≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

フィリパ・ピアス 『 ハヤ号セイ川をいく 』

2010-07-11 12:31:22 | 本 (ネタバレ嫌い)

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11歳の少年デビッドがアダムと必死に探し回る、ひと夏の物語。

どんどん先を読みたくなる、と同時に読者を唸らせる。
安易な謎解きはなく、
どうして謎があるのか、その謎はなぜそうなったのか、というところまでしっかりしている。

謎も存在理由がはっきりしているなら、
もちろんキャラは、性格も、置かれている状況も、それらから導き出される行動も、
どれもが安易ではなく、とても納得ができる。

単なる謎解きではなく、状況が刻々と変化していくので、
少年達ものんびりとはしていられない。
どんでん返しもいくつもあり、そこがまた飽きさせない。

少々長めだけれど、この話はさっさと終わられては逆につまらない、もったいない話なので、
長いのがよい。
ある意味、結末は決まっているともいえるが、
だからといって決して肩透かしを食らう、ということもなく、
とても納得のいく終わり方だ。


どんどんと引き込まれる物語が読みたくて、薄っぺらな物語はいや、という方に、
ぜひともお薦めです。


E=アーティゾーニが絵を描いていて、情景等のペン画は雰囲気を良く伝えていると思う。
それはよいのだけれど、デビッドがずいぶん小さい子供のように描かれているのが不満。
そろそろ自我も目覚めんという2次性徴始まりそうなお年頃の少年があれでは、
冒険しそうにないよ。
まあ、絵は見ずとも本は読めるな。



↑ 今年はやけにたくさん咲いた、フウラン。 これもバイオゴールドを一粒与えたからかな。
   少しジャスミンに似た香りを漂わせる。
   玄関脇ではくちなしも香るしテイカカズラも咲いたし、夜 蛾を呼ぶ花は白い。

おばさんは温室にフウランを置いたかな?


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