日々是口実~引っ越し版~

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多宝院のシダレザクラ

2010-05-05 21:17:12 | 秋田
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能代市檜山にある多宝院のシダレザクラが満開を迎えました。

ここ多宝院は、佐竹の殿様に仕えた家臣、多賀谷氏の菩提寺。史実の通り、佐竹氏が出羽国久保田に国替えを命じられた際、多賀谷氏は檜山城代になり、当院も下妻国よりこの地に移ってきたと言う。

境内には、ピンク色の大きなシダレザクラが3本。毎年見に来ていますが、お寺側の2本は年々花付きが悪くなってきているような感じ。

観光客が増えると、踏圧により根元の土が固められ樹勢が衰える事があります。なるべく根元には立ち入らないようにしてもらいたいものです。

で、ここは私にも関係が少なからずあるようで、祖母の実家の菩提寺でもあります。

お墓は別の場所にありますが、納骨堂があるそうで今回、お参りしていこうと思いましたがお寺の人が不在で断念・・・。

話によれば、祖母の実家も茨城から一緒に来た由緒ある家柄だそうで、代々襲名していたそうです。

話は変わって、この本堂の廊下は東北でも珍しい「ウグイス張り」だそうです。このウグイス張りの廊下の昔話を、祖母から聞いた事があったのでご紹介します。

寺を造っていた棟梁のもとに、1人のやっこ(表現が悪いですが、浮浪者)が仕事をさせてくれと来たそうで、使う事にしました。
仕事は一生懸命にやっているようなのですが、人が見に来ると手を休めてしまうそうで、それを見た棟梁はその人をやめさせたそうですが、その人が去る際「私がカンナをかけたこの板は廊下に使ってください。」と言い残して行ったそうです。
仕事は正確なので、その板を使った所「ウグイス張り」になったというお話です。

ウグイス張りが鳴る仕組みは解明されているそうですが、神様が姿を変え人を試しにくるという話をよく聞きますが、要はどのような人にも親切にしてあげる事を説いた話なんでしょうね。

たしかに、祖母はそういう「やっこ」がくるとよくご飯を恵んでやっていたそうで、ある人から「デケルバン病」、ここの方言でいう「そらで」の直し方を教えてもらい、よく近所の方の「そらで」を直していました。

その技、人に教えるか見られると出来なくなると言われたそうで、どう処置するのかは見せないようにするそうです。

その祖母も今年で103歳。まだまだ元気に暮らしています。