≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

六華苑(旧諸戸清六邸) へ行った。その9(旧高須御殿、離れ屋、内玄関棟)

2024-02-17 18:10:51 | 行った話(展覧会以外)
六華苑(旧諸戸清六邸) へ行った。その8(一番蔵、二番蔵、番蔵棟) よりつづく

番蔵棟の通路を進む。窓から見えるのは 内庭とその向こうの和館。右手の日本家屋は離れ屋。
内庭と前庭はずいぶん性格が異なるようだ。

通路は右に折れる。折れてすぐの障子の向こうが旧高須御殿だ。


旧高須御殿の縁側。これじゃ全然分からない。じつは来た方向を振り返ったアングルなのだ。
正面の木戸の裏側が 上の写真の正面の木戸だったりする。

放浪ジャーナル 【三重】桑名市の六華苑(旧諸戸清六邸)を訪ねて その3(番蔵群と離れ屋篇)だと分かりやすい。
御殿、というのを真に受けるとすかされる。和館が立派だっただけにね。

キャプション。高須藩の御殿の一部を移築したらしい。



番蔵棟脇の通路に戻り、簀子の渡り廊下の途中で右に行くと 離れ屋だ。


縁側がめぐっていて見通しがよい。縁側から内庭へつづく飛び石を伝っていきたくなる。縁側は外側が板張り、内側が畳敷きだ。
下がっているライトがぼんぼり型でかわいい。


黒い花菱文様のついたライトの笠が和風だ。欄間にも黒い縁取りがある。


奥の間の床の間の手前には障子窓があるが、その外側は飾りに切ってある。花頭窓、でよいのだろうか?


障子を通して内側に柔らかく光が入ると飾りの形が出る仕掛け。
天井も凝っている。吹寄格天井というらしい。
奥の床の間がやたらと広い。


渡り廊下から入ってきて突き当たりの左側はガラス戸ではなく、下の方は壁になっている。
つまり この写真だと、左から入ってきて右に折れてから折り返した視点。


直線で構成されている建物だが、無双窓は波型だ。なんとも効果的。
そして、こういうものを最近見ていたよ。虎渓山 永保寺の観音堂 の欄間?も縦に波打っていたっけ。


番蔵棟の通路の窓から見た離れ屋。向こうに見えるのは一番蔵。
いやあ、離れ屋は素敵な建物だ。


キャプション。ライトの黒い花菱文様とか花頭窓とか そこはかとなく抹香くさかったのは 仏壇を納めていたからだったのかな。

和館の部屋はどれも次の間との2部屋ずつのセットだった。旧高須御殿も離れ屋も2部屋だなあ。


内庭。柴垣で囲ってある。



内玄関棟から和館2階を見る。洋館2階の窓は女中室のものだな。その5 で和館2階を一生懸命覗いたっけ。


女中室から下を覗くと屋根に明かり取りがある。


和館に通じる通路の屋根にその明かり取りが開いているのだ。


キャプション。内玄関棟では内庭を眺めながらお茶ができたりするのだが、そこらへんは全然写真を撮らなかったな。疲れていた、ともいう。

六華苑はいくつも建物があって有機的に繋がっている、ということが分かった。
現在も見学だけではなく、結婚式や映画やドラマのロケやその他色々な催しに使われているのが素晴らしい。
末永く守って活用し続けていってほしい、と思いました。
長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。


では、最後に間取図を再掲。





 

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