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都市封鎖下で出血した妊婦の診療を拒否──「ゼロコロナ」に固執する当局に中国人激怒2022年1月6日ケイティー・ワーマス

2022-01-10 09:55:09 | 連絡
【五輪期間中、各会場の観客は中国居住者のみに限定される。それも大半は、授業の一環として観戦する子供たちや政府と軍の関係者に限られると見られている。】
★五輪競技場における観戦者は、政府機関特定関係者のみ限定か>
★北京市民や国民はTV観戦リモート観戦か>
【「冬季五輪のような大規模な国際的スポーツイベントの開催は、中華文明の影響力を強め、報道を通じてその偉大さを世界に知らしめ、わが国のソフトパワーを一層強化する絶好の機会となる」】
★国威発揚オリンピック開催(注1)か>
(注1)
政治経済 2021/07/04 17:00、
服部 桂|Official Columnistジャーナリスト
1951年生まれ。71歳。早稲田大学理工学部で修士取得後、1978年に朝日新聞社に入社。84年にAT&T通信ベンチャーに出向。87年から89年まで、MITメディアラボ客員研究員。科学部記者や雑誌編集者を経て2016年に定年退職。関西大学客員教授。早稲田大学、女子美術大学、大阪市立大学などで非常勤講師。
著書に『人工生命の世界』『マクルーハンはメッセージ』『VR原論』他。訳書に『デジタル・マクルーハン』『ヴィクトリア朝時代のインターネット』『チューリング情報時代のパイオニア』『テクニウム』『<インターネット>の次に来るもの』など多数。
「21世紀にもうオリンピックはいらない?」
・・・しかしそれが大きく変わったのは、ナチスのゲッベルス宣伝相が「大衆の扇動に有効」と目をつけて派手に「民族の祭典」として利用した1936年のベルリン五輪によってだった。ナチスがアテネからベルリンまでのルートを戦略的に調査できる聖火リレーが行われ、オリンピックは各国の国力をメダルの数で競うパワーゲームになった。 
自分のイベントが一気に世界的に注目されたことに感動したクーベルタンは、ヒトラーを称賛して本国からは煙たがられ、女性を差別し五輪参加に反対するなどして、結局はIOCから去ることになるが、晩年はスイスでナチスの年金で暮らしていたという。
第二次大戦後もオリンピックは各国の国威発揚の場として拡大し続け、新しく参加したソ連が冷戦の核兵器開発競争で劣勢に立ち、国際的地位向上のためにオリンピックに目を付け、メダル獲得のためには手段を選ばずと、国がドーピングを奨励する結果にもなった。その後も航空路の発達も手伝うことで世界規模のイベントとして発展し、
1984年のロサンゼルス五輪以降は国際的なテレビ中継やマーケティングを強化した、赤字から一転、儲かる一大商業イベント化している。・・・

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2022年1月6日(木)19時24分、ケイティー・ワーマス
都市封鎖下で出血した妊婦の診療を拒否──「ゼロコロナ」に固執する当局に中国人激怒
<少数の感染者が出ただけで、北京冬季五輪の成功と習近平安泰のために移動も経済も止め、市民の命を犠牲にしてでも感染を「ゼロ」に抑えようとする当局の強引さに中国人の不満が爆発>
 
新型コロナウイルスの感染拡大により都市封鎖が続いている中国陝西省の都市・西安では、「病気になっても医療を受けられない」と市民が悲鳴を上げている。
SNS上に飛び交う訴えを見ると、人口約1300万人のこの都市では今、
新型コロナ以外の病気や怪我で病院に行っても、直近の陰性証明がないと門前払いをくらいかねないようだ。
もっとも市民の怒りを買ったのは、元旦に妊婦が腹痛に見舞われ病院に搬送されたが、陰性証明の期限が4時間だけ過ぎていたために診療を拒否されたという訴えだ。妊婦の姪がSNSに投稿した動画(妊婦の夫が撮影)では、妊婦は病院の外でピンク色のプラスチックのスツールに座り、院内に入れてもらえるのを待っているうちに出血し始める。
医療スタッフがスツールの下の血だまりに気づいて、妊婦はようやく受け入れてもらえたが、姪の訴えによれば、手術を受けたときには既に胎児は死んでいたという。
西安に続き、河南省の人口117万人の都市・禹州でも、無症状の新型コロナの感染者が3人確認されたことを受け、都市封鎖が実施された。
1月5日現在で、当局が確認した無症状の感染者は23人、症状がある患者は6人にすぎない。 
〇西安はピークアウトの兆し
それでも市全域で交通はストップし、道路を走るのは救急車や消防車など緊急車両ばかり。学校は一斉休校になり、宅配サービスも生活必需品に限定されている。
河南省の他の都市でも、確認された感染者はごく少数にすぎないにもかかわらず、
集団検査の実施、公共施設の閉鎖、さらに市境を越える移動はもとより、市内でも移動を制限または禁止するなどの措置が取られている。
昨年12月23日から2週間厳しい都市封鎖が実施されてきた西安では、新型コロナの感染者が大幅に減ったと、中国当局が1月5日に発表した。
中国の国家衛生健康委員会の発表によると、この日西安の新規感染者数は35人で、前日の95人の半数以下にとどまった。
西安は兵馬俑遺跡で有名な観光都市で工業も盛んだ。
新規感染者は全員これまでに感染者が出ていた地域の住民で、既に隔離されていた人たちであり、それ以外の地域では新たな感染が報告されていないことから、市中感染はほぼ完全に抑えられたと見ていいと、衛生当局は述べている。
西安では一時期1日の新規感染者数が100人に達し、当局は外出禁止などさらに厳しい措置を取ったが、この時期をピークに新規感染者は減り始めた。
12月下旬以降の西安の累計感染者数は1800人近くで、今回の感染拡大では死者は1人も報告されていない。他の国々に比べれば感染者は桁違いに少ないが、それでも都市封鎖に踏み切ったことで、中国の「ゼロコロナ」政策が改めて浮き彫りになった。
中国当局は1人でも感染者が出れば、その地域全体を封鎖し、集団検査を実施。さらに国外からのウイルス流入を阻止するため、事実上の鎖国政策を続けて、大規模な感染拡大を防いできた。
西安では、一部住民が食料品の不足を訴え、当局が慌てて生活必需品の支給を約束する一幕もあった。結果、一部の住民が無料で配給を受ける一方で、
ネット通販などで法外な値段が付いた高い食料品を買わざるを得ない住民も出るありさまだ。
新規感染者が減り始めても、いつ封鎖が解除されるか当局の発表はなく、市民は苛立ちを募らせている。
確認されただけで西安の共産党幹部2人が、感染拡大を防げなかった責任を問われ、解雇された。加えて、市のビッグデータ管理局のLiu Jun局長が停職処分になったと、新華社通信が5日に伝えた。
〇死者数は増えず
西安では感染が拡大し始めた12月20日、人の動きとワクチン接種状況を監視する健康コード・システムにアクセスが集中し、システムがダウン。新華社によれば、Liuはその責任を問われたようだ
中国の新型コロナ感染者数は1月6日現在、累計10万2932人。死者数は4636人で、最近の感染拡大では増えていない。
にもかかわらず、欧米ではあり得ないほど厳しい都市封鎖が実施され、何千万もの人々が不自由な生活を強いられ、経済も大打撃を受けている。
2月4日の北京冬季五輪の開幕を控え、中国当局は新規の感染を徹底的に抑え込む構えだ。
北京では不要不急の市境を越える移動は禁止され、市内の大半のホテルは新規の予約を受け付けていない。
五輪では「バブル方式」が採用され、選手、関係者、報道陣は入国してから2月20日に五輪が閉幕して出国するまで、外部との接触を一切断たれることになる。
五輪期間中、各会場の観客は中国居住者のみに限定される。それも大半は、授業の一環として観戦する子供たちや政府と軍の関係者に限られると見られている。
中国の習近平(シー・チンピン)国家主席は1月4日、五輪の意義を強調するためメディアセンターや競技会場など関連施設を視察し、次のように述べたと、新華社通信が伝えた。
「冬季五輪のような大規模な国際的スポーツイベントの開催は、中華文明の影響力を強め、報道を通じてその偉大さを世界に知らしめ、わが国のソフトパワーを一層強化する絶好の機会となる」
冬季五輪をめぐっては、アメリカとその一部同盟国が中国の人権問題に抗議し、外交的ボイコットを表明したばかり。新型コロナの感染拡大がお祭り騒ぎにさらに冷や水を浴びせた格好だ。
習は今秋開かれる共産党大会で異例の3期目就任を固め、さらに5年間トップの座に居座る構えで、そのためにも冬季五輪の大々的な成功は外せない。
アワ・ワールド・イン・データによれば、中国では人口の85%近くが新型コロナのワクチンを接種している。ただし、中国製ワクチンには重症化を抑える効果はあっても、他の国々で採用されているワクチンに比べると有効性は低いと見られている。
お、妊婦の動画については、独立した調査で裏付けを取れなかった。
姪のSNSにメッセージを残したが、今のところ回答は得られていない。
香港に拠点を置く中国政府系メディア・鳳凰網新聞センターの問い合わせに対し、中国当局はこの件については調査中と回答した
本記事の執筆にあたっては、AP通信の協力を得た。

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