シリア難民でEUが浮き足立っている。
人道を標榜している以上受け入れなければならない。
しかし、同時にテロリストの潜入を許すことになるだろう。
それががん細胞のようにEUに広がるだろう。
また、雇用問題など経済的問題が起こるだろう。
何よりも人種的宗教的摩擦が高まる。
キリスト教とイスラム教、そしてユダヤ教がせめぎ合い、
西洋民主主義は危機に陥ることだろう。
西洋民主主義は植民地搾取の上に立った
自由資本主義の名の下に自然を簒奪して繁栄した。
その自らの資源は尽きたが、
グローバル経済の名の下に、
発展途上国の資源と経済格差で食いつないできた。
しかし、ここに来て、
力をつけてきた途上国の国家資本主義からの挑戦、
リベンジに翻弄されている。
グローバル化の混乱が国家主義、民族主義への退行を誘い、
第3次世界大戦を用意をしている。
一方、
グローバルネットワークは世界の一体化を促進する、
とともに権力の細分化を図る。
つまり、ローマ法王のいうように、
分散した、局所的、ゲリラ的世界大戦は始まっているのだ。
個別的であると同時に全体的である戦い、
多様な個人の経験が人類全体の経験とつながっている世界、
人類は発達の新段階、
新たな歴史を経験しようとしているのだ。