残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

文楽 最遊記

2024-08-02 19:43:00 | 日記
子供の頃、御旅所で祖父が裃を着て義太夫をうなっているのを覚えている。一方大阪に来て長年になるが、文楽や浄瑠璃や義太夫よく分かっていなかった。阿波の人形浄瑠璃も。
文楽は人形浄瑠璃の事で、文楽は人形浄瑠璃の一座の名前。浄瑠璃は唄と語りに三味線などお囃子を入れたもの。昔の琵琶法師が起源らしい。義太夫節は竹本義太夫が浄瑠璃を独自の浄瑠璃に発展させたもの。いや、この歳で勉強になりました。

演目は"西遊記"
 さて、さかのぼること一千四百年の昔のこと。その頃の中国は唐の時代。名高き玄奘三蔵法師は、時の太宗皇帝に、有難いお経を持ち帰れと命じられ、当時天竺と呼ばれていた遠く離れたインドへの、道を急いでようようと五行山の麓にさしかかれば、不思議や路の側近く辺りに響く唸り声 三蔵気付いて近寄り見れば なんと怪しき大猿が、岩の間に閉じ込められ、さも苦しげなその有様。

人形の精巧な動きもさりながら、義太夫節と三味線の音につい引き込まれて夢中になって観てしまう。それと義太夫節が調子がいいと思っていたら、殆どが七五調である事に気づいた。



















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