こんばんわ営業部のホアシです。
今日のニュースで『住宅支援機構(旧住宅金融公庫)がフラット35の返済期間が50年版のフラット50をリリースする』と報道されていました。
返済期間が50年モノの商品は関西アーバン銀行で変動金利型の商品がありますが、フラット50や50年返済の商品は私、個人的には、正直にお勧めできません
例えば私の場合、現在37歳でこれらの商品で住宅ローンを組んだ場合、最終返済は80歳(最終完済年齢が80歳迄しか組めない為)になります、定年が65歳の場合ですと、通常に返済していても後15年もあります、当然繰り上げ返済等をするのでしょうが、35年モノの商品と比べれば、当然回数も多くしなければなりません。
これらの商品は定年を迎え退職金で一部或いは全部の繰上げ返済を見込んでいるとは思いますが、この不況と言っている時期に退職金や問題が多い年金をあてに返済計画をするのはとても良いとは思いません。
前回、景気と不動産金利応用編で、【20年よりも35年で月々の返済を抑える方が良い】(個人差はあります)と書き込み致しましたが、『長ければ長い程いい』と言う訳ではありません。
先程と同じ私の場合ですと35年ローンの場合最終の返済年齢は72歳となります、当然この場合でも定年が65歳の場合ですと定年後も支払う事になりますが、定年時の住宅ローンの残債は後7年となります。
35年と50年には、もう一つ違いがあります。
それは建物の存続期間です
マンションの様な鉄筋コンクリートですとまだしも、木造の住宅ですと50年も無理ではないでしょうか、もちろんメンテナンスなどすれば、それなりに耐久できますが、メンテナンス費も相当かかります。(フラット50の場合・長期優良住宅であることが条件になります)
例えば新築で購入した場合、30年後に建替えを検討した場合、50年ローンですと、あと20年の残債があるのと、あと5年とでは全く違いがありますし、なにかの事情で売却する場合でもローン残債が全く違ってきます。
この様に『長ければいい』と言うものではありません、正直なところ『なんで50年ローンなんか、だしたんやろう?しかも住宅支援機構まで・・・』と思います、単に月々の返済額が低いからと言った理由では、商品を選択しない方がいいと思います。
またまた長くなりましたが、前回もお伝え致しました様に家計の一部ですので、よく検討された上でご判断して頂くのが一番と思います。
是非、前回の景気と不動産《金利応用編》も参照してください。