半世紀の終わり。

名古屋今池にある大丸という
午前2時から３時間だけ営業する
奇妙なラーメン屋がついに閉店した。



本当は9月末に閉める予定だったようだが
閉めてなかった。
ひっそりと多分内緒でやっていた。

数日前に店に入ると
『まだあと2時間位かかるよと言われた。』
その時の時刻2時30分、2時間かかるとなると4時半、
オヤジに今の状態でもいいから食べさせてくれと頼んだ。
オヤジ曰く、『味にこだわりがあるからダメだ』と言われた。

待ってまで食べるラーメンではない（笑）
とその日は帰った。
オヤジがスープ作っていたのですが、
自指で肉骨の塊と野菜こねていた。

正直、あんな匂いのラーメンは無い。
店の数十メートル手前から臭う。
二度と行かないと誓う人、何度も通う人に二分されるが
それでもファンは多い。

以前、食した時、
二郎は完食できるボクでも
2/3残した。


11月30日大丸のラストGIG
午前２時すでに20人近く物陰で並んでいた。
列ができると、オヤジが出てきて
「ご近所に迷惑」と解散させていた。
これはルーチン。

実は1時半くらいに店をのぞいた
オヤジ寝ていた。
寝ているという事はスープは出来上がっているのだ。はずだ。。。きっと。

22人目に並んだ。
二郎や吉村家、六厘舎なら30分くらいの列だ。

店に入れたのは3時半…

席に着くと 「いらっしゃい！よ～来たね。なんにする？」 と聞かれた
聞かれても店内にはメニューもメニューの貼り紙もない。
だって 「中華そば」 一品しかないのだ(笑)
黙ってても中華そばを作りはじめるオヤジ
これもルーチン


10分位待ったのか。



どうです？この清んだスープ。
お湯に醤油のスープです。
薄っすら見える油は、このばら肉からの油です。
ほとんどばら肉の味ですね。

人気店の最終日？なので
本日はもやし欠品、
ちくわ欠品。

お湯＋醤油＋ばら肉＋キャベツのラーメンですわ。

今日は完食した。

すると、「麺たそうか？」と
袋の麺をボクの丼にそのまま入れた。

きょとんとしていると。

「うどんの方が良かった？」

茹でて！と言いたかった。
生まれて初めて生めんを生のまま食べた。

横の兄ちゃんは、焼きそばの麺入れられてた。。。

ま、最後だから。。。

しかし、50年。半世紀このラーメンを作り続けて
正直お疲れ様と言いたい。

今朝、9時前の大丸の様子。
中でオヤジが掃除をしている。




立つ鳥跡を濁さずです。