目 次
I 隠蔽された腐敗と犯罪の闇を暴いた「パナマ文書」の衝撃 ──グローバル経済の見えざる中核のメカニズムの開帳──
II 闇の社会を照らし出した「パナマ文書」の正体と流出経緯 ──機密漏洩の史上最大のリークで激震が世界に波紋──
III タックス・ヘイブンとは何か,その意味内容とメカニズム ──グローバル化経済を動かす闇の中核のネットワーク──
IV カメレオンの色のように変化するタックス・ヘイブンの正体 ──その国の立法政策により合法にも非合法にもなる──
V 新自由主義的な強欲グローバル経済の闇の中核の悪魔の作用 ──「タックス・ヘイブン化現象」にみる富と権力の暴走──
VI タックス・ヘイブンにある裏金脈で失われた世界中の税金 ──保管されている巨額資産と超富裕層の課税逃れ額──
VII 超富裕層のタックス・ヘイブンを利用した租税回避の動向 ──枠組みの複雑化を狙う「行き過ぎた節税」が問題──
VIII 多国籍企業のタックス・ヘイブンを利用した租税回避の動向 ──グローバル企業の国境を越えての巧みな課税逃れ──
IX タックス・ヘイブンの活用によるタックス・マネジメント手法 ──世界各国の税制格差を巧みに利用したテクニック──
X 泥棒の親分達が泥棒を捕える話をしているOECD/G20 ──タックス・ヘイブン退治が出来るか疑わしい情勢──
XI イギリスは世界に点在するタックス・ヘイブン系列の総元締 ──海賊の国グレイトブリテンの世界での猛威の遺産──
XII タックス・ヘイブン国イギリスの「魅力的税制」構築の動向 ──持株会社の立地場所として魅力を際立たせる税制──
XIII アメリカこそ世界最大にして最強のタックス・ヘイブン国
──覇権大国アメリカのダーティーな内実の姿の断面──
XIV アメリカは租税回避行為と秘密保持で最も進んだ強引な国 ──自国の利益だけを確保する身勝手な国アメリカの横暴──
XV いかにしてタックス・ヘイブンに逃げていく税金を把えるか ──無国籍化企業の暴走と国家主権との限りなき闘い──
・・・略・・・
•ロシアのプーチン大統領 プーチン大統領は幼なじみや親友がバージン諸島に複数の会社を所有し,自身の周辺に20億ドル(約2,200億円)もの不自然な金の流れが明るみに出たが,ロシア国内で本格的な追及の動きや批判の高まりはみられない。
プーチン大統領は,「米国の挑発行為だ」と反発している。
この問題について特異な反応を見せたのがロシアである。
ロシアの経済紙RBKは,4月5日付の記事では「基本的な標的とされているのがプーチン大統領であるが,ロシアの政治が安定的であることは明らかだ」とする大統領報道官の談話が引用されている。
報道官は「文書の調査には米国務省や中央情報局(CIA),その他の特務機関の元職員が加わっている」とし,ロシアで9月に下院選,2018年春に大統領選が予定されていることがプーチン氏への攻撃につながっているとの見方を披露した。
•中国の習近平国家主席 中国では,習主席ら共産党の最高幹部3人の親族がタックス・ヘイブンに設立した会社の株主や役員に名を連ねている。
習主席は義兄が,バージン諸島に設立されたペーパーカンパニーを所有していることなどが指摘された。
中国では厳格な情報統制を敷き関連報道が規制され,ネット上で関連情報が削除されて批判を封じ込めている。
習主席は,現在,共産党や政府幹部らの腐敗に厳しく臨んできた「反腐敗運動」で国民の支持を集め,指導部の権力を固めてきただけに,金銭にからむ疑惑は最も避けたい問題で神経質になっているようである。
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