日々是口実~引っ越し版~

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異例の処分

2010-05-27 23:20:26 | 大相撲
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本日、去年の名古屋場所で暴力団幹部が観戦していた問題で、便宜を図っていた木瀬親方と清見潟親方に処分が下った。

木瀬親方は、委員から「平」年寄への2階級降格。清見潟親方は、譴責処分。

まあ、妥当なところだなと思ったところ、もっと大きい処分に驚いた。

木瀬部屋の力士は一門預かりになるという。ということは、事実上の部屋取り潰しということ。

長らく大相撲に関する物を見たり読んだりしているが、さすがに部屋の取り潰しの記憶はない。

正直、ここまでするかというのが第一印象。2階級降格の処分なんてかわいいもんである。

そもそも茶屋の制度自体、未だに不明瞭なところがあるのに、それを管理しているはずの協会が「維持員席」を把握していなかったのが原因なのではないのか?

木瀬親方は、なにかその棚上げされた「責任」の尻拭いをさせられたような感じがする。

その「維持員席」を流通させた「茶屋」への処分はあるのだろうか?

また、この問題は親方だけの問題ではない。この親方を慕って入門してきた若い力士の問題でもある。

一門預かりとなると、出羽一門のいずれかの部屋に属することになるのだが、移籍先の部屋になじめずに相撲界を離れていく力士も出てくると思う。

それこそ何の罪もない、将来ある27人の力士の芽を摘む事にもなりはしないか。

過去にもそういう例はたくさんあったので不安に思った次第である。

協会の暴力団排除の姿勢は理解できるが、維持員席を直接流通させた訳ではないので、今回の処分は重過ぎなのではないかと思うのだが・・・。


写真は、元肥後ノ海の木瀬襲名披露のパンフ。木瀬は通称、代々「木村瀬平」を襲名する年寄名跡。