風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

想い出の風景 尾瀬沼 ニッコウキスゲ その2 福島県

2019-07-23 | 尾瀬
 福島県桧枝岐村、尾瀬沼、大江湿原のニッコウキスゲです。
 
①以前の写真集で見る、湿原を圧倒し埋めつくすニッコウキスゲはもう過去の話でしょう。
 それでも、この前年、2012年のニッコウキスゲの花のさびしさを聞くと、これだけ咲いていれば大満足というべきです。









④元長蔵小屋下からの尾瀬沼東端部。
 晴れていたら燧ヶ岳が見えているのだが。
 しかし、この沼のような湿原のような水面に、青々とした草が風に揺れる風景も捨てがたい。







 
⑦再び大江湿原に戻り、この木道を通って尾瀬沼の西端部、沼尻へ向かいます。


⑧尾瀬沼北岸の道から。
 背後の森を霧が流れる尾瀬沼の湖沼風景。


⑨尾瀬沼西端、沼尻(ぬしり)。
 右は沼尻休憩所。売店やトイレがあり利用する人は多い。
 池塘には黄色いオゼコウホネの蕾がかすかに見えます。


⑩水面に小舟が一艘。
 もしまだ使われている船なら、特別に許可された船かもしれない。
 今から40年ほど前までは、尾瀬沼にも遊覧船や渡し船が走っていた時代があったらしいのです。
 今朝いた三平下からこの沼尻までは渡し船のルートだったようだ。
 船が水を汚し、静寂を破るなどの理由で廃止された。
 尾瀬沼に奥只見湖のようなハデハデの外輪船が走ってなくてよかった(^^)。

 

想い出の風景 尾瀬沼 ニッコウキスゲ その1 福島県

2019-07-22 | 尾瀬
 福島県桧枝岐(ひのえまた)村、尾瀬沼のニッコウキスゲです。
 今回は群馬県片品村大清水から三平峠越えで尾瀬沼へ向かいます。

①朝8時、三平下の尾瀬沼。
 空は雨近しという雲行き。やはり燧ヶ岳は見えません。


②大江湿原。
 ニッコウキスゲの群落です。
 前年の2012年は、ニッコウキスゲの花の咲き具合が非常に悪かったようだが、この年は見事です。





④ニッコウキスゲはほとんどが一日草。
 朝咲いて夕方にはしぼみ、翌朝には違う花が咲く。


⑤沼山峠への木道。
 沼山峠は桧枝岐村御池(みいけ)から尾瀬沼へ向かうバスの終点。
 峠から約1時間弱の下りでここへ至る。
 ちょうど遠くに、峠から下ってきた人々の姿が見えてきました。





⑦名物の通称3本カラマツ。
 その向こうは尾瀬沼。





⑨ニッコウキスゲは大江川の向こう岸にはほとんど咲いていません。
 シカの食害と思われます。



⑩それにしても、これだけのニッコウキスゲが見られるのはありがたいことです。
 日夜シカの食害などから花と湿原を守っている、関係者の方々に敬意を表します。


想い出の風景 尾瀬ヶ原 ニッコウキスゲ その2 群馬県

2019-07-20 | 尾瀬
 群馬
 群馬県片品村、尾瀬ヶ原です。
 主にニッコウキスゲねらいです。

①ニッコウキスゲは下ノ大堀川付近だけ群落を作っているが、そのほかの場所ではポツンポツンといった状況です。
 しかしこの年は、前年、2012年に比べると開花の状態はよいほうです。





③いいところだけ画面が切り取ってあるが、これはこれでいかにも尾瀬らしい風景ではあると思う。
 ツアーのワッペンらしいものを付けた2人組の方にたずねられました。
 「尾瀬の花というのはこれだけですか?」
 確かに、有名なニッコウキスゲ、ニッコウキスゲと期待してやってきた人にはこの程度ではがっかりする風景でしょう。
 しかし、ニッコウキスゲだけがこの時期の尾瀬の魅力ではないのですが。








⑥池塘にはヒツジグサの白い花が一輪咲いています。
 池とヒツジグサを見ていると、まだ7月下旬だというのに初秋の雰囲気が感じられます。
 キンコウカも咲き具合がいい。
 モウセンゴケも茶色く変わってきています。














 いったん尾瀬戸倉の宿所へ戻り、明日は大清水から尾瀬沼へ向かいます。

想い出の風景 尾瀬ヶ原 ニッコウキスゲ その1 群馬県

2019-07-19 | 尾瀬
 群馬県片品村、尾瀬ヶ原です。
 ニッコウキスゲねらいです。
 尾瀬ヶ原2回、尾瀬沼2回の4回に分けて掲載します。
 2013年7月下旬の写真です。

①尾瀬の群馬県側の入り口のひとつ鳩待峠から約1時間下ってきた尾瀬ヶ原の上田代。
 朝8時半。ずっと降り続いた雨にもかかわらず、ニッコウキスゲの時期なのでそこそこ人出が多い。
 至仏山は雨雲の中。
 このへんはニッコウキスゲはまったく見当たりません。





③上田代の池塘。 
 ヒツジグサの葉は今月初旬に来た時に比べ、色づいています。


④湿原にニッコウキスゲとは違う黄色い花が咲いています。
 キンコウカです。


➄水芭蕉で有名な下ノ大堀川。
 この周辺だけは、ニッコウキスゲの群落といえでしょう。








⑧川をはさんだ向こう側はほとんどニッコウキスゲは見当たりません。





⑩しかしこの一枚だけを取り出してみれば、「ニッコウキスゲ咲く尾瀬」という写真にはどうにかなりそうです。


想い出の風景 尾瀬 アヤメ平 群馬県

2019-07-17 | 尾瀬
 群馬県片品村尾瀬です。
 尾瀬にアヤメ平という山上の湿原があります。
 通常、尾瀬の西の玄関口鳩待峠から尾瀬ヶ原に下って行くのですが、右手の山道を登って行けばアヤメ平に向かいます。
 アヤメなど咲いていませんが、なにかの花をアヤメと間違い、そのまま命名されたようです。
 尾瀬戸倉に泊まり、朝7時過ぎ、鳩待峠からまずはアヤメ平に向かって出発です。
 2014年6月下旬の写真です。
 
①アヤメ平への道。
 振り返ると至仏山。
 標高が高いルートなので、まだ、水芭蕉が咲いています。
 ワタスゲはまだ時期が少し早いようだ。薄紅色のイワカガミはちらほら。
 この湿原は傾斜しています。





③アヤメ平に着きました。
 アヤメ平は標高1900m近い高地湿原。
 木道のかなたに燧ヶ岳が姿を現しました。


④残雪に覆われたゆったりした大きな山は、百名山のひとつ平ヶ岳(2141m)。


⑤湿原越しの燧ヶ岳(2356m)。
 六合目から上部が、湿原の上に浮かんでいるようです。


⑥⑦こちらは至仏山(2228m)。




⑧燧ヶ岳の姿がいい。


⑨富士見田代からの燧ヶ岳。
 池塘に青い空と白い夏雲が映っています。


⑩水中にオゼクロサンショウウオの大きな卵が見えます。