風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

熊野灘の風景 紀北の海

2019-04-29 | 三重県・海・熊野灘
 三重県紀北町の海です。
 紀北町は旧紀伊長島町と旧海山町が合併してできた町です。
 尾鷲市の北方にあり、その名のとおり旧紀伊国の北端に当たります。
 ちなみに三重県は旧の伊勢、志摩、伊賀の国の全部と紀伊の国の一部から構成されています。
 
①島勝浦漁港。




















⑧白浦。
 右はダイヤ岩とよばれる奇岩の島。





⑩沿岸にはマダイなどの養殖生け簀が並んでいます。


⑪汽水湖、白石湖。
 ここで養殖される渡利牡蠣は、小粒ながら味が濃く甘く、くせのない味です。
 湖は小さく、生産量が少ないため、幻の牡蠣とよばれています。








⑭高塚公園展望台から。
 右手は鈴島。





⑯勢いよく船が帰ってきました。

日本の里百選 須賀利

2019-04-04 | 三重県・海・熊野灘
 4年前の写真などを再編成して掲載します。
 尾鷲市須賀利(すがり)です。
 昔は風待ち港として栄え、今は鯛の養殖漁業が主な産業です。
 昔の漁村風景が残るまちとして「にほんの里100選」に選ばれています。

①急傾斜地に瓦屋根の人家が狭い路地をはさんで密集し、山裾に至るまで軒が連なっています。
 ほとんどの家が東または南向きに建てられており、海に面した家々は明るい陽光に包まれています。


③南側の狭い湾口部で尾鷲湾、熊野灘とつながり、集落の三方が山に囲まれています。
 1982年に県道が開通するまでは陸の孤島とも呼ばれていました。
 尾鷲市内とを結んでいた巡航船は、交通事情の変化などにより2012年9月に廃止されています。





⑤濃紺色の海が逆光に煌めき、瓦屋根が鈍く光る。
 火の見やぐらに半鐘も見える。
 なつかしい風景が広がります。








⑨この堤防がまちを守っています。 
 台風などによる高波は防げますが、巨大津波は乗り越えて来るかもしれません。
 地区内の至る所に、避難経路が標示されています。

















⑮写真撮影の許可を得て写し、話をお聞きしました。
 ガシラ(カサゴ)のはえ縄作りをしています。
 エサはカタクチイワシです。
 この後、この仕掛けを漁場へ沈め、翌朝3時頃に引き上げます。
 ガシラのほかハタ類やメバルなどがかかってくるそうです。








⑱逆光に瓦屋根が光り、海の青さが目にしみます。


あおさ海苔の風景 2019年 その3 南伊勢町

2019-02-04 | 三重県・海・熊野灘
 南伊勢町へやってきました。
 三重県はあおさ海苔の全国生産の約7割を占めています。
 主な生産地は伊勢志摩地方と伊勢湾沿いの松阪市の海岸です。
 今回が最後です。
 1月23日の撮影です。

①遠浅の海岸、大潮のちょうど干潮時です。


②胸まで海に入って作業している人の姿があります。
 ほぼ全身をカバーするゴム長を履いているとはいえ、冷たいことでしょう。


③これからまだまだ海苔は厚みを増して行きます。


④あおさ海苔の種付けは、以前は初秋に海苔の種の付きやすい場所に海苔網をセットして付着させる方法でした。
 しかし最近は大型水槽を使って、海苔網に人工的に種を付ける方法も多くなってきています。


<参考>以前は私の前の海、伊勢湾の河芸海岸でもこのように海苔の種付けが行われていたのですが、7~8年前から行われなくなりました。








⑦光線のぐあいにより、黄緑色に輝きます。


⑧丸い島は村島。


⑨こちらにも二人胸までつかって作業している人がいます。














⑭背後の山には、まろやかで適度な酸味を持った味で知られている、五ヶ所みかんが作られています。
 すでにみかんの摘果は終わっています。










あおさ海苔の風景 2019年 その2 志摩市~南伊勢町

2019-02-03 | 三重県・海・熊野灘
 志摩市から南伊勢町へ向かいます。
 1月23日の写真です。

①志摩市浜島町塩屋地区のあおさ海苔の養殖風景です。


②青い海の上に緑の絨毯を敷きつめたように、規則正しく海苔網が張られています。











⑥鵜が数羽います。


⑦南伊勢町神津佐(こんさ)地区です。
 神津佐川の河口部にびっしりと海苔網が張られています。
 幾何学模様が美しいです。





⑨海苔の手入れや摘み取りをしている方の後ろ姿をお借りしました。
 本格的な摘み取りは2月上旬以降になり、摘み取り、洗浄、脱水、乾燥などの一連の作業はほとんど機械を使って行われています。





⑪あおさ海苔は乾燥に強く、網についたほかの藻類は死滅しても、あおさ海苔だけは生き残るため、干潮時には水面に出るように高さを調整して張られています。











⑮南伊勢町五ヶ所浦へやって来ました。





 明日は最後、その3です。