友人から鳥獣人物戯画トランプの画像が回ってきて、火が付いた。
順に並べると絵巻甲巻の絵が完成する、というもの。
いま京都国立博物館で 『国宝鳥獣戯画と高山寺』 というのをやっていて、そこで売っているんだそうだ。
鳥獣戯画の嫌いな人がいるだろうか!?
鳥獣戯画の本、できれば絵巻がほしい、かわいいグッズもいいな、と かねがね思っていたものだ。
それでネットでいろいろ探してみた。
鳥獣戯画の風呂敷などは色々なところから出ているようだが、やっぱり充実しているのは 京都便利堂 だ。
どうやらトランプは鳥獣戯画展のオリジナルで、京都便利堂が出してはいるもののネットショップには置いていないようだ。
ちょっと話がそれた。 一番欲しいものはトランプではない筈だ。
京都便利堂のネットショップには鳥獣人物戯画の絵巻を売っている!
うっ、6万円くらいしている。
いくら欲しい、と言ってもこれは即断できる値段ではない。
しかし、縮小版は3900円で置いている。
これなら手が出るな。 4巻全部は考えるけれど。 うーむ。
などと決断の付かないまま保留していた。
そして先月末に東京国立博物館に行った。
ここのミュージアムショップがすごくて、外国人がバンバン買い物をしていたのが印象的だった。
もちろん!鳥獣人物戯画の原寸絵巻も縮小絵巻も売っていたのだ。
まじまじと見ましたよ。 買うに値するかどうかを。
うーん、縮小版はダメだ。 という結論。 生き生きした線をじっくり味わいたいのだ。
でも6万は出せぬ。
それならば本を探すしかないな。
ミュージアムショップには何種類か鳥獣人物戯画の本が置いてあった。 しかし絵が小さい。
鳥獣戯画 対訳 (新・おはなし名画シリーズ) は大きい本だけれど、絵は縮小されている。
ああこまった。
そこで目についたのが、1987年とかそこらへんに中央公論社から出ていた大判の日本の絵巻シリーズ。
鳥獣人物戯画はなかったけれど、ぱらぱら中を見たところかなり原寸に近い大きい写真で、
腰帯にはほかの巻は何の絵巻か、書いてある。
おおそうですとも! 6巻は鳥獣人物戯画だよ。
お店の人をつかまえて訊いたら、鳥獣戯画は入っていませんねぇ、そもそも古いから入るという保証もありませんねぇ、
とか言われてしまった。 そりゃそうだ。
いま京都でやっている鳥獣人物戯画展の図録がそのうち入ってきますよ、とも言われた。
家に帰ってから京都でやっている 図録 を調べた。
図録に原寸大に載っているのは名場面だけなのだろうか?
うむむ。
そして、アマゾンのマーケットプレイスにあった 『日本の絵巻6 鳥獣人物戯画』 は全場面収録されているし、
定価3602円(本体価格) よりも安かった。 それで、これを手に入れたのだ。
これは正解だ!
甲巻、乙巻はほぼ原寸に近いサイズ。 愉快なカエルとウサギたちだ。
断簡も収録されている。 素晴らしい絵だなぁ。 なんと生き生きしているのだろう!
絵の下部分に小さく入った注釈もよい。
切ったり剥がされたり貼られたり、いったい最初はどのような話の流れになっていたのだろうか?
誰が描いたのか? などの説は1987年なだけあって古い部分もあると思う。
京都に展示されているものはクリーニングもされて、最新の説が示してあるのだろうか?
図録も見たくなっちゃうなぁ。
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