残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

秋の一日

2020-11-12 18:14:05 | 日記
秋日和の公園を散歩すると若いころ読んだ
詩集を思い出します。 
  秋の歌
    ポール・ベルレーヌ
    (訳)上田敏
秋の日の ビオロンの
ためいきの ひたぶるに
みにしみて うら悲し。

鐘の音に 胸ふたぎ
色かへて 涙ぐむ
過ぎし日の おもいでや。

げにわれは うらぶれて
ここかしこ さだめなく
とび散らふ 落ち葉かな。



後に知ったのですがこの詩には
血なまぐさい逸話があります。
第二次世界大戦の末期、ノルマンディー上陸
の日をパリのレジスタンスに知らせる為に
この詩が前日ラヂオから流されたそうです。
ノルマンディー上陸作戦の暗号に使われたのです。


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