てのひらの中の偶然

携帯iphone12、そしてOLYMPUS OM-Dが切り撮った日常の風景

立派になりました-目黒川の桜

2009-03-29 | 花・ほぼさくら
中目黒にお使いに行った帰り、目黒川沿いの道を少し歩きました。
桜は全体では、まだ、2-3分咲きといったところでした。
けど、川面に張り出した枝はお日さまを多く浴びてるのでしょう、かなりほころび始めています。

ここ数年は、都内の花見スポットのひとつとして有名になった目黒川の桜ですが、
中目黒近辺の目黒川の桜は25年くらい前に植樹されたものが多いのです。

かつて目黒川は暴れ川でした。
台風の時期には、毎年のように氾濫し、
その度に、低地にある中目黒駅は、改札の中にまで浸水して利用不可能になってました。
当時は駅前に青果店があったのですが、
山手通りをプカプカとリンゴがいくつも流れていくのを見た記憶もあります。

水害を食い止める為に、目黒川の川幅を広げ護岸工事をすることになり、
先代の桜の樹を失うことになりました。
けど、地域町会などから目黒川の桜を守って欲しいと多くの声が上がったそうです。
そしてその声は行政を動かすことになりました。
当初の計画を変更して、工事後は桜並木を復元するとされ、
桜の一部は他地に移植され工事完了後、元に戻ってきました。
今、目黒駅の近くにある桜たちは工事後に新たに植樹された若木です。
当時は大人の背丈ほどしか高さがなくて、花の時期にも数えられる程度しか花を付けませんでした。

それが二十数年で、見事な成樹になりました。
目黒川の桜を見る度に、恥ずかしそうにショボイ花を付けていた若木を思い出します。
本当に立派になりました!
来週末あたりは誇らしげに咲きそろって、
びっくりするくらいの大勢の眼を楽しませてくれるのでしょうね。






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