感染ピークも終わり、感染者数は下降に向かう時期に来たようだが、相変わらず症状は一般の風邪とさほど変わらない。肺炎を起こし、比較的若い世代でも急変し重症化し、呼吸器や ECMO を装着されたこれまでのコロナ感染と異なり、やはりオミクロン株は非常に稀なケースを除き、肺炎は起こさない。感染者が桁外れに多い今回の第 6 波では、当院でも感染された患者さんが結構おられる。予約診療をしている当院では、感染された患者さんから度々、『 2 日間ほど 38 ℃前後の熱と咽頭部不快があり、検査を受けたら PCR 陽性でした。診察の予約のキャンセルをお願いします。』という類の連絡が多い。皆、風邪となんら変わらないという報告である。実際、大阪府の最新調査では、12 月から 2 月末までの死亡者 800 人の 9 割がコロナの重症者に該当せずに亡くなっている。いわゆる、衰弱死である。風邪で死亡するほどの日頃の抵抗力の低さ、慢性の肺疾患・心疾患などが悪化するも、高齢の為、家族が積極的治療を希望せず亡くなっている症例が 90 %あるということである。残りの 10 %については、人工呼吸器装着あるいは ICU(集中治療室)入室から亡くなった症例であるが、先述の如く、オミクロンによる直接的な肺炎ではなく、抵抗力のない高齢者特有の二次的肺炎(誤嚥性肺炎、細菌性肺炎)による呼吸器装着などが推測される。70 歳以上の高齢者の死亡者が多いと一括りに報道されているが、自分で食事ができ、買い物ができ、散歩もできる高齢者が衰弱死するはずがなく、この方たちが例え感染しても風邪程度で終わるはずである。亡くなられた方には大変気の毒ではあるが、このような結果を踏まえても、未だに蔓延防止等重点措置の更なる延長など、全く理解に苦しむ。元気な世代が風邪を引くことに騒ぎ立て続けている国や地方自治、そしてマスコミ。結局、彼らが世間を洗脳しているだけのことである。彼らを手助けしている政治受け、マスコミ受けで英雄気取っている医者が 10 名程度いるようだが、これまた罪な人間である。今、日本には実働している医師が 40 万人以上いるが、一部を除き殆どの医師は賢明でこの 10 名ほどの人間に嫌気をさしているはずである。国に反論する、マスコミに反論する医師は当然除外されてしまう。2 年前、初代のコロナ対策分科会の会長はすぐに辞退となり、副会長の尾身氏が現在会長を引き継いでいる。