僕の人生の今は何章目ぐらいなんだろう?

昨日に戻りたいと思うよりも、
今日を楽しみ、
明日が待ち遠しいと思える、
そんな人生を送りたい。

旅行報告

2006-05-31 19:27:09 | ヒトの気持ち
今回の入院の部屋の窓からは緑も多く、
それはそれで何らかの癒しを覚える景色である。
僕は休みを挟んで入院したのだが
この巨大病院は維持機能のみを残して仮死状態に入る。
手術後、劇的な治療の変更もないし、
その代わりに煩わしく苦しい検査の類いもない。
24時間絶えることなく連続で射ち続けられる点滴。
その結果 点滴台はまるで自分の体の一部のようになり、
不自由さを噛締める中で半ば諦念じみた感情とともに
その現実を受け入れることにのみ注心する日々が待っている。

入院中、病に消化器官を犯された同室の患者たちは、
烈しい闘病の中での一時の休息を求めて外泊に出ていた。
病室には自分ひとりで、そのためにいつもより広く感じた。
病室で何日もひとりで過ごすのは、あの時以来だ。
静かで穏やかだが、ここでは時間が腐敗している。

性質の悪い冗談のような高熱でうなされる毎夜毎夜、
見晴らしのいい病室のベッドに横になりながら、
この町の景色を飽かずに眺めていた気がする。

これは、病室で書いたもの。
いまとなっちゃ、旅日記。
さて、快方に…
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