あれから10年…2013年大寒波

今日は寒中の割にポカポカ晴れ間のいい天気。

日当たりの悪い場所も根雪が消えて春みたい。

この今日から10年前は真反対な天気だった。

秋田市民には大トラウマの平成25年豪雪である。

この今日、秋田市は68センチを観測。

これは2005〜2006の70センチに次ぐ大雪であった。

それ以外にも痛烈な寒さとこれでもかと降る雪に市民はまさに震え、怒り狂った。

その秋田市にのこる大雪害をまた振り返る。

☆12月からの序曲

たいてい秋田市は12月の終盤から根雪になるのと、夏の暑さに比例するパターンが多い。

(近年は猛暑でも雪が並な冬も増えてきたが)

しかし12月からもう違っていた。

夏は暑かったが前年前々年よりは穏やかに過ぎ、早いうちから降雪が始まり、根雪になったのは半ば。

それでも前年、前々年も雪ばかりだから今年は…と思ったが。

☆クリスマス年末年始ドッキング寒波

本編は24日から来た感がある。

ここから冗談抜きで苛烈な天気が長々とつづいた。

必ず中休みがあるものだがまったくそれらしいのが無く、毎日晴れなし寒い吹雪の連続で2013に入った。

☆そして、1月12日。

この日は日曜日。

この日と前日にモコモコと降り積もりついに限界突破をした。

あちこちの道は進めない、コンビニなどの輸送便の遅延などなど。

☆秋田市民、ついに激怒。

降り積もる雪に対して市役所は無策後手後手は今に始まったことではなかったが、この年は積雪が秋田市民の許容範囲を超えたほかにいつもより更にひどく秋田市民はついにブチギレた。

「除雪の苦情殺到」というニュースが大量に見るように。

この年は震災復興で土建屋が太平洋側に派遣されていたり、除雪交付金が減額、民主党政権下の秋田冷遇で環境が最悪もあったが、次の2点が怒髪天を突くことに。

☆他人事の市長

市長が対策を問われたときに、「雪は解けるものだから我慢してほしい」という見解を出したことでやる気の無さがあからさまになった。

災害派遣要請も出せない、排雪対策も出せない中でコレ。

沿岸都市は海洋排雪をする場所もあり、秋田市もその議論までついに出たらしいがどうやら却下されたらしい。

☆財源不足は言い訳でしかない

秋田市は田舎だなら財源不足だという擁護論が出た。

たしかに上の事情はありましたが、言い訳でしかなかった。

まずは、「秋田市より貧しい地域でもうまくやってる」こと。

県南では高度な除雪が有名な上に消雪パイプ、流雪溝、ヒーターなどを整備している。

秋田市はあれだけむだな工事してなんもできてないのかと。

もうひとつは「前年に燃えるゴミを有料にした」こと。

あれだけ市民に負担を強いながら集めたお金を何に使ってるのか、貯めてるなら除雪に使えとよく聞いた。

条例上の理由らしいが、その条例自体も問題では。

☆メディアは

これだけ酷いのに扱いはあまり良くなかった。

68センチも全国で報道されてない。

中でも不満は日本道路交通情報センターの秋田の道路情報。

他のネットやつぶやき、掲示板やSNSでもぼやきをみたから自分だけではなかろう。

秋田市内は雪で道路麻痺。

ならば、こんな放送を期待するはず。

「秋田市内は現在雪のため道路状況が悪くなっています。泉近辺はななかまど、通町で通行困難、n分かかります。新屋や土崎は通行できない場所がある他、牛島や勝平もm分多くかかる予定です。」

だが、ラジオはこれだった。

「現在県境の発荷峠は圧雪、仙岩峠はシャーベット状路面…(以下長々と峠の話題)…秋田市内は流れが悪いところがありますが概ね順調です。」

秋田市内よりもひたすら峠道ばかり気にしてまるで何もないような報じ方。

これでは頼りない。

これだけ麻痺したんだから、詳しく伝えるべき。

ちなみに新幹線も雪で脱線。

☆実は全国的な雪

秋田市だけでなく全国的な年である。

成人の日にあった高校サッカーは雪で中止。

代替番組を用意しないからmiwaが話でつなぎ横で大野いとが冷ややかな目でみていた写真をみたことがあるだろう。

この日は太平洋側でも酷い雪であり、普通太平洋側の雪は秋田では穏やかになりいよいよ春になるのだがこの日は激烈な寒気が関東まで降ってきたパターン。

寒い年によくあるそれ。

北海道では雪に車が埋まり家族が死亡など。

他に落雪や遭難などによる死者も多数。

☆冬の終わりと反省

この年は春まで寒さを引きずった。

本当に溶けない雪でいつまでも根雪がのこる。

市の対策は大して生きていないだろう。

教訓として「コールセンター」と「除雪マップ」。

どうしたら除排雪が進むのかのドラスティックなことでなくやってる感を見せてるだけ。

ゴミ財源の回しや海洋排雪、災害派遣ガイドラインもどうなったのか。

自衛隊基地あるでしょうに。

また、橋下某あたりが「国は道路管理ででしゃばらないで地方や民間にやらせろ」とよく言うが、まあいかにも雪無縁な上方の大都会の方ですことと。

大阪市と違って、秋田市は一番除雪が立派なのは国道。ちなみにラジオも国道中心。

新屋なんかは7号から陥落した途端悪くなった場所も多数。

しかも秋田市は国道編成が悪すぎて国道が少ないから大半が市道。

これを見て、まだ言えますか。

またまた言うまかり間違って政治の道を目指すなら、除排雪のドラスティックな改革を考えたいとこ。

んなわけで秋田市のトラウマ豪雪をまとめました。

振り返るマスコミが無いのも不思議ですが。

冬はいよいよ折り返し地点まで来ました。

ここまでは穏やかな冬ですが、後半は巻き返しがあるのか？はたまた春はすぐそこか？