弓道

怪我をして、稽古できない時期があった。気が狂いそうだった。自分はこの競技が好きなんだと思った。

以前は稽古が辛いと思ったことがある。何が辛かったのだろうか？

肉体的な苦痛。
体力がついていかない。疲れてまともに動けない。
痛めている箇所がある。
精神的な苦痛。
上手くできない。
結果になかなか結び付かない。
他の人に勝てない。
練習時間が取れない。

原点に返って考えた。
競技の好きな点はどこか？
なぜこの競技をしているのか？
自分の目標は何か？漠然としたものではなく、具体的な目標を持とう。

それを達成するためには何が必要か？
長期、短期それぞれ具体的な稽古をしよう。

本当にできることを精一杯しているか？
日々の時間を上手くやりくりして、毎日の稽古を習慣化しよう。

そう考えたら、稽古はいつの間にか生活の一部になってきた。

怪我をして、稽古できない辛さ。
その辛さを思えば、稽古は楽しい。ハードな稽古さえできるのは幸せ。
楽しいから続く。
続けるとよい結果もついてくるから、目標も上がる。
目標が上がるのは、自分がレベルアップした証拠。更に楽しい世界が待っている。

より楽しむために、走ったり筋トレをしたり、地道なトレーニングもするのだが、それすらも楽しい。続けることで成果が現れるから。

稽古が辛いのは、肉体的にも精神的にも未熟だったからだろう。

先を予測し、苦労を乗り越えるのが人間だ。
自分自身の殻や根拠のないプライドを脱ぎ捨てて、本気になってみよう。