岡田氏 “釈然としない” NHKニュース
民主党の岡田幹事長は記者会見で、「ストレステストという新たなハードルが出てきて、佐賀県の知事らが批判的になるのは当然で、残念ながら、ちぐはぐな対応だと言われても仕方ない。閣内で意思疎通が十分なされていないと思う。菅総理大臣と海江田経済産業大臣ら関係閣僚が意思疎通をよくして、時間をかけずに、政府の方針を明確に示し、再稼働が可能かどうか判断すべきだ。本来なら3月や4月に議論してやっておくべきことであり、今ごろになって、こうした議論が出てくるのは釈然としない」と述べました
玄海町長 原発容認判断撤回へ NHKニュース
定期検査中の全国の原発の運転再開を巡り、国が新たに「ストレステスト」と呼ばれる追加的な安全確認の実施を決めたことなどを受けて、佐賀県玄海町の岸本英雄町長は、玄海原発の2号機と3号機について、運転再開を認めた判断を撤回することを明らかにしました。九州電力玄海原発では2号機と3号機がことし4月までに定期検査を実質的に終えていて、玄海町の岸本町長が4日、運転再開を認めることを九州電力に正式に伝え、全国で最も早く再開する可能性が出ていました。この運転再開を巡り、6日、国が「ストレステスト」と呼ばれる追加的な安全確認の実施を決めたことなどを受けて、玄海町の岸本町長が7日記者会見し、「国は、テストをやらなくても原発は安全だと言っていたのに、菅総理大臣はストレステストを前提に運転再開を認めると言っていて、私の判断はむだだったように聞こえる。怒り以外の何ものでもない」と政府の姿勢を強く批判しました。さらに玄海原発の安全対策について、先月、国が開いた説明会に向け、九州電力の社員が関連会社などに対して原発の運転再開を容認する立場でメールを送るよう指示していたことについて、「人的なミスをなくすよう徹底してほしいと伝えていただけに非常に残念だ」と述べました。そのうえで岸本町長は、運転再開を認めたことを撤回すると7日中に九州電力の社長に伝える考えを示し、このあと開かれた町議会の特別委員会で撤回の方針が了承されました。
玄海町長 原発再開容認を撤回へ NHKニュース
定期検査中の全国の原子力発電所の運転再開を巡って、海江田経済産業大臣が「ストレステスト」と呼ばれる追加的な安全確認を実施する考えを示したことなどを受けて、佐賀県玄海町の岸本英雄町長が、7日午前記者会見し、運転再開を認めていた玄海原発の2号機と3号機について「きょう午前11時から開かれる町議会の特別委員会で了解が得られれば、運転再開を認めたことを撤回すると、九州電力の社長にきょうにでも電話で伝えたい」と述べました。
【放射能漏れ】トラブル11件、目立つ人為ミス 福島原発の汚染水浄化 迫られる計画見直し +(1/2ページ) - MSN産経ニュース
東京電力福島第1原発の汚染水浄化システムの稼働率が目標を下回り、計画の見直しを迫られることになった。トラブルが相次ぎ、たびたび運転を停止したのが要因だ。単純な人為ミスも目立ち、専門家は「明らかな不注意や防げたトラブルが多い。細心の注意を払ってほしい」と懸念を強めている。 「目標の稼働率80%に達していない。トラブルの未然防止を図り、安定的な運転をしたい」 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は6日夕の会見でこう述べた後、「引き続き漏水リスクはあると思っている」と明かした。 システムは米キュリオン社、仏アレバ社の装置などからなるが、試運転の段階から水漏れトラブルに見舞われている。6月10日には配管の接続部から漏水し、ポンプ制御のプログラムの設定ミスが発覚。本格運転を目前に控えた同16日には作業員の弁の誤操作が原因とされる水漏れも起きた。東電は「過去に例がないことを、通常では考えられないスピードでやっている」として理解を求める。
しかし、大阪大学の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)は「試運転なら仕方ないが、本格運転でもミスが多く、明らかな不注意もある。慌てず慎重にやってほしい」と注文をつける。
東電によると、同17日夜の本格運転開始後、これまでに11件のトラブルが発生している。うち8件で浄化システム全体の運転が停止、5件で水漏れが生じた。同22日にはペンで手書きされた指示表示が誤っていたために作業員が弁の操作を誤るミスも発生。同30日にも作業員がタンクの水位設定を誤り、運転が止まるトラブルが起きた。
宮崎名誉教授は「工期に間に合わせるよう無理したり、作業員に疲労がたまってくるとケアレスミスが起きやすい」と指摘する。
東電は週明けにも稼働率の目標を90%に引き上げる方針だったが、80%に下方修正。浄化システムの停止は事故収束時期にもかかわる。九州大学の工藤和彦特任教授(原子力工学)は「まずはトラブルを減らす努力をしなければならない」としている。(原子力取材班)
東京電力福島第一原子力発電所の3号機の原子炉建屋では、水素爆発のおそれをなくすための窒素の注入に向けて、特殊なカメラを搭載したロボットによる放射線量の測定が、6日にも行われることになりました。福島第一原発の3号機の原子炉建屋では、水素爆発のおそれをなくすため、格納容器に窒素を注入する対策がまだ実施されておらず、汚染されたほこりやちりの影響で、床の放射線量が高いことが作業の妨げとなっています。東京電力は、放射線を遮るため床に鉄板を敷き詰める作業を4日までに終え、その効果を確かめるため、6日にも放射線量の測定を行うことになりました。放射線の強さを色で表すことのできる特殊なカメラを搭載したアメリカ製のロボットを、高所作業車に乗せて遠隔操作し、床だけでなく高い場所の放射線量も測定するということです。東京電力は、放射線量に問題がなければ、建屋に作業員が入って、窒素の注入に使う配管などを調べたうえで、計画どおり今月17日までに注入を始めたいとしています。ただ、3号機の原子炉建屋は水素爆発で激しく壊れたことから、注入に使う配管が損傷を受けていることも懸念されていて、計画どおり実行できるかは、まだ予断を許さない状況です。