バス公民館ということばがある。
小さな公園の脇にある公民館。
造成が間に合わないとか、会館公民館を建てる資金が無いために廃車バスを譲り受けや払い下げをしてもらい、そこで町内の拠点にする仕組みである。
自分のとこはきちんと一戸建てだったが、仁井田には昔様々なとこにバス公民館があった。
こないだの学園町もそれだったり。
ただ、老朽化や下水道発達により撤去されて一戸建てが増えている。
しかし、昨年夏にはまだある町内もあり、きちんと残してた。これである。
小さな公園の脇にある公民館。
右腹にバツマークのエンブレムがあるから、中央交通。
中央交通と市営バスの廃車を市で払い下げたようだ。
方向幕などは無い。
ちなみに左の建屋は排気筒があるのでポットントイレ。
2000年代前半に市営バスがだんだん移管される時、廃車体ひきとり募集してますと広報で見たが、見たことはない。
人口もへり突貫で会館なんか作れないから輸出でもされたのか。
秋田市にはまだあるらしいが、下水道発達や東日本大震災を経験してきて、もう増えることはないだろう。
寝台列車ホテルが一時期話題になったが、これは厳しそう。
ただ、昭和のカラオケボックスや田舎のラブホテルぐらいのサイズはあるからなんとか空間が取れそうで、水利が何とかなれば住みたいかも。
建屋覆いをしてLDKにするとかなら。
じっさいそんな公民館をよく見ている。
何れにしても、令和に残る昭和の遺産である。
客席窓やフロントガラスの形状からして、1960年代製の車かもしれません。自信はないですけれど。
現役時代のままの塗装、あと内部もそのままならおもしろいですが、そうもいかないのでしょうね。
県立図書館サイトの魁見出し検索で「廃 バス」で調べると、1970年代以降、県内各地で集会所などに使われている記事がありました。見出ししか見られないですが。
1981年9月2日には「おらがバスは民謡会館／歌って踊って 仁井田のおばあちゃんたち お茶飲んで／廃バス利用気がねなし」というのがありました。
あと、中央地域住民としては、町内単位で集まる場所・建物があること自体、新鮮です。
こちらでは、竿燈に出るとか、町内に神社がある町内以外には、ないほうが多い気がします。世帯数が少なく管理が負担なのか。集まりは学区のコミセンや児童館を借りてやっています。
民謡会館、あとで機会あれば調べてみたいかも。
中央地域でも柳町公民館とかありますからきちんとあるのかと。
イサノ県営住宅やJR鉄道社宅(港まつりで有名)など管理組合が町内会になってるのもですが、仁井田はありません。
まず学区にでかいマンションがありません！
仁井田は民謡会館以外必ずあるのがふつうで9月の町内対抗運動会や廃品回収などの拠点、子供会の加入式など使うことがたくさん。
特に自分のとこは8月の夏祭りの統前幹事で、もう一つがそのバスなので、一部備品を保管したりしてました。
夏祭りも、商工会に移管されてなくなってしまいましたが。
今日も仁井田の大ネタをかけるつもりです。