〇概要
サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル[1][注釈 1](英語: Sir Arthur Ignatius Conan Doyle, KStJ, DL, [ˈɑːrθər ɪgˈneɪʃ(i)əs ˈkoʊnən / ˈkɑnən ˈdɔɪl][9] 発音例1 発音例2, 1859年5月22日 – 1930年7月7日)は、イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説・歴史小説・SF小説などを多数著した。
とりわけ『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者として知られる[10]。
SF分野では『失われた世界』『毒ガス帯』などチャレンジャー教授が活躍する作品群を、また歴史小説でも『ホワイト・カンパニー(英語版)』やジェラール准将(英語版)シリーズなどを著している。
1902年にナイトに叙せられ、「サー」の称号を得た[注釈 2]。
〇出生と出自[編集]
1859年5月22日、スコットランド労務局測量士補チャールズ・ドイル(英語版)とその妻メアリー(旧姓フォーリー)の長男として、スコットランド・エディンバラのピカーディ・プレイス(picardy place)11番地に生まれる[1]。
チャールズ、メアリー夫妻の子供は全部で9人(無事育ったのは7人)で、うちアーサーと姉アネットは、大伯父にあたる美術批評家マイケル・コナンから「コナン」の姓をもらい、「コナン・ドイル」という複合姓になった[11][12]。
父方のドイル家は14世紀にフランスからアイルランドへ移民したノルマン人の家系だった。
敬虔なカトリックの一族だったため迫害を受けることが多かったという[13][14]。
ドイル家が世間の注目を集めるようになったのは、アーサーの祖父であるジョン・ドイル(英語版)がダブリンからロンドンに出てきて、"H.B." の筆名で著名な風刺画家となってからだった[13]。
ジョンの長男ジェームズ(英語版)は画家、次男リチャード(英語版)はイラストレーター、三男ヘンリー(英語版)はアイルランド国立美術館館長としてそれぞれ成功を収めた。
しかし五男であるチャールズ(アーサーの父)だけは一介の測量技師補から出世せず、しかもアルコール依存症だったため、1876年にはその仕事も失い、療養所(のちに精神病院)へ入れられた。
そのため幼少期・青年期のアーサーは貧しい環境の中で育ったという[15][16]。
母方のフォーリー家もフランスからアイルランドへ移住したカトリックであり、系図をさかのぼるとフランスから渡来した英国王室プランタジネット朝につながるという。
母はそのことを常に誇りにしていたという[17][18]。
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