「お父さん」は、我が家の庭に住み着いている野良猫だ。
毎朝、室外機の上に、チョコンと座って、家の中をじっと覗いている。
勝手口を開けると、家の中にどんどん入ってきてしまう。
「お父さん、上がっちゃだめだよ~」と、いつも追い出すが、
お父さんはきっと、家の子になりたいんだろうな…と思えて、申し訳ない気持ちになる。
お父さんは推定5歳くらい。
家猫なら、まだまだ元気いっぱい。ピチピチ。
でも、野良猫社会は厳しい。
野良猫の寿命は、3~5年だ。もういい年のおっさんである。
さらに、お父さんは口内炎がひどく、歯もほとんど溶けたようになっていて、
普通にしていたら、痛みでえさが食べられない状態。
なので、一か月に一回捕まえて、病院で口内炎の注射を打ってもらっていた。
おそらく白血病か、エイズもちだろう。
もう口内炎が完治することはない。
野良猫は、食べられなければ死ぬだけ。
お父さんを保護したいと思うけれど、今の我が家に、オスの成猫を入れたら、
ただでさえ多頭飼育でストレスを感じている中の猫たちが、
過敏に反応することは、安易に想像できた。
先日お婿に行った「モジャ」(生後6か月すぎ)を家に入れた時、
私的には、「まだ子猫の範疇、受け入れてもらえるだろう」と、気軽に考えていたのだが、
猫たちの反応は冷たかった…
冷たいどころか、モジャをみんなでいじめる。
多頭飼育のストレスで、おしっこかけ(スプレー)が激増!
家の中が、不穏なムードであった…さらに臭かった(泣)
過去に、多頭飼育のストレスが頂点に達したオス猫「さぶ」が、
目の見えない猫「ムジカ」を、執拗にいじめはじめた。
この2匹はもともと仲は良かった。
攻撃が始まったきっかけは、新入りが入ったこと(多頭飼育ストレス)だった。
度重なるいじめ、攻撃で、ムジカの背中には攻撃による傷から、
度々穴があき、化膿して、病院通いの日々。
ムジカはそれがトラウマになり、なんと2年間押し入れから出てこなかった!
ドラえもんどころじゃないよ!
保護してあげたいけれど、無理だ…
自分で自分に、何度も「無理だよ、仕方ない」って、言っていた。
そんなお父さんの姿が、ここ数日見えない。
そろそろ薬が切れる。病院に行かないといけないのに。
どうにも心配になってきた。
「まさか、死…」いやなことを考える。
でも、野良猫だ。充分にその可能性はある。
昨夜、相方に思いきって聞いてみた。
「お父さんを次に見かけたら、保護していい?
廊下の一部分を区切って、他の猫と接触できないようにして住まわせるから。」
相方からの返事は、「うん、いいよ。」だった。
え?あっけないくらい即答だった。いいんかーーーーい?
念のため、今夜も聞いてみた。
相方:「いいよ~。浮気相手が一匹増えるだけでしょ。」
相方よ、ありがとう(号泣)
ああ、このブログ見ている義理のお母さんは、今頃きっと、
「うちの息子は、ろくでもない嫁にひっかかってしまったわ~」と泣いているだろう。
お義母さん、ごめんなさい。
お父さん、保護しても、どれくらい生きるかわかりません。
このあと、老猫介護みたいになるような気がする。
でも、もしかしたら、すこし元気になるかな~と、期待する私。
なにはともあれ、ご縁があったから、うちで死なせてあげたい。看取りたいと思います。
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