てのひらの中の偶然

携帯iphone12、そしてOLYMPUS OM-Dが切り撮った日常の風景

自分の流儀で生きる

2009-03-09 | 東京・影
数日前のことらしいのですが、
樹木希林が「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」に出演していたらしい、
たまたま見ていた娘が、その様子を教えてくれました。

希林さんは届いた「お花」もゲームで当てた「ストラップ」も「いらない」とおっしゃたとか。

生放送ならではの「電報」や「花束」なのでしょうが、あの番組特有の慣わしですよね。
電報やお花を贈る意味って「番組出場おめでとう!」と文字通り花を添える、なんでしょうか?
沢山贈られたゲストは、それだけ人気というか交友関係が多いって証なのかな?
贈り主の名前を読み上げたりもしてるので、贈った側にもメリットあるのでしょ、きっと。
・・・うぅ、なんだかあまり美しくない慣わしだわ、と思ってました。

あっ、でも、希林さんがお花はいらないとおっしゃた理由は「持って帰れない」からだそうです。

理由はどうあれ「いらない」と言える希林さんに拍手を送りたい気分になりました。
言った行為そのものよりも、それを言っても違和感のない立ち居地にいるのが素敵だからです。


10年ほど前だったと思いますが、吉永小百合を主にしたテレビ番組を見ました。
番組中に吉永小百合と樹木希林の対談というコーナーがあり、
希林さんが唐突に「わたしは小百合さんに謝らなければいけないことがあるんです」と話しはじめました。
「ずっとそのことが気になって気になって」というのは、
まだ、小百合さんがデビューして間もない頃にお二人は共演して、
その時、希林さんが小百合さんに
「女優なら煙草ぐらい吸いなさい、そういう役が来たとの為に」と言ったことなのだと。
続けて希林さんは
「自分も若くて間違ったことを言ってしまった、
 今はそんなことは思っていない、だからごめんなさい。」
そういう主旨のことを恥ずかしそうに話されました。

きっと樹木希林という方は、明確な価値観をお持ちの方で、それを大事に生きてこられた。
周りの価値判断には惑わされない信念と併せて、
間違いに気付いたときは、はっきり間違ったと認める柔軟な精神も持ち合わせている。

内田裕也さんが一方的に離婚届けを提出した時も、彼女は法に訴えても、とりあえず無効にしようとした。

子どもが生まれた時も、できる限り自分で育てたいと
スタジオや撮影所に、バスケットに中に小さな赤ん坊を入れて仕事に通った。

そんなエピソードも思い出しました。

自分の価値観に正直に、自分がやりたいように生きるって、
自由なようで、かなりしんどいことだと思います。
周りの価値観に乗ってる方が、気楽に生きられるに違いありません。

今まで自分流の生き方を通してきた希林さんだから「お花はいらない」と言っても許されるのだと思う。
贈った方々も、納得できるのだと思う。

本当に素敵な女性ですね、樹木希林。





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コメント (3)