翌朝起きたのは6時少し前。暗い中を沼に急ぐ。辺りはまだ暗く、頬切る風は冷たい。
踏切を東北本線の列車が通り過ぎていく
まだ陽は登らない。鳥たちも眠ったまま、静寂があたりを支配している。
しばらく待っていると、夜明け前に飛び出す群れが出始めた。
次第に日が昇り始め、周囲の風景に色がともり始めた。
雲間からの一すじの光を受け、水面が輝く。
東の空がようやく明け始めた
茜色に染まった空を気の早いマガンたちが餌場へと向かっていく。
周囲が騒がしくなり、次第に飛び立つ群れが増えてきた。
彼方に見えるのは冠雪した奥羽山脈の峰々
間断なく群れは飛び立つ。
その羽音につられるかのように次から次へと飛び立っていく。
残されたのは朝寝坊の白鳥だけ。
よく見ると近くにカワアイサもいた
5年前の圧倒的な塒立ちには立ち会えなかったけど、それでも自然の中に生きる命の躍動を十分感じることができた。
本当にいい時間に立ち会えた、来てよかった。
茜さす空を雁たちの群れが覆っていく
おまけの音風景もどうぞ
この辺で。