子供が通学路で拾ってきた。
鉄砲で撃ったあとに出る、薬莢だ。
何しろここらへんは山で、鹿や猪や猿に住む場所を分けてもらって生活しているような所だから、
撃つ獲物は沢山いる。
夜、車を走らせれば、よく鹿に出会うし、猪や猿に畑を荒らされて困る、という話もよく聞く。
ネイティブの殿方の楽しみといえば、夏は鮎釣り、冬は猟 (鉄砲ぶち、と言っている) で、
端から見ていると、仕事そっちのけで熱中しているように見える。
山奥と入っても、我が家は峠の一軒家のわけではなく、家の周りには他の家や畑がある。
それでも、ときおり鉄砲の音が聞こえてきたり、鉄砲を担いで歩いている人を見ることがある。
鹿や猪が増えて困っているから、数を減らしてくれるのはいいことだと思う。
本当は、猿を減らして欲しいが、猿は獲物にはならないから、ちょっと困るな。
しかし、通学路に薬莢が落ちている、というのはまずいだろう!!
冬以外の季節にも子供たちが勝手に山に入ることはあまりないのだが、
もし猟期に、山に入って間違ってハンターに撃たれたらとても困るから、
猟期が始まる頃には、絶対に行かないようにしなさい、と釘を刺している。
昨年12月に長崎佐世保で起きた事件を受けて、銃の取り締まりは強化されたようだ。
そういえば、年末くらいからは銃声を聞いたりハンターを見ることはなくなったかしら。
しかし、それにもかかわらず通学路に薬莢が落ちている。
地元の人だけが猟をしているのならまだしも、実はよそからもハンターは来るから、物騒だ。
(地元の人なら安心か?といい出すと、きりがないけれど。)
自然豊かなところ、というと聞こえはいいけど、うーん、なかなかワイルドな環境ですね。実は、ちーさんも、狩猟デビューをねらっていたりして…(笑)?
獲物の猪や鹿などには、ぜひあずかりたいですけど、子供たちの安全は重大な問題ですね!でも、本来はそうやって、獲物たちと共存して、子供たちも危険を避ける方法を学んで、生きていたのだろうなあ。
ちーさんの生活が、ちょっとうらやましいです。
話に聞くと、すごいんですよ。
まず鉄砲一式だけですごく重いそうです。
それを担いで、道のない山を何キロも歩き回る。
すっごく寒いんだそうです。
無事しとめたら、血のしたたる獣臭い重いものを持って降りてこなくてはいけない。
そして、解体。
気の遠くなるような作業です。
きれいに切り分けられた肉を買うのはいいですが、
やたらと臭い脂がたっぷりついた毛まみれの肉を貰うと、すっごく困ります。
一度ちゃんと脂を切り取らないで煮たら、家中と鍋が臭くて臭くてたまらなくなったことがありました。
なんにせよ、ネイティブの方々はワイルド!です。
わたしは死ぬまでよそ者ですよ。
今パリに出張で来ています。
今日はフランスの取引先会社の社長が接待で夕食を彼の自宅に招待してくれたのですが、彼の趣味がハンティングで、彼の自宅には例の如く自分が仕留めた鹿の角や七面鳥(?)の剥製がこれ見よがしに飾ってありました。わざわざ休暇にロシアまで出かけて行ってハンティングをして来たとか。
話しを聞くとものすごく楽しそうに解説してくれましたが、やっぱり銃は怖いですね。殺傷能力抜群だそうですし。
彼の父上も祖父上もやはりハンティングが趣味だったそうで、彼の18歳になる息子も最近ハンティングを始めたとか。お国柄も違えば感覚も違うようです。
いずれにせよ気をつけて下さいね~。
追伸:明日はドイツへ移動。
おろし生姜でいただきました。
やっぱりおいしい!!
むかーしアメリカで、しとめた鹿のステーキをご馳走になったことを思い出します。
狩猟本能を満たすのは、やっぱりとてもわくわくして面白いんだと思います。
数年前、鹿の生肉を食べてE型肝炎になった、ということがあったので、ちょっと怖かったりしています。
人が食べる部分は大丈夫だと思いますが、銃弾による猛禽類等の鉛中毒が問題になっているようです。