風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

想い出の風景 尾瀬ヶ原 湿原・池塘 群馬県

2019-07-15 | 尾瀬
 群馬県と福島県にまたがって広がる尾瀬ヶ原です。
 この時期なのでニッコウキスゲを一応の目的にして来たのですが、事前の情報の通り、この年のニッコウキスゲは私の知る限り、最悪の咲き具合でした。
 それでもやはり尾瀬国立公園、尾瀬ヶ原。
 雨模様の天気で燧ヶ岳などの山はほとんどスッキリとは見えずでしたが、これまでニッコウキスゲの陰に隠れて見過ごしていた花々や幾多の池塘、雄大な湿原風景などを写し、楽しんで来ました。
 尾瀬ヶ原の西の入り口、山ノ鼻から中田代までです。
 7月中旬の写真です。
 
①山ノ鼻から少し歩き出すと、そこは上田代とよばれている湿原です。
 しばらく行くと景色が開け、幾多の池塘が現れてきます。


②尾瀬ヶ原の池塘は大小合せて1800もあります。


③朝6時半過ぎ、まだ早い時間なので、ヒツジグサの花は咲いていません。





⑤雨降りです。
 木道で滑らないように注意して歩きます。





⑦山小屋に泊まっていたと思われる人たちが、雨具をつけて通り過ぎて行きます。
 私は尾瀬戸倉発4時40分の一番のバスで鳩待峠まで来て、そこから約1時間、山ノ鼻まで下って来ました。
 カメラが濡れないよう、雨具プラス傘をさして写しています。


⑦今回唯一見かけたオゼコウホネの花。


⑧雨に濡れてヤマドリゼンマイがあざやかです。


⑨やっとニッコウキスゲが一輪。


⑩しかしながら、みずみずしい緑の湿原に霧が流れる、私の好きな風景です。

想い出の風景 尾瀬・三条ノ滝 群馬県

2019-07-10 | 尾瀬
 群馬県尾瀬ヶ原です。
 山小屋で朝食後、福島・新潟県境の滝、三条ノ滝へ向かいます。
 2015年7月7日の写真です。
 
①落差100m。雪解け水を集めて水量が多い。
 日本の滝百選のひとつ。その中でも、トップクラスだと思います。



②牛首分岐を三条ノ滝方面へ向かっています。
 雄大な至仏山と一面のワタスゲ。


③木道が高架でなく、地面に敷かれるようになった。


④ヨッピ川を渡る。
 この水が寄り集まってやがて只見川となる。
 このへんから、福島県に入って行きます。


➄岩や木の根につかまりながら上ってきた平滑ノ滝(ひらなめのたき)。
 名前の通り、白い瀬が渓流を滑りながら下って行く。





⑦すさまじい轟音を聞きながら、鎖場やはしごを登り下りしてやってきた三条ノ滝。
 全尾瀬の水を一気に只見川にたたき落としています。
 只見川は福島県西会津町付近で進路を西に変え、阿賀野川となって新潟市から日本海に入ります。










想い出の風景 尾瀬・レンゲツツジ 群馬県

2019-06-20 | 尾瀬
 群馬県尾瀬ヶ原のレンゲツツジです。

①尾瀬のレンゲツツジは湿原のところどころに、大群落を作らずに咲いています。
 背後は東北地方最高峰の燧ヶ岳(2356m)。


②ほぼワタスゲと同じ時期に咲きます。


③三条の滝に向かう木道沿い。


④背後はワタスゲと白樺林。


➄背後はヤマドリゼンマイ。


⑥翌早朝、朝靄とレンゲツツジ。
 背後は至仏山。


⑦黎明の燧ヶ岳。





⑨スッキリとした青空のもと。


⑩黒い雲が燧ヶ岳にかかってきましたが、これが一番のお気に入りです。


想い出の風景 尾瀬・ワタスゲ 群馬県

2019-06-15 | 尾瀬
 群馬県片品村、尾瀬ヶ原のワタスゲです。
 この年はワタスゲの当たり年でした。

①ワタスゲの白い海の上に燧ヶ岳が浮かんでいます。


②池塘とワタスゲ。





④緑の湿原を尾瀬の風が渡り、ワタスゲの白い果穂が揺れています。


➄翌早朝、青白い朝靄とワタスゲ。


⑥逆光。





⑧果穂は朝露を含んで少し垂れ下がっています。


⑨ひとひらの白い雲とワタスゲ。


⑩朝の澄み切った空気、スッキリと晴れ渡った青空、至仏山そしてワタスゲ。

想い出の風景 尾瀬・水芭蕉 群馬県

2019-05-16 | 尾瀬
 群馬県片品村、尾瀬ヶ原の水芭蕉です。
 水芭蕉の最盛期はまだまわりはほとんど冬景色で色彩に乏しく、また人も多いため、少し時期を遅らせて出かけました。

①残雪の至仏山。


②尾瀬植物研究見本園。
 ここにはまだ水芭蕉の群落がいくつか残っています。





④右は燧ヶ岳。
 あの山頂は福島県です。








⑦中央は牛首とよばれる小高い丘。
 湿原は緑が増えてきました。


⑧水芭蕉の一番のポイント、下ノ大掘川。
 もう水芭蕉の姿はほとんどありません。


⑨水芭蕉に代わって咲き出す黄色いリュウキンカ。
 この時期の彩りの乏しい湿原に華を添えてくれます。





 今回ご紹介したのは6月中旬の写真です。
 今年の尾瀬は残雪が多く、水芭蕉が見頃になるのは例年よりもやや遅く、5月下旬からとなりそうです。