渋谷の映画館で、コンペティションの映画を何か見たいと思ったが、どれも都合が合わなくて、今村昌平の追悼特集の一本ということになった。
「エロ事師たち~人類学入門」(モノクロ)。映画館の女の子が、この映画のタイトルを、マイクで繰り返しアナウンスしているのがおかしかった。それがすでに、今村の重喜劇の中のひとコマのように思われた。観客はまばらであったが、映画関係者と、外国人の姿もちらほらと見られた。
終了後、学生時代からの友人の小沢昭一氏が、今村昌平の人となりについて、観客を笑わせながら、かなり長時間にわたって語った。「あの人は、本当はまじめな、普通の人なんです。しかしそれじゃいけない、それじゃ自分たちの仕事というのは、なって行かない、それでいろいろおかしなことをやってった人なんです」「「エロ事師たち」の映画の主人公もね、彼は、小学校の校長先生という感じでやろうと云うんですな。それはわたしもよく分かったんです」
電車に乗り込んで来る小沢昭一さんを見かけたことがある。保護色を張り巡らせて、すうーと人ごみに溶け込もうとしている感じだった。といって、周りが気づいてないわけじゃないんだけれど・・・
「エロ事師たち~人類学入門」(モノクロ)。映画館の女の子が、この映画のタイトルを、マイクで繰り返しアナウンスしているのがおかしかった。それがすでに、今村の重喜劇の中のひとコマのように思われた。観客はまばらであったが、映画関係者と、外国人の姿もちらほらと見られた。
終了後、学生時代からの友人の小沢昭一氏が、今村昌平の人となりについて、観客を笑わせながら、かなり長時間にわたって語った。「あの人は、本当はまじめな、普通の人なんです。しかしそれじゃいけない、それじゃ自分たちの仕事というのは、なって行かない、それでいろいろおかしなことをやってった人なんです」「「エロ事師たち」の映画の主人公もね、彼は、小学校の校長先生という感じでやろうと云うんですな。それはわたしもよく分かったんです」
電車に乗り込んで来る小沢昭一さんを見かけたことがある。保護色を張り巡らせて、すうーと人ごみに溶け込もうとしている感じだった。といって、周りが気づいてないわけじゃないんだけれど・・・