<ムハンマド5世広場>
モロッコ訪問記(38):カサブランカ観光
(アルパインツアー)
2009年6月7日(土)~18日(木)
第11日目:2009年6月17日(水)
<カサブランカの朝>
■ホテルの朝
バスタブの栓が不具合だったり,お湯の出にムラガあったりだったが,部屋の空調は,一晩中,快適に機能していた.お陰さまで,良く眠れた.
6時30分に起床.すぐに荷物のパッキングをする.まだ,朝食の時間まで余裕があるので,暫くの間,ホテル周辺を散策する.辺りを見回すと,カサブランカが,なかなか大きな街であることが,雰囲気で分かる.近くの勤務先へ向かう人たちだろうか,サラリーマンらしい方々が沢山歩いている.
■レストランで朝食
7時頃,レストランへ行く.
モロッコ最後の朝食ぐらいは,1人でゆっくり食べようかと思ったが,レストランの係員が,英語で昨晩と同じ席に座ってくれと言われてしまう.
「私,英語分からない・・・」
と白を切って,適当な席に座ろうかとも思ったが,こんなところで日本人の評判を落としたくなかったので,指示通りに,昨日の席の中で一番端に近い所に座る.
早速,オレンジジュース,野菜,コーヒー,パン少々,チーズ1片,サラミソーセージ1枚を取り分ける.このメニューで朝食は終わりにしようと思う.
まずは,コーヒーを一口.まだ,ほとんど客が居ない静かなレストランで,芳しいコーヒーの一口は何物にも勝る.私はつかの間の静けさを味わっている.
ただ,このコーヒー,何となく粉っぽくて,カップの底に,コーヒーのコナコナが残ってしまう.もう一寸,風味のあるコーヒーだったら,もっと良いのになと,思いながらお代りをする.
こんな静かな時間も,ほんの数分で終わる.例の大阪のお二人をはじめとして,同行の人たちが次々に表れる.大阪のお二人は,朝の挨拶を交わした途端に,ギャグや駄洒落を連発し始める.途端に,辺りが騒がしくなる.下らない駄洒落には,正直なところ,ウンザリしているが,まあ,駄洒落を聞くのも,今日が最後だなと思って我慢する.
30分ほどで,一同は朝食を終えて引き上げる.
私は,一人だけレストランに残って,時間の許す限り,コーヒーアワーを楽しむ.
<朝食>
※残念ながらカメラを持たずに食事をしてしまった.
その結果,きたないスケッチしか残っていない.
<カサブランカ市内観光>
<カサブランカの市街地を西へ進む>
■アインティアブの高級ホテル
9時丁度にバゲージダウン.
9時05分に,衆愚場所のロビーまで降りる.まだ,誰も姿を現さない.私はテレビ脇の席に腰を降ろして,旅行中に書きためた資料の整理を始める.
9時15分,漸くリーダーがロビーに表れる.
9時26分,私たちは専用バスに乗り込む.私たちは,午後,帰国の途につく予定である.それまでの時間を利用して,カサブランカ市内を観光する予定である.
最初の観光地は,カサブランカ市の西側にある高級リゾート地,アインディアブを見物する予定である.
私たちのバスが,どこを,どう,通っているのか分からないが,コルニッシュ通り(Blvd.de la Corniche) を抜けて,9時47分,立派なホテルの前に到着する.ホテルの名前は失念したが,高級ホテルの中に入る.ホテルの内と外では,まるで別世界.ホテルの中は,高級感あふれる空間になっている.
<高級ホテルのプールサイドを通り抜けて海岸へ出る>
■マイアミビーチ
こんなところ通り抜けていいのかと気が引けるが,現地ガイドのアブダラさんの後に続いて,ロビーを通り抜けて,入口と反対側に出る.
すると,現地の人たちがマイアミビーチと呼ぶアインディアブ(Ain Diab)の海岸に出る.
どこか江ノ島付近の海岸を彷彿とさせる雰囲気があるが,全体が何となく薄汚い.
海岸線に沿って,数列のビーチパラソルが並んでいる.ただ,この海岸で実際に海水浴をしている人はほとんど見当たらない.さらに不思議なことに,海岸で遊んでいるのは男性ばかりで,女性は1人も居ない.また,なんだか海が静かだな,変だなと思う.そして,変に感じた原因はすぐに分かった.それは,海には1隻のヨットも,ボートも見当たらないだけでなく,サーファーが1人も居ない.私たちが音連れた時に,たまたま居なかったのかもしれないが,何とも不思議である.
足元にはゴミが散らかっている.どう考えても,ここで海水浴をする気にはならない.
<マイアミビーチ:何となく薄汚い感じがする>
■ハッサン2世モスク
9時58分,ホテル脇の道を通って,バスに戻る.バスはすぐに発車する.
正確なことは分からないが,私たちのバスは,多分,東南東に向かって走る.そして,10時10分に,ハッサン2世モスク(Mosquee Hassan Ⅱ)に到着する. アブダラさんの説明によると,ハッサン2世の塔は,サウディアラビアのメッカにある寺院に次いで,世界で3番目に大きな塔だという.ちなみにこの建物の柱の一部は瑪瑙で作られているそうである.
この塔は,1986年から建設を開始して,1993年に完成した.20世紀最高の傑作だといわれているようだ.
<ハッサン2世モスク>
■ムハンマド5世広場
10時28分にバスに戻る.すぐに発車する.車窓から市内を様子を楽しむ.やがて,官公庁が立ち並ぶ場所を通過する.ほんの数分で,とてつもなく広い広場の前で,バスから下車する.ムハンマド5世広場である.
「・・これは,凄い・・・!」
とにかく物凄い広さである.
道路から,広場の入口に,大きな両翼を広げるように真っ白で大きな建物が建っている.これらの建物は博物館だとか.広場の奥には大きなモスクが建っている.
広場の近くは官公庁街のようである.道路に面して建っている長い建物は大蔵省である.
<ムハンマド5世広場の塔>
<ムハンマド5世広場:どこからともなく沢山のハトが集まってきた>
<ムハンマド5世空港>
■空港へ向かう
10時42分,再びバスに乗車する.
いよいよ,帰国のためにムハンマド5世空港(以下単に空港)へ向かう.バスはカサブランカ中心部から,南へ向けて,立派な道路を驀進する.
11時22分,私たちを乗せたバスは,無事,空港に到着する.
それぞれ,自分の荷物の無事を確かめて,空港の建物に向かう.
<空港の建物>
<空港で荷物を降ろす:この後すぐにセキュリティチェック>
■いきなりセキュリティチェック
それぞれ自分の荷物を引きずって,建物に入ろうとする.
建物の入口で,いきなり荷物のセキュリティチェックを受ける.いきなりのチェックなので,大変あわてる.
ゴロゴロと荷物を引きずって,隣のターミナルビルまで,100メートルほど移動する.
■搭乗手続
搭乗手続に,また,手間が掛る.窓口の女性係員が,同僚とベチャベチャとお喋りしながら,ダラダラと作業をしている.
「黙って,サッサと仕事に専念せよ・・」
と怒鳴りたくなるが,私には怒鳴るほどの勇気はない.まあ,こんな仕事ぶりが,ここの標準なのだろうから,仮に注意をしても,どうにかなるはずもない.
■出国手続
随分と待たされて,やっと搭乗手続が完了する.ここで,現地ガイドのアブダラさんとお別れである.
やっと手続きが終えて,こんどは出国手続である.また行列.
窓口の男性係員は,やたらに愛想がよい.ただ,この係員の同僚らしい男性が,この係員に近づいてきて,ベチャベチャと雑談を始める.
やっと,私の番になる.
彼は,ベチャベチャ話をしながら,私のパスポートをろくに見もしないで,ポンと印鑑を押す.
これがお国柄なのかなと,妙な感心をする.
■やっと手続が終わる
再びセキュリティチェックがある.
私の持ち物の何かが引っ掛かる.何が引っ掛かったか分からない.
係員が,英語で,
「あなた日本人か,チャイナ人か?」
と聞く.
私が,日本人だと答えると,ボデーランゲージで,OKという.何で日本人ならOKなのか訳が分からない.
12時10分,ようやく一連の出国手続が終わる.まだ搭乗時間まで時間がある.そこで,13時15分まで自由行動となる.
<やれ,やれ,・・・やっと,搭乗待合室でホッとする>
(つづく)
「モロッコ訪問記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/63565516dd4c1f10a8e22807ba70771d
「モロッコ訪問記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dfed129c85373113dae55092ef758e2a
「モロッコ訪問記」の最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/31b79faa79d02b8fe28dc5177880d2e4
「モロッコ訪問記」の索引
(編集中)
モロッコ訪問記(38):カサブランカ観光
(アルパインツアー)
2009年6月7日(土)~18日(木)
第11日目:2009年6月17日(水)
<カサブランカの朝>
■ホテルの朝
バスタブの栓が不具合だったり,お湯の出にムラガあったりだったが,部屋の空調は,一晩中,快適に機能していた.お陰さまで,良く眠れた.
6時30分に起床.すぐに荷物のパッキングをする.まだ,朝食の時間まで余裕があるので,暫くの間,ホテル周辺を散策する.辺りを見回すと,カサブランカが,なかなか大きな街であることが,雰囲気で分かる.近くの勤務先へ向かう人たちだろうか,サラリーマンらしい方々が沢山歩いている.
■レストランで朝食
7時頃,レストランへ行く.
モロッコ最後の朝食ぐらいは,1人でゆっくり食べようかと思ったが,レストランの係員が,英語で昨晩と同じ席に座ってくれと言われてしまう.
「私,英語分からない・・・」
と白を切って,適当な席に座ろうかとも思ったが,こんなところで日本人の評判を落としたくなかったので,指示通りに,昨日の席の中で一番端に近い所に座る.
早速,オレンジジュース,野菜,コーヒー,パン少々,チーズ1片,サラミソーセージ1枚を取り分ける.このメニューで朝食は終わりにしようと思う.
まずは,コーヒーを一口.まだ,ほとんど客が居ない静かなレストランで,芳しいコーヒーの一口は何物にも勝る.私はつかの間の静けさを味わっている.
ただ,このコーヒー,何となく粉っぽくて,カップの底に,コーヒーのコナコナが残ってしまう.もう一寸,風味のあるコーヒーだったら,もっと良いのになと,思いながらお代りをする.
こんな静かな時間も,ほんの数分で終わる.例の大阪のお二人をはじめとして,同行の人たちが次々に表れる.大阪のお二人は,朝の挨拶を交わした途端に,ギャグや駄洒落を連発し始める.途端に,辺りが騒がしくなる.下らない駄洒落には,正直なところ,ウンザリしているが,まあ,駄洒落を聞くのも,今日が最後だなと思って我慢する.
30分ほどで,一同は朝食を終えて引き上げる.
私は,一人だけレストランに残って,時間の許す限り,コーヒーアワーを楽しむ.
<朝食>
※残念ながらカメラを持たずに食事をしてしまった.
その結果,きたないスケッチしか残っていない.
<カサブランカ市内観光>
<カサブランカの市街地を西へ進む>
■アインティアブの高級ホテル
9時丁度にバゲージダウン.
9時05分に,衆愚場所のロビーまで降りる.まだ,誰も姿を現さない.私はテレビ脇の席に腰を降ろして,旅行中に書きためた資料の整理を始める.
9時15分,漸くリーダーがロビーに表れる.
9時26分,私たちは専用バスに乗り込む.私たちは,午後,帰国の途につく予定である.それまでの時間を利用して,カサブランカ市内を観光する予定である.
最初の観光地は,カサブランカ市の西側にある高級リゾート地,アインディアブを見物する予定である.
私たちのバスが,どこを,どう,通っているのか分からないが,コルニッシュ通り(Blvd.de la Corniche) を抜けて,9時47分,立派なホテルの前に到着する.ホテルの名前は失念したが,高級ホテルの中に入る.ホテルの内と外では,まるで別世界.ホテルの中は,高級感あふれる空間になっている.
<高級ホテルのプールサイドを通り抜けて海岸へ出る>
■マイアミビーチ
こんなところ通り抜けていいのかと気が引けるが,現地ガイドのアブダラさんの後に続いて,ロビーを通り抜けて,入口と反対側に出る.
すると,現地の人たちがマイアミビーチと呼ぶアインディアブ(Ain Diab)の海岸に出る.
どこか江ノ島付近の海岸を彷彿とさせる雰囲気があるが,全体が何となく薄汚い.
海岸線に沿って,数列のビーチパラソルが並んでいる.ただ,この海岸で実際に海水浴をしている人はほとんど見当たらない.さらに不思議なことに,海岸で遊んでいるのは男性ばかりで,女性は1人も居ない.また,なんだか海が静かだな,変だなと思う.そして,変に感じた原因はすぐに分かった.それは,海には1隻のヨットも,ボートも見当たらないだけでなく,サーファーが1人も居ない.私たちが音連れた時に,たまたま居なかったのかもしれないが,何とも不思議である.
足元にはゴミが散らかっている.どう考えても,ここで海水浴をする気にはならない.
<マイアミビーチ:何となく薄汚い感じがする>
■ハッサン2世モスク
9時58分,ホテル脇の道を通って,バスに戻る.バスはすぐに発車する.
正確なことは分からないが,私たちのバスは,多分,東南東に向かって走る.そして,10時10分に,ハッサン2世モスク(Mosquee Hassan Ⅱ)に到着する. アブダラさんの説明によると,ハッサン2世の塔は,サウディアラビアのメッカにある寺院に次いで,世界で3番目に大きな塔だという.ちなみにこの建物の柱の一部は瑪瑙で作られているそうである.
この塔は,1986年から建設を開始して,1993年に完成した.20世紀最高の傑作だといわれているようだ.
<ハッサン2世モスク>
■ムハンマド5世広場
10時28分にバスに戻る.すぐに発車する.車窓から市内を様子を楽しむ.やがて,官公庁が立ち並ぶ場所を通過する.ほんの数分で,とてつもなく広い広場の前で,バスから下車する.ムハンマド5世広場である.
「・・これは,凄い・・・!」
とにかく物凄い広さである.
道路から,広場の入口に,大きな両翼を広げるように真っ白で大きな建物が建っている.これらの建物は博物館だとか.広場の奥には大きなモスクが建っている.
広場の近くは官公庁街のようである.道路に面して建っている長い建物は大蔵省である.
<ムハンマド5世広場の塔>
<ムハンマド5世広場:どこからともなく沢山のハトが集まってきた>
<ムハンマド5世空港>
■空港へ向かう
10時42分,再びバスに乗車する.
いよいよ,帰国のためにムハンマド5世空港(以下単に空港)へ向かう.バスはカサブランカ中心部から,南へ向けて,立派な道路を驀進する.
11時22分,私たちを乗せたバスは,無事,空港に到着する.
それぞれ,自分の荷物の無事を確かめて,空港の建物に向かう.
<空港の建物>
<空港で荷物を降ろす:この後すぐにセキュリティチェック>
■いきなりセキュリティチェック
それぞれ自分の荷物を引きずって,建物に入ろうとする.
建物の入口で,いきなり荷物のセキュリティチェックを受ける.いきなりのチェックなので,大変あわてる.
ゴロゴロと荷物を引きずって,隣のターミナルビルまで,100メートルほど移動する.
■搭乗手続
搭乗手続に,また,手間が掛る.窓口の女性係員が,同僚とベチャベチャとお喋りしながら,ダラダラと作業をしている.
「黙って,サッサと仕事に専念せよ・・」
と怒鳴りたくなるが,私には怒鳴るほどの勇気はない.まあ,こんな仕事ぶりが,ここの標準なのだろうから,仮に注意をしても,どうにかなるはずもない.
■出国手続
随分と待たされて,やっと搭乗手続が完了する.ここで,現地ガイドのアブダラさんとお別れである.
やっと手続きが終えて,こんどは出国手続である.また行列.
窓口の男性係員は,やたらに愛想がよい.ただ,この係員の同僚らしい男性が,この係員に近づいてきて,ベチャベチャと雑談を始める.
やっと,私の番になる.
彼は,ベチャベチャ話をしながら,私のパスポートをろくに見もしないで,ポンと印鑑を押す.
これがお国柄なのかなと,妙な感心をする.
■やっと手続が終わる
再びセキュリティチェックがある.
私の持ち物の何かが引っ掛かる.何が引っ掛かったか分からない.
係員が,英語で,
「あなた日本人か,チャイナ人か?」
と聞く.
私が,日本人だと答えると,ボデーランゲージで,OKという.何で日本人ならOKなのか訳が分からない.
12時10分,ようやく一連の出国手続が終わる.まだ搭乗時間まで時間がある.そこで,13時15分まで自由行動となる.
<やれ,やれ,・・・やっと,搭乗待合室でホッとする>
(つづく)
「モロッコ訪問記」の前回の記事
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(編集中)