風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

想い出の風景 阿蘇・菊池渓谷 熊本県

2019-06-07 | 九州
 熊本県菊池市、菊池渓谷です。
 菊池渓谷は阿蘇の外輪山の北西部に位置し、阿蘇の水を集めて有明海に注ぐ菊池川の源流部にあります。
 約4kmにわたって渓流、滝、淵などが続き、渓谷全体を豊かな広葉樹の森が包んでいます。
 朝8時半、傘がいらない程度の小雨、霧という絶好の天気です。
 地元の方のお話では、普段よりも水量が少ないとのことです。

①紅葉ケ瀬と名がついている渓流。
 朝霧の中を清冽な水が流れています。
 普段はもっと水量が多いらしいが、川の流れを撮るにはこれくらいのほうがいいでしょう。
 川の中へ入るため、すべり止めのついた長靴を着用しています。











⑤竜ケ淵と呼ばれているところ、奥は天狗滝。
 橋の上からの撮影です。


⑥新緑と澄み切った水の流れが清々しい。


⑦四十三万滝という変わった名前の滝。
 いろいろ名前のいわれはあるようです。
 日本の滝100選のひとつ。
 こういう滝ではもう少し水量があるほうが迫力があります。


⑧広河原とよばれているところ。
 比較的ゆったりとした川の流れと新緑の広葉樹とのコンビネーションがすばらしい。






 

 菊池渓谷は木洩れ日が差し込む「光芒」の写真が有名ですが、私はこういう霧に包まれた風景のほうが好みです

想い出の風景 霧島・ミヤマキリシマ 宮崎県

2019-05-21 | 九州
 宮崎県霧島の主峰・韓国岳(からくにだけ)のミヤマキリシマです。
 ミヤマキリシマはツツジの一種で、1m程度の低木です。
 霧島のほか阿蘇や久住などの火山によく見られます。

①不動池。酸性度が高く、真っ青です。
 この近くに車を停め、韓国岳(1700m)へ登ります。
 と言っても、登り口が約1200mなので、標高差500mほどです。


②硫黄山。


③中央、韓国岳。


④200mほど登って来ました。
 右に硫黄山と不動池が見えています。





⑥ミヤマキリシマ。


⑦韓国岳の火口、直径900m、深さ300m。


⑧山頂からの大浪池(1239m)。
 ガスで霞んでいます。


 この日はガスっていて山頂から新燃岳や高千穂峰が見えません。
⑨<参考>季節は違いますが、2009年11月中旬の新燃岳からの韓国岳と火口湖。
 この神秘的な色合いの火口湖は、2011年1月19日以降の新燃岳の噴火により、現在消滅しています。 


⑩<参考>新燃岳山頂からの優美な高千穂峰。

 

想い出に残る風景 高千穂峡 宮崎県

2019-05-04 | 九州
 宮崎県高千穂町、高千穂峡です。
 高千穂峡は阿蘇山の噴火による火砕流が冷却され、五ヶ瀬川沿いに作った柱状節理の峡谷です。
 高さ80~100mにもおよぶ断崖が約7kmにわたって続いています。

①高千穂峡のシンボル、真名井の滝。


②たたけば金属音がするような岩柱です。
 ただ、溶結凝灰岩なので浸食を受けやすい岩です。














⑦高千穂峡にいたる国道218号、高さ137mの青雲橋からながめ。

 

想い出に残る風景 御輿来海岸 熊本県

2019-05-01 | 九州
 「想い出に残る風景」今回は、熊本県宇土市御輿来(おこしき)海岸の干潟の夕景です。
 干潮時、干満の差が激しい有明海の干潟に不思議な形の紋様が現れます。
 海岸に沿って約4kmもの長さにわたり、三日月型の砂紋が続きます。

①地元の方に教えてもらった狭い山道を登り見晴台にやって来ました。
 向こうは道の駅マリーナ宇土です。


②堤防と比べれば分かりますが、砂紋は巨大です。


③幸い雨も上がりうっすらと夕陽が顔を出してくれました。


④潮干狩りの人が帰途につきます。
 すでに堤防上の明かりはついています。


➄どこからともなく、小舟が現れました。


⑥夕陽は雲仙普賢岳の山頂部に沈みます。





 カメラマン、見物客は20名ほどいましたが、適宜場所を入れ替わって写しました。
 ほとんどが九州の人で、私がこの日一番遠方からの客でした。

趣のある町並み その1 九州・沖縄

2018-10-13 | 九州
 「紅葉の風景」はひと休みし、違った内容の写真をはさみます。
 全国各地の「趣のある町並み」を集めてみました。
 南から北上して行きます。
 今回は沖縄、九州です。
 ほとんどがフィルム時代の写真をスキャンして使っているため、画像はよくありません。

①沖縄県竹富島、島の農村集落。文化庁の重要伝統的建造物群保存地区、以下「重伝建」と略します。
 沖縄特有の赤瓦屋根。
 サンゴ石灰岩の石垣で囲まれています。


②同上。
 道路はサンゴから成る白砂が厚く敷かれています。


③同上。
 屋根には魔除けのシーサーが上がっています。
 赤屋根瓦が強風で飛ばされないように、漆喰で白く塗り固められているところもあります。


④鹿児島県南九州市知覧、武家屋敷。重伝建。
 石垣と生け垣をめぐらせた屋敷が整然と並んでいます。


⑤同上。
 上級武士の屋敷です。


⑥同上。


⑦宮崎県日南市飫肥(おび)、武家屋敷。重伝建。
 上級武士の屋敷ばかりの地域です。


⑧同上。
 飫肥城の大手門。


⑨同上。


⑩大分県杵築(きつき)市、武家屋敷と坂と石段。重伝建。
 北台(北の台地)と南台には武家屋敷、その間には町屋が建ち並んでいます。


⑪同上。


⑫同上。
 酢屋の坂、右の屋敷は公開されている旧家老の大原邸。


⑬大分県日田市、商家町。重伝建。
 江戸期の町屋の面影が漂う豆田町。


⑭同上。
 時代によって意匠的に特色のある建物が今も残っています。


⑮同上。


⑯同上。
 三隅川には夏には納涼船がたくさん浮かびます。


⑰長崎県島原市、武家屋敷。
 島原の武家屋敷だった鉄砲町。
 かっては湧水を引き生活用水として利用されていた水路が残っています。


⑱同上。


⑲同上。