残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

大阪今昔、裏店編

2021-01-22 13:59:13 | 日記
本日は裏長屋を覗いてみましょう。
まずは大店の横の路地から入って行きます。



右が大店の板塀左の奥が長屋。板塀には
着物をほどいて板に干してあります。
所謂 ”あらはり”ですな。





井戸と便所です。全て共同です。





長屋の一軒分は全体が6畳程で、そのうち一畳半が土間、
残りの四畳半が居間です。それ以外押し入れも何もありません。
布団は昼間は畳んで衝立の奥に置いておきます。





とまぁ、これが庶民の生活です。煮炊きが出来にくいから、煮物屋が繁盛
したそうです。食べ物のついでに食事について言っておきます。江戸時代の食事
は朝夕一日二回です。午後になるとお腹が空くので間食をします。これを”お八つ”と云います。お八つは
八つ刻を示し現在の午後3時頃です。

ところで長屋は落語の定番ですが、小噺を1つ。
家主の奥さん”あんた長屋の留さん所新し板塀を
      造ったそうよ。”
大家”それじゃ、ちょっくら見てきましょうか。”
大家”やあ!留さんなかなか良いへいじゃないかね。”
留さん”へい。”
おそまつ。お後がよろしいようで。





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