≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

指なしミトンと靴下

2015-12-29 13:02:25 | 編物


いぜん作ったリストウォーマー は大活躍なのだが、
白が基調なので汚れが目立つ。
それにすとんと筒形で掌に形が添わないし、親指が短くて寒いし、と不満がいくつかあった。
それで、汚れが目立たない色でがっつりあたたかな指なしミトンをささっと編みたくなってしまったのだ。

元ネタは、嶋田俊之『手編みのてぶくろ』 に載っている 「斜めに編み進む不思議なミトン」 だが、
指先を短くして閉じないようにアレンジした。

斜めに編む、というのは要するに、常にこちら側を増やし目して反対側を減らし目する (もしくはその逆)、ということなのだが、
もちろん嶋田氏はそれだけではすまない。
引き返し編みを入れてくることで掌が手首や指先より広くなるようになっている。
不思議な編み図からあれこれアレンジするのは難しかったが、
なかなか面白かった。

本ではメリアス編みだったのだが、縦方向を強調したい、糸の色の変わり目をぼかしたい、という意図から
裏メリヤス編みを表にした。
また、裏メリヤスで端がめくりかえるのを防ぐために、端は2目だけガーター編みにした。

余り糸の極太毛糸に細いモヘア糸を引き揃えて、風が抜けないように、編み目がきつくなるようにあえて6号針を使った。
メインの極太毛糸は、茶色とかチャコールとかベージュとか、編みながら柄を見て適当に切って結んだ。
まず左手用にピンク系の段染めのモヘアを引き揃えて編んでいたのだが、
編んでいるうちに足らなくなってしまったので、
右手は青いモヘアを引き揃えたり、もっと細い薄紫とベージュのモヘア2本を引き揃えたりした。
そうしたら、左手のピンク系段染めモヘアよりも肉が少なかったのか、
左手よりも薄い生地に編めてしまった。 右手の方が小さく見えるのはそういう理由からだ。
はめてみればフィット感は大差ないけど。

手袋をはめてみたら下が短く手首がすーすーするので、ガーター編みでカフスを編みつけた。
カフスを作る予定がなかったので、斜め編みのガーター編みの下に横方向のガーター編みがついてしまった。
カフスも減らし目をして、よりフィットするようにした。

あまり端正な感じに出来上がらなかったのではあるが、
どうせ普段使いにしようと思っているし、あれこれ困った感が出ていてなんというかほほえましい。
意外と気に入りました。


で、これは靴下。


初めて靴下というものを編んでみた。

元ネタは『毛糸だま No.165 』。  靴下特集だったんである。
いちばん最初に載っているベーシックな2目ゴム編みの靴下をアレンジした。

周囲80目が基本のようなのだが、このレシピにはゲージが載っていない!
80目で何センチなのだろうか!?

困って手持ちの本をひっくり返したら、
林ことみ 『ニットであったか冬じたく 北欧etc.のおもしろテクニック』 に、ていねいにいろいろな靴下が載っていた。
これだとふくらはぎで20cmになっている。
それで2目ゴム編みのスワッチを編んで、1周68目にした。

かかとを編むのがとても面白かった。
ソックニッティングという大きいジャンルが海外にはある、という話を読んだことがあるが、なるほどなっとくだな!


使った糸は、


ウイスター・フリンデル
藤久の手芸チェーン店、クラフトハートトーカイでセールになっていたところを手に入れた。
どうも 2年前に出た糸 のようである。 たぶん スキー毛糸のコピー だと思う。

アクリル60%、ウール40%、40グラム130メートルの合太のストレートヤーンで、見ての通り段染めである。
タグには3~5号針と書いてあるが、靴下用に目を詰んで編みたいので、2号針を使った。
3玉使ったのだが、上から編んでいったら最後のギリギリでつま先が足らなくなってしまったので、仕方がなく
手持ちのショペールヤーンで編んでしまった (左足つま先)。
段染めでもちょうど緑系の部分だったのであまり目立たずすんだと思う。

せっかく靴下を編んだが、アクリルの多い糸というのがちょっと残念だ。
ソックヤーンならウール75%ナイロン25%、というのが最近のトレンドなのだ。
ショペールヤーンで早く靴下が編みたいな。


ところで、毛糸だまNo.165の靴下のネタが本になって今シーズン出たようである。 → 『1号針で編むくつ下 ソックニッティング
本屋でパラパラ見たところでは、この本にもゲージは見当たらなかったよ。
(アマゾンのレビューによると、目立たないところにちょっとだけゲージが載っているそうだが。)


ラベリーにこれらについてアップしました。 → 靴下、 指なしミトン




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