自己正常化への道 対人恐怖症、視線恐怖症、会食恐怖症、正視恐怖症が治った男のブログ

対人恐怖症・視線恐怖症が治った男のブログ。超腕利き心理セラピスト岩波英知先生(ありがとう!)の自己正常化プログラム体験記

親と神経症の因果関係 親はどれだけ神経症発症原因になっているのか

2007-06-05 | 神経症、強い心の悩みの経験

神経症になる人は、僕もそうだけど、`そうならざるを得ない`生き方をしてきたからだと思います。
そうならざるを得ないと書くと、好きで神経症になったと思うかもしれないけど、決してそうじゃないよね。
幼い子供がある環境の中で育てられて、学校というはじめての集団生活に入るわけなんですが、そこでたくさんの人間関係のもつれやいざこざがあります。
友達との諍いや疎外、いじめやからかい、人格を踏みにじられるとか、自分の価値を認めてくれない周囲とか、のびのびとしていた心を押さえつけられたとか、何らかの人に恐怖を持つ要因が必ずあると思います。

神経症は、決して病気ではなく、肉体的な疾患でなるものじゃないです。
結果的に脳や体に悪影響が出て狂ってしまうだけであって、心理的ストレスがものすごくて発症してしまうものです。
ならば、原因は必ずあります。
先天的にはなっていません。だから、原因を突き止めてちゃんと対処していけば心も必ず楽になります。
僕はそれをしてから大きな余裕が生まれてきたんで。

いま神経症と無縁の暮らしをしている人だって、人間関係のいざこざがあったと思うけど、僕らみたいに対人恐怖症やうつ病になっていないですよね。
人間関係で悩むことはあっても、人が怖いとか落ち込むなんてなってない。
せいぜい人間関係が苦手だな、人前じゃあがるよな、それは性格だな、と思っているくらいです。

彼らと僕ら神経症経験者の違いはどこでわかれてしまったかというと、トラウマや心の傷の重さの違いもあるだろうし、もっとベースで親の考え方やしつけ、育て方によって、その後の人生が分かれてしまうんだと思う。
そこを分析していくのが岩波先生から宿題で出されるルーツ分析・整理というものでやりました。

人間関係で潰れて、神経症になってしまう人って、親がほとんどの「きっかけ」を作っていると思う。
神経症じゃなくても、アダルトチルドレンで苦しんでいる人も多いというニュースを見たし。
僕が岩波先生の神経症克服プログラムに通っていたときに見聞した話だと、僕の親とすごく似ている親によって育てられた人がたくさん来てました。

つまり、悩みやすい子供を育ててしまう親の性質は似ているんだな~。
困ったことに、これはずっとこれからも繰り返されていくでしょう。
世間を気にする親、恥をかいてはいけないという親、立派に笑われないよう生きなさいという親、こうあるべきだと育てる親、ほめてくれない親、威圧的な親、教育熱心すぎる親、心を汲んでくれない親、冒険させてくれない親、はっちゃけたい子供の心を押しつぶす親。
こういうところが対人恐怖症や鬱病の人に多い親のタイプでした。
いろいろな人の体験記を読んでもそのようです。

親の影響力は小さな子供にとって`絶対`です。
いまなら、僕は親のいうことを聞かないで生きていけるけれど、小さい頃は身も心も支配されてた。
曲がったことが嫌いな親で、やっぱり似ている境遇の人が多いんだけど、人と違ったことをすると、ひどく怒られた。
褒められた経験も少ないから、自分というものの価値を見いだせずに育ってしまった。
だから自分を出そうとか発揮しようとしても、なかなか出来ないで、学校でいじめを受けてしまった。
いじめられていることは、親の教えにすごく反していることでもあったから、僕は精神的にものすごく追いつめられていたのを思い出すなぁ。
親に相談したくても怒られたり、心配されたり、どうしようもない子供だと思われるのがいやで必死で我慢。
相談する相手もいない、自分の中で処理するしかないし、結局僕は自分の心を押し殺して耐えるだけになってしまったんですね。

僕はいじめを受けるような子供であってはいけないという育てられ方をされてきた。
つまり人よりもまっすぐに良く生きて、褒められるようになること、尊敬を受けるような人物になるように、しつけをつけてきた。
これがものすごい足かせとなった。
失敗が許されないことは、失敗したとき(誰だって失敗するに決まってる!)簡単にもろく崩れてしまうってこと。
心に余裕がないのだから、すぐ水があふれて神経が決壊しえtしまう。

そういう子供って、よく思われるために頑張るんだけど、いつも人の評価や視線を気にするようになってしまう。
それに一度学校でいじめとか人間関係のいざこざで、「よく思われる」ということが挫折すると、親の思惑と現状のギャップにいたばさみになってしまうのだ。
だから、もっと頑張って尊敬される人間にならなくちゃいけないと思うんだけど、相変わらず、いじめられたり、からかわれたりするから、こりゃもう・・・・・

そんな状況って子供にとっておもしろくないから、感情が死んでいってしまう。
感情を出してのびのび笑ったり楽しんだりすると、周囲から「調子こいているんじゃねぇ!」と出る杭を打たれてしまう。
子供心にこれはきつかったな。

親の思惑通りに生きようとする「いい子」は、悩んでしまう確率が非常に高いのはそのためだと思います。
僕が「悪い子」「出来の悪い子」だったら、あんな対人恐怖症にならなくてすんだと絶対思う! こうあらねば、という思考は人を追いつめる。

世の中って不思議なのは、親の期待をかなえようとする人って、結果的に潰れたりして、親にものすごい負担をかけてしまうんだけど、親を少々手こずらせて育った方が、親も苦労しなくてすむってこと。これって真理だと思う!

僕ら子供も苦しむけど、親も痛いしっぺ返しをくうわけだ。
ざまあみろと言いたいけど、結局もっとも痛い思いをするのは自分自身なのだからどうしようもない。
結局、子育てとしつけの失敗ってことになるのかもしれないけれど、神経症の子供を持つ親って「怠け病」「根性が足らん」という人が多いような感じ。
だから、理解のない親の子供は一層悩んでしまうんだなぁ
親に対人恐怖症を打ち明けても理解されないことが多いので注意。
心底では理解できないことがほとんど。

反社会的にならなくても、みんな「出来の悪い子供」になろう!
精神的にも物理的にも、親に頼らない人間になろう!
親にいつまでも依存していたら、どっちみち未来はないと思う。
岩波先生的に言えば、「エゴを充たせ」「ワガママでいけ」「自分主体で生きろ」と言うことでしょうね。

あ、今は親とも仲がいい方だし、わだかまりはないことを最後に書いておきます。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。