10月の初め都民の森の駐車場に車を止めて、大沢山→槇寄山→数馬と緩いハイキングをしてきた。
その日は昼から天候が荒れるというのでハイカーはいつもの2,3割程度。
駐車場に着いたのは9時ちょっとすぎたばかり。もう少し早く来たかったが、奥多摩周遊道路は
10月からは9時にならないと通行できない。
まだ陽射しもあり天候はしばらくは持ちそうだ。
カメバヒキオコシの群生。カメバヒキオコシの名は亀のしっぽのような葉の形から。
食傷するほどどたくさん咲いてはいるが、よく見ると可愛い花だ。
花後はこんな風になる。
ヤクシソウ
アキノキリンソウ
野菊の仲間としておこう
大滝までの林道沿いにセキヤノアキチョウジがたくさん咲いていた。
細い針金のような茎の先にたくさんの唇弁型の花がつりさげられている。
これはサラシナショウマ。やや時期を過ぎてしまったか。
こ私には見分けが難しい花。標高(1000m)と季節から言ってシラネセンキュウといったところだろうか
三頭大滝を過ぎると沢に沿って登っていくことになる。
ブナの路。色づき始めたブナの大樹が多い。
季節がらキノコもたくさん見られる。
これは匂いをかいでみたらシイタケそっくりだった。しかも動物(クマのような足跡!)の食べ散らかした跡も近くに残されていた。
標高が1400m位のところで沢と別れた。山道の周りにはトリカブトの青紫の花が目立つようになってきた。
カシワバハグマ
葉の感じからするとオトコヨウゾメの実だろうか。
一時間と少しかかって避難小屋についた。ここまでであった人は2名だけ。
小屋の付近のオヤマボクチ
まだ残されていたユキザサの実
アザミに似た花
オクモミジハグマ
槇寄山からは富士が望めるのだが、今回は今にも降り出しそうな雨雲の向こうに隠れているのが残念。
その手前のタワにちょっとしたお花畑があった。
ツリガネニンジンは少しだけは名が残されていた。
ゴマノハグサ科のコシオガマはヨツバシオガマの仲間で比較的低山で見られる。
淡い赤紫色の花がとても可愛らしい
ヤマハッカは名前のようなハッカの香りはしない
他に何かないかと探していたら、嬉しいことにセンブリに出会えた。
センブリはリンドウ科の2年草。乾燥させて煎じたものが胃腸薬として用いられる。苦みのある薬になる草だが
花の見た目は何とも可愛らしい。
笹尾根をもう少し下る予定でいたのが、どうやら雨になりそうなのでコースを
短縮して西原峠から数馬へと下ることにした。
シラヤマギク
500mの標高を下ってやっと数馬の里に下りてきた。畑のわきで見つけたツルニンジン
レイジンソウやアキノギンリョウソウとの出会いを期待したのだが、今回は残念ながら叶わなかった。
来年を期待しよう。 この辺で。