ここのとこしばらく暖かくてDCの桜も早くも葉桜になり始めるくらいの陽気が続いてたけれど、今日は寒かった。冬もまだまだ引っ込みたくはないようです。今日はWriting For Artistのクラスで興味深いビデオを見せてもらった。内容は、94年ルワンダの紛争で戦いの真っ只中になったジェノサイドの丘の周辺の村の人々の様子を何年か経た後に撮影したドキュメンタリーもの。もともとfutuとtutiという部族の対立によって引き起こされた大量殺戮で、この内戦中約80万人の老若男女が亡くなったという。内容は主に村人のインタビューで、背中に負う子供を殺された母親や、父を殺された青年や、同志に殺せと命じられ仕方なく殺したという男、その他様々な証言、それから村人たちを集めその前に被告人を連れてきて直接大衆に証言を求める野外裁判の様子も見た。このビデオを私たちに見せた先生の意図は、真実を曲げること無く伝えることがいかに大切かということを、この証言のインタビューとライティングとに関連付けたかったらしい。このビデオを見て恐ろしいなと思ったのが、内戦の場合例えば「ご近所」同士でもグループが違えば互いに殺人者、被殺人者になりえるということ。戦後もし自分の家族を殺した男が罪を罰せられること無く目と鼻の先に住んでいたらどんな気持ちだろうと思うと想像を絶するものがある。殺戮の現場を実際目にしてしまった人たちに植えつけられた恐怖は、物が落ちる音だけで飛び上がってしまうほど、日常生活に常に付いて回り何年経っても消えないそうだ。過去に互いに殺し合った2つのグループが憎しみを超え力を合わせてこれ以上殺されない国を作ることが、理想であり目標であるべきだと思うけど、そうなるには傷を癒す時間と、国の治安を維持できるだけの力を持つ政府と法のシステムが必要だろうと思う。知識がほとんど無い上にこれ以上何か意見するのは控えたいけど、ホテル・ルワンダという映画もこの内戦に関する内容らしいので、一回見てみようと思った。