が少ないので,こんな原始的な作業手順でも何とかなっているが,もう少し事務作業の改善をして,転記や手作業の記帳を少なくしなければダメ・・・ついつい“昔通った杵柄”ではないが,システムエンジニアとして働いていた過去を思い出す.
<カサブランカ空港を出発>
■現地通貨ディルハム(DH)
14時05分,ようやく入国審査を終える.バゲージクレイムも無事終えて,14時15分,ようやく,ゲートの外へ出る.外気は暑いが,湿度が低いらしくて,カラッとしている.
ゲートの外では,現地ツアー会社のアブドラ(Abdallaha)さんが,私達の到着を待っている.痩せ形でスラッとした初老の紳士である.
私達は,滞在中,当面必要な現地通貨を調達しなければならない.アブドラさんの話だと,ホテルでも交換可能らしいか,念のため空港の両替所を利用する.
どうせ山旅である.それに土産品など,端から買う気はない.パッケージツアーなので,食事も付いている.そうなると,必要なのは,飲み水代,チップ代,それに多少の嗜好品代ぐらいである.また,交換レートは,どこでもそんなに変わらないという.そこで,私は,取りあえず,現金40ドルを,現地の通貨,ディルハム(DH)に交換する.
交換レートは,
40ドル=315.32DH
従って,1ドルが7.88DHである.逆に,1DHが0.13ドルということになる.私のドルは,1ドル80円台の円高の時に変えたドルや,120円台のときに変えたドルが混在しているので,今,交換した私のドルがいくらのドルか分からないが,仮に,1ドルが95円とすると,
95円/ドル×40ドル=315.32DH
なので,
1円=0.08DH
1DH=約12円
ということになる.
<ドル:DH交換証明書>
■デラックスなバス
ガイドのアブドラさんの後について,空港の建物から外に出る.太陽が眩しく照りつける.カラッとしているが暑い.建物の前はだだっ広い広場になっている.素敵な空港である.
個人旅行の場合,空港から外に出るときに,タクシーを利用するにしても,あるいはリムジンバスに乗るにしても,一番心細くて,ストレスを感じる瞬間である.それが,団体ツアーだと,ガイドの後を付いて歩くだけで済んでしまうので,何とも気が抜けるほど楽である.
私達は,自分の荷物を引きずって,金魚のうんこのように,ガラガラと続く.そして,案内されるままに,大きくて立派なバスに乗車する.
バスの横っ腹には,ローマ字で大きくASUKAと書いてある.どうやら日本人観光客専用のバスのようである.
14時39分,私達を乗せたバスは,カサブランカ空港を出発する.ちなみに日本時間では,現在,6月8日,22時39分である.とにかく眠い.
ツアーリーダーのMさんから,以下のような注意がある.
(1)生水は飲まないこと.
かならずミネラルウオーターを飲むこと.
ミネラルウオーター1.5リットル入りが,20DH程度である.
(実際にはもう少し安く手に入ることが多かった.)
(2)熱いお湯は,朝食と夕食の時にテルモスを持参すれば無料で分けて貰える.
(3)写真撮影には注意をすること.
若い女性,年輩者,警官などの写真は撮らないこと.
(登山途中で,ラバの隊商の写真を撮って叱られた.)
(3)サービスが悪いので観念すること.
頼んでも直ぐ来ない.
やらない.
ホテルの設備が悪い.
(設備が悪いことは,だんだんと思い知ることになる.)
<第2日目の行動計画>
(つづく)
「モロッコ周遊記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/14cf2dd8115aac08a3fadb8db415d2a5
「モロッコ周遊記」の次回の記事
(編集中)
「モロッコ周遊記」の最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/31b79faa79d02b8fe28dc5177880d2e4
「モロッコ周遊記」の索引
(編集中)
モロッコ訪問記(5):第2日目:カサブランカ国際空港
(アルパインツアー)
2009年6月7日(日)~18日(木)
第2日目 2009年6月8日(月)<機中泊>
<ドバイからカサブランカへ>
■朝食
私達が搭乗したエミレーツ航空EK751便カサブランカ行は,トランシットしたドバイを7時35分に出発する.
間もなく,食事のメニューが配られる.メニューからは日本語がすっかり消えて,ミミズが千切れたような字が並ぶアラビヤ語と英語だけになる.このメニューを見ただけで,日本が遠くなったなと実感する.
8時31分に朝食である.サラダ,クロワッサン,ジュースが並んでいる.コンチネンタル風とでもいうのか,簡素な朝食である.クロワッサンは,日本でお馴染みのものに比較して,少し油っぽい.かなりハイカロリーのように思える.
その後,退屈な時間が続く.私はウトウトと眠っているような,起きているような,ハッキリしない時間を過ごす.
11時50分,退屈紛れにトイレに立つ.序でに,痛くなりかけている足腰を伸ばす.スクリーンには,カサブランカまで後4時間02分という表示が出ている.
12時43分,ドリンクサービスが始まる.下戸の私は,オレンジジュースを頂戴する.
■昼食
13時30分,昼食が配られる.
トレイの上に,沢山の皿が並んでいる.チキン,サラダなど盛りだくさんである.
私は戦後の欠食児童である.出されたものは何でも全部食べてしまう習性がある.
「動かないで,こんなに食べていたら,たちまちの内に,ブロイラーになっちゃうな・・」
と心配しながらも,ついつい殆ど全部食べてしまう.
私の席の周囲を見ると,もの凄く太っている人がかなり居る.中には,お腹が前の座席につかえてしまうので,テーブルを平らに開くことができない人もいる.超オデブの方も,私とおなじ量の機内食で済ませている.私は心の中で,太った方々と同じ量を食べていたらダメだと焦り始める.
30分ほどで食事が終わる.
また,退屈な時間が始まる.気が付くと,何となく寒い.飛行機が進行方向を変えたためか,窓から眩しい太陽が射し込む.
<カサブランカ国際空港>
■カサブランカ国際空港に到着
15時31分,キャビンアテンダントがブランケットを改修する.いよいよカサブランカも間近である.
15時56分,私達の飛行機は,無事,カサブランカ空港に着陸,16時01分,到着.16時06分にディセンバーグ.カサブランカ空港は,何となく閑散とした雰囲気の空港である.
ここで,モロッコ標準時に時計を合わせる.ドバイ時間の16時06分は,モロッコ標準時で13時06分である.なお,現在,モロッコは夏時間である.以下,モロッコ標準時で時刻を表す.
乗客の流れに沿って,廊下を進み,まずはイミグレーションの手続きを行うが,係員から事前に検疫を受けてくれと指示される.どうやら,日本人全員が検疫の指示を受けているようである.
■新型インフルエンザ汚染国日本
どうやら,日本は新型(ブタ)インフルエンザ流行国として,警戒されているようである.
係員の指示に従って,今来た廊下を50メートルほど戻る.すると廊下の片隅に2人の検疫官が居る.しろい実験着を着た若い男女である.男性の方が,私達が持っている入国審査カードを,手書きで書き直すように指示する.どうして,わざわざ書き直すのか良く分からないが,とにかく指示に従う.
男性係官は,私達から受け取ったカードの内容を,手書きでノートに転記している.
ついで,女性職員が,赤外線測定器のようなものを取りだして,私達1人ひとりのおでこに赤外線を当てて,体温を測定する.私のおでこで測った体温は44℃.随分,体温が低いなと思ったが,おでこならそんなものかと無理に納得する.
そして,英語で書いた質問項目が印刷されている紙を私の方に向けて,1項目ずつ読んで,“yes”,“no”で回答させる.私には質問内容が良く分からない所もあったが,とにかく,“no”,“no”,と答える.すると,その内容を大きなノートに記録する.
たまたま,カサブランカを訪れる日本人観光客が少ないので,こんな原始的な作業手順でも何とかなっているが,もう少し事務作業の改善をして,転記や手作業の記帳を少なくしなければダメ・・・ついつい“昔通った杵柄”ではないが,システムエンジニアとして働いていた過去を思い出す.
<カサブランカ空港を出発>
■現地通貨ディルハム(DH)
14時05分,ようやく入国審査を終える.バゲージクレイムも無事終えて,14時15分,ようやく,ゲートの外へ出る.外気は暑いが,湿度が低いらしくて,カラッとしている.
ゲートの外では,現地ツアー会社のアブドラ(Abdallaha)さんが,私達の到着を待っている.痩せ形でスラッとした初老の紳士である.
私達は,滞在中,当面必要な現地通貨を調達しなければならない.アブドラさんの話だと,ホテルでも交換可能らしいか,念のため空港の両替所を利用する.
どうせ山旅である.それに土産品など,端から買う気はない.パッケージツアーなので,食事も付いている.そうなると,必要なのは,飲み水代,チップ代,それに多少の嗜好品代ぐらいである.また,交換レートは,どこでもそんなに変わらないという.そこで,私は,取りあえず,現金40ドルを,現地の通貨,ディルハム(DH)に交換する.
交換レートは,
40ドル=315.32DH
従って,1ドルが7.88DHである.逆に,1DHが0.13ドルということになる.私のドルは,1ドル80円台の円高の時に変えたドルや,120円台のときに変えたドルが混在しているので,今,交換した私のドルがいくらのドルか分からないが,仮に,1ドルが95円とすると,
95円/ドル×40ドル=315.32DH
なので,
1円=0.08DH
1DH=約12円
ということになる.
<ドル:DH交換証明書>
■デラックスなバス
ガイドのアブドラさんの後について,空港の建物から外に出る.太陽が眩しく照りつける.カラッとしているが暑い.建物の前はだだっ広い広場になっている.素敵な空港である.
個人旅行の場合,空港から外に出るときに,タクシーを利用するにしても,あるいはリムジンバスに乗るにしても,一番心細くて,ストレスを感じる瞬間である.それが,団体ツアーだと,ガイドの後を付いて歩くだけで済んでしまうので,何とも気が抜けるほど楽である.
私達は,自分の荷物を引きずって,金魚のうんこのように,ガラガラと続く.そして,案内されるままに,大きくて立派なバスに乗車する.
バスの横っ腹には,ローマ字で大きくASUKAと書いてある.どうやら日本人観光客専用のバスのようである.
14時39分,私達を乗せたバスは,カサブランカ空港を出発する.ちなみに日本時間では,現在,6月8日,22時39分である.とにかく眠い.
ツアーリーダーのMさんから,以下のような注意がある.
(1)生水は飲まないこと.
かならずミネラルウオーターを飲むこと.
ミネラルウオーター1.5リットル入りが,20DH程度である.
(実際にはもう少し安く手に入ることが多かった.)
(2)熱いお湯は,朝食と夕食の時にテルモスを持参すれば無料で分けて貰える.
(3)写真撮影には注意をすること.
若い女性,年輩者,警官などの写真は撮らないこと.
(登山途中で,ラバの隊商の写真を撮って叱られた.)
(3)サービスが悪いので観念すること.
頼んでも直ぐ来ない.
やらない.
ホテルの設備が悪い.
(設備が悪いことは,だんだんと思い知ることになる.)
<第2日目の行動計画>
(つづく)
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(編集中)
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「モロッコ周遊記」の索引
(編集中)