≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

博物館明治村へ行った。シアトル日系福音教会(旧シアトル住宅)編

2019-11-29 17:52:55 | 展覧会に行った話
博物館明治村へ行った。聖ザビエル天主堂編 よりつづく

明治村の5丁目に見どころはまだあるのだが、4丁目に移る。入鹿池に面した景色のよい立地に旧シアトル住宅は建っている。
  明治村HPシアトル日系福音教会(旧シアトル住宅)ページ。

1907年頃シアトルの新興住宅地に建てられた木造2×4(ツーバイフォー)構法の先駆的な実例なんだそうだ。明るいベージュに塗られた外壁があたたかみがありながら軽やかな雰囲気。

別の角度から。右後ろが玄関。池に面した裏のテラスがちらと見える。

当初はアメリカ人の住まいだったのを1930年代に日系移民がようやく手に入れたが、第二次世界大戦下 強制収容で家を追われた。戦後日系一世のための福音教会として使われたが高齢化と減少により役目を終え明治村に移築された、という経緯。

玄関入って左手の大きな部屋が礼拝堂になっている。奥に教壇がありその上に説教台がある。相対するベンチは聖ザビエル天主堂のものに比べるとずっと少ないし趣きも違う。向かって左前方と後方の窓から外光がふんだんに入るせいもあるだろう。


ビクターのピアノ。VICTOR のロゴの下には CHICAGO. とある。


ベンチに座って右手の壁には暖炉。上に乗せられているボードは何を表しているのだろう?


玄関入ってまっすぐホールを抜けたところの部屋。入れないようになっている。オルガンのまえのスツールに載っている札には
「部屋の奥に置いてあるのは薪ストーブです。木目調の金属の箱の中に鉄のストーブが入っており、後部に煙突がついています。教会になってからも台所として使われていましたが、2階にあった信者の方たちの集う部屋を再現しました。」とある。
ストーブ右後方の扉はテラスに通じているのだろう。
ストーブの左奥の扉の空いた小さい部屋にはミシンの載った机などが見える。ユーティリティルームだったのだろう。礼拝堂の教壇の横の扉にも通じていると思う。この小部屋か元台所が牧師の控室に使われていたかもしれない。


階段を上って見下ろす。窓が明るい。


2階のバスルーム。階段上って正面。2階にはバスルームのほかバスルームの両側に2部屋ずつ計4部屋ある。


バスルームの右隣の部屋。

机に銃弾の跡がある。


バスルームの左隣の部屋にあった食器棚。礼拝堂の上にあたる。ダイニングルームかな?テーブルセットもあった。出窓のスタイルレースカーテンが華やか。


階段上って1番右の部屋。

玄関の上にあたる階段を上って1番左の部屋の写真は撮り忘れたようだ。

1階は教会としての展示だったが2階は住宅としての展示だったと思う。移民して苦労した末に手に入れた住宅での生活は地に足がついたものだったろう。生活様式もアメリカ風だったんだろうなあ。

  博物館明治村へ行った。ブラジル移民住宅編 へつづく


 

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