ＧⅢ エプソム C 第２５回 梅雨の谷間のレース 102

１０１のつづき。
安田記念・・・。
ウオッカ強しのレースだった。

夏を無事に過ごしてもらい・・・秋には貴女についていきます。
毎日王冠　→　天皇賞・秋　→　JC　
向うところ敵なしだろうに、なってて欲しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　


春後半のGⅠ６連戦。天皇賞はヒットしたものの、ほぼ惨敗、ダービーから早２週間。
明日の6/15は父の日だ。
安田記念と宝塚記念の谷間にあるようなレース、重賞組の常連組はいない。
４歳の上がり馬対古馬の出がらしの対決だ。

『鮨旬馬』も中だるみの明日に勢いが今ひとつだが、国際政治・社会問題も随所にやはり競馬に盛り上がっている。

『女の子を殺してミンチにしてトイレに流したり・・・・・う～ん・・・』熱燗の立山を粋に旨そうに盃を傾けながら棟梁が。
こ上がりでは・・・。職人たが。
『無差別に７人もの関係のない人を殺した秋葉原事件・・・変な世の中になっちまったなぁ・・・』
『中国の地震から、一ヶ月で今日の宮城・岩手の地震・・・地球も変になっちゃってくるしなぁ・・・』
『世の中どうなってるんだぁ!・・・女将～!ビール２本とヤリイカのお造り宜しく』
女将の高い艶っぽい声が響く。
『あいよう・・・』

『後期高齢者の医療費の年金からの天引きや、７５歳以上の運転者に　もみじ　マークを強制に義務付けて罰金・反則金の徴収。・・・・ひでぇ～国だヨナァ・・・』職人達の夜の社会大学の講義が今日も開かれている。
ここで飲んでいれば、時事放談は得意科目になれ、国語・文章能力も強くなる。
上司と飲まない部下が多くなっていると言うが、こんな連中がいたら毎日ついてくるに違いないだろう。職人達の上下関係は、最高のノミニケーションだ。

『棟梁と大将には、明日・・父の日でしょ。浅草のレストラン５時に予約してありますから、皆で行きましょう・・・』光江が。
大将が『私もですかぁ・・・』
『そうよ・・・皆んなで・・・』
『実は、競艇の笹川賞とこの間の多摩川競艇を健太郎の言う通り、買ったらズバリでしてみゆきちゃんも・職人さん達も笹川賞は獲ったはずですよ』
『だから・・・あいつらダービー負けたのに金回りがいいのかぁ・・・』棟梁が笑いながら、みゆきちゃんに。
『ダービーの日、負けたら自信があるから、平和島競艇・四時集合のメールが健太郎さんから入ったわけです』

明日のレースは荒れるだろう。
⑦ヒカルオオゾラ　武　⑧フッストロック　安藤　⑪トーホウアラシ　藤田　⑫サンライズマックス　横山　２枠両頭。
武は・・・天才ジョッキーは終わってしまったのか・・・全然追えなくなってきている。
無残だ・・・仕掛けどころが悪い。
やはり勝率のいい選んで乗っている安勝からか???

『手をだすなら3.8倍とつかないが・・・枠４－６で勝負だろう。』
馬単・馬連は手出しは禁物だ。
一万円が・・・三万八千円。上出来だ。
『鮨旬馬』の連中は皆、身分相応で４－６一点に張った。