3号機取水口付近 濃度最低に NHKニュース
東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、30日、3号機の取水口付近で採取した海水の放射性セシウムの濃度は、国の基準の52倍と、これまでで最も低くなりました。一方、今月初め、福島県の沿岸で採取した海水から新たに放射性ストロンチウムが検出されましたが、基準は下回っています。
東京電力によりますと、福島第一原発の3号機の取水口付近で30日に採取した海水の放射性物質の濃度を分析した結果、セシウム134が国の基準の52倍に当たる1cc当たり3.1ベクレル検出されました。この付近は、今月11日に「ピット」と呼ばれる作業用のたて穴から高濃度の汚染水が海に流れ出ているのが見つかり、海水から基準の3万2000倍のセシウム134が検出された場所で、今回の放射性セシウムの濃度はこれまでで最も低くなりました。また、先月2日に同じように「ピット」から高濃度の汚染水が流れ出た2号機の取水口付近で30日に採取した海水に含まれる放射性ヨウ素は、基準の160倍と、前の日に比べ3分の1以下に低下しました。一方、今月9日に福島県の沿岸と沖合の4か所で採取した海水から2種類の放射性ストロンチウムが検出されましたが、最も高いところでも0.01倍と、いずれも基準を下回りました。放射性ストロンチウムは、原発の燃料のウランが核分裂するときに出来る放射性物質で、先月18日に沿岸や沖合で採取した海水からも検出されています。このほか、福島第一原発からおよそ16キロの沿岸で30日朝に採取した海水から放射性セシウムが検出されましたが、基準以下でした。沿岸や沖合での調査は、30日は悪天候のため見合わせとなりました。東京電力では「検出された放射性ストロンチウムは、今回の事故で放出されたものとみられるが、微量で基準を下回っている。引き続き注意深く監視していく」としています。
東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、30日、3号機の取水口付近で採取した海水の放射性セシウムの濃度は、国の基準の52倍と、これまでで最も低くなりました。一方、今月初め、福島県の沿岸で採取した海水から新たに放射性ストロンチウムが検出されましたが、基準は下回っています。
東京電力によりますと、福島第一原発の3号機の取水口付近で30日に採取した海水の放射性物質の濃度を分析した結果、セシウム134が国の基準の52倍に当たる1cc当たり3.1ベクレル検出されました。この付近は、今月11日に「ピット」と呼ばれる作業用のたて穴から高濃度の汚染水が海に流れ出ているのが見つかり、海水から基準の3万2000倍のセシウム134が検出された場所で、今回の放射性セシウムの濃度はこれまでで最も低くなりました。また、先月2日に同じように「ピット」から高濃度の汚染水が流れ出た2号機の取水口付近で30日に採取した海水に含まれる放射性ヨウ素は、基準の160倍と、前の日に比べ3分の1以下に低下しました。一方、今月9日に福島県の沿岸と沖合の4か所で採取した海水から2種類の放射性ストロンチウムが検出されましたが、最も高いところでも0.01倍と、いずれも基準を下回りました。放射性ストロンチウムは、原発の燃料のウランが核分裂するときに出来る放射性物質で、先月18日に沿岸や沖合で採取した海水からも検出されています。このほか、福島第一原発からおよそ16キロの沿岸で30日朝に採取した海水から放射性セシウムが検出されましたが、基準以下でした。沿岸や沖合での調査は、30日は悪天候のため見合わせとなりました。東京電力では「検出された放射性ストロンチウムは、今回の事故で放出されたものとみられるが、微量で基準を下回っている。引き続き注意深く監視していく」としています。