江夏豊論

江夏豊という投手がいる。入団2年目、3年目の三振奪取は神がかりだった。
2年目にはシーズン401奪三振の世界記録を作り上げた。
この年甲子園球場におけるジャイアンツ戦では、王貞治の打席で稲尾和久の日本記録に並ぶ353奪三振を記録した後、後続のバッターからは全てのアウトを意図的に三振以外の方法で奪い、再び王の打席が回ってきた時に、記録更新となる354個目の三振を奪う離れ業をやってのけた。
江夏は王との勝負に固執し、通算で57の三振を奪ったが、直球で勝負を挑んでいたために20本の本塁打も打たれた。王から最も多く三振を奪った投手は江夏だが、江夏から最も多く本塁打を打った打者もまた王である。また、江夏は王に対し一度も死球を与えていない。

高校時代の江夏を獲るか否か南海のフロントと協議したと野村克也が語っていた。
「あんなカーブすら投げられぬ投手獲ってどうするんだ」野村はそう助言した。
オープン戦で対戦した後「やっぱり獲っておけばよかった」とこぼした。

江夏の21球という伝説があるが、あの時ノーアウト満塁にしたのは江夏であること
１９球目にスクイズを外したとあるが・・・すっぽぬけたとも言われている。
火を消しカープ初優勝に貢献したのも江夏である。

何が言いたいか。

直球一筋で勝負して、２０世紀最高の投手と称された。
自分が造ったピンチをたった1球で帳消しにした。

前の会社の上司が作った新橋のラーメン屋「麺酒房茜」はそんな店になってもらいたい。

あの美味い麺だけで最高のラーメン屋と言われるようになってもらいたい。
この前食べに言ってそう思いました。