≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

Serenelli のボタンアコーディオンを買った! 使いやすくした!

2020-08-15 22:17:37 | 音楽

アコーディオンの練習が楽しい という話は 4月 にアップしたが、いろいろ不満が出てきた。ピアソラの譜面を手に入れて一所懸命練習していたのだが、端的にいえば音域が足らないのである。いや、高い音の方に切り替えればなんとかならないわけでもないのだが、そうするとベース側とのバランスが悪くなってメロディが聞こえなくなる。うーん、素晴らしい譜面なのに惜しい! それで、もっとスペックが上で音域の広いボタンアコが欲しいなあ と思うようになってきた。
とはいえアコーディオンはなかなか高価な楽器である。ガシガシ稼いでいるわけではないので予算は抑えたい と思えばいきおいヤフオク!とかメルカリとかを物色することになる。そして案の定ヤフオク!で失敗したのだがそこは割愛して、オークションで失敗した人の流れ着く先の TOKYOベイアコさん のサイトを舐めるように読んで予約してお店におじゃまして、いろいろ触らせてもらったりお話を聞かせてもらった末 この Srenelli のボタンアコを持って帰ってきた。イエイ! 11kg だよ。

右手の音色切り替えスイッチが14個。○が横棒2本で3段に分割され・がついたりつかなかったりしているが、3段の上中下がリードセットのオクターブの高い: H 、中: M 、低い: L を表している。この楽器の右側のリードは HMML の4セットなのだが M の片方は微妙に高くチューニングされているので、一見同じ柄のスイッチに見えても音が違う。 えっへん! <(`^´)>
ちなみに、微妙に音程がずれている MM を同時に鳴らすとうなりが出て、いかにもアコーディオンっぽい感じが出せる。

リードセットを全て使うスイッチ、この楽器なら・が4つのスイッチをマスターと呼ぶが、実は右側面にも長いマスタースイッチがある。すみません、分かりやすい写真を撮り忘れた。

ボタンはC配列。ブラインドで触って音が分かるように C と F に裏がシールの面ファスナーを切って貼った。感触が少し固いフック側を C 、柔らかいループ側を F にした。

ボタンは5列あるが3列で音は網羅され、端の2列は重複している。それで C のシールが F のシールより多い(F は重複のない3列目)。1オクターブの12音は4音ずつ3段で収まっているので、どのオクターブでも音の段はいつも同じである(ちなみにディミニッシュコードの4音、3種しかないやつ)。重複する2列があることで演奏するフレーズの運指を弾きやすく工夫できる。左手も72個のボタンで網羅できるところが重複して120個だし、そういう哲学の楽器だ。

左手のベースボタンが120個。和音がいろいろ鳴ります。これは以前使っていたものと変わらないストラデラ式。上から2列目センターのラインストーンのついたボタンが C のルートである。以前使っていたものと同様 C 以外のボタンに印がなかったので、A♭とEのボタンにビーズを瞬間接着剤でつけた。面ファスナーのシールは小さくなりすぎて剥がれてしまって無理だった。

ベースの音色切り替えスイッチは7つある。こまごましたベースボタンの上部の黒い四角いやつです。中心の凸の印のあるのは全部のリードセットが鳴るマスター。
リードは5セットで4オクターブの範囲がある。しかし右手の MM のように微妙にチューニングをずらした同音ではなくテナーとアルトをまたがる領域のセットがあって、それは和音の重ねが自然に聞こえるようにするためである。ごいすー! ( ゜o゜)
一番下(↑写真では向かって左方、写真に入っていない)のスイッチは一番低いリードセットだけが単音 鳴るので、コードは出ない。

ベースボタン部アップ。ビーズがついているのがA♭のボタン。


裏側、胸に当たる方。向かって左側が頭。肩ベルトに腕を通して構えてから両肩ベルトが離れないよう背ベルトをカチッと留める。樹脂製のカチッというバックル部分はたわんで写真にうまく写っていません、すみません。フィットするよう3本のベルトの長さを調節したら端があまってビラビラ鬱陶しくなったので、面ファスナーのテープを巻いて留めた。手持ちのテープだったので青とか黒とか文字つきとかで揃っていない。

裏側上縁部中央に右手のマスタースイッチがある。なんとなくはみ出した感じの部分です。

イタリア製アコーディオンを表すマーク。このアコーディオンは1950年代製だそうだ!

ベイアコさんがしっかりチューニングしてくれたので本当によい音がする。
しかし右手のボタンが分からない! 今までアコーディオンの練習は左手のトレーニングのようなものだったのに、むしろ今ではまだ左手の方が分かる、という状態。しかも、重い! 楽器を買ってウキウキしていたのにいざ練習を始めたらガックリしてしまったよ。

いやいや落ち込んではいられない。と気を取り直し、初歩的なCメジャースケールなど地道に練習してひと月、少しは慣れた。音が飛ばない分 左手のⅡⅤ(ツーファイブ)よりは分かりやすい気がする。とにかく音がよくてパイプオルガンみたいなので、バッハのオルガン曲の譜読みを始めたよ。背伸びだが演奏したい曲をしなくてはね! ピアソラはどうした? ブラジルのフォホーもやりたい! と気は逸るけど、毎日練習しても進歩は牛歩、焦らず練習するしかない。蛇腹を動かす左肩が痛い。

 アコーディオン練習、楽しいです❗ ベイアコさん ありがとうございます❗


 

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