風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

想い出の風景 隠岐 島前 島根県

2019-08-23 | 山陰
 島根県の島根半島の沖合50~90kmの日本海に隠岐諸島があります。
 隠岐は大小180余りの島々からなり、大きく島前(どうぜん)、島後(どうご)に分けられます。
 島前は西ノ島、中ノ島、知夫里島などの島々で構成され、島後は一島から成り立っています。
 海岸部はほぼ全域が大山隠岐国立公園に指定されています。
 また、2013年9月、隠岐地域は多彩で特異な、地質、地形、生態系などが評価され世界ジオパークに認定されました。
 まずは隠岐の島後(2004年、全島が合併により隠岐の島町)からです。

①鳥取県境港からの高速船が着きました。
 隠岐の行政、経済の中心地、隠岐の島町西郷。








④都万(つま)の舟屋。
 私が知る限り、規模や形は相当違うものの、現存する舟屋では京都府の伊根の舟屋に次ぐものだと思います。 
 背後の特異な岩山が、舟屋の風景を一層引き立てている。








⑦島の北端、白島海岸。
 島後随一の景勝地。
 アルカリ流紋岩の白い岩肌と松の緑、海の青さが見事なコントラストをなしています。
 その日の午後1時半ごろに西郷に着いたので、写真をとりながらここまでくると、少し日が陰ってきました。。








⑩翌朝、今度はフェリーで島前の西ノ島に向かいます。
 西ノ島の国賀海岸が今回の旅のメインです。

想い出の風景 隠岐 知夫里 島根県

2019-08-23 | 山陰
 島根県隠岐の旅の最後は、島前(どうぜん)の知夫里(ちぶり)島です。
 知夫里島は一島一村(知夫村)で、人口約600人ほどの小さな島です。

①知夫里島の最高峰、赤ハゲ山(325m)。
 あまりにもあからさまだです(^^)。
 もう少しネイミングに工夫がほしかった(^^)。


②赤ハゲ山の麓では、放牧が行われています。
 登って行く道路は、牛との接触を避けるため柵で囲まれています。


③すべて肉牛で、ブランド品として本土へ運ばれます。


④牛の前の石垣は、40年くらい前まで行われていた牧畑とよばれた農法によるもの。
 火山性台地の薄い表土を石垣で区切り、農地と放牧を交互にローテーションを組んで行い、土地やせを防いでいた。
 現在も島全体を4つの牧に分けて放牧を行っており、美しい草原風景を保っています。


➄たくましい野生馬。
 馬の背後の海は島前カルデラによるもの。
 島前カルデラは、500万年ほど前までの大規模な火山活動により、火山の山体の中央部が陥没してできたものです。


⑥知夫の赤壁(ちぶのせきへき)。
 約1kmにわたり50~200mの迫力ある断崖が続く。
 かっての火山の断面に含まれていた鉄分が酸化して赤味を帯びた色になった。







 



⑩宿舎の近くの港の夕景。
 堤防に腰かけ、灯台の青緑色の光の点滅が水面に映り込む様子を見つめていると、何だか思いもかけず遠くまできてしまったという、旅情のようなものを感じました。


 豪快で人の手のあまり及んでいない隠岐の海と、古い火山島・隠岐の地形、地勢などを目の当たりにしてきました。
 世界ジオパーク認定はうなづけます。
 世界ジオパークは、世界遺産のようにマスコミもあまり騒がず、人を呼び寄せることばではないようです。
 観光ツアーのうたい文句にもなっていないのは、むしろ隠岐の自然にとって幸いというべきでしょう。

想い出の風景 隠岐 国賀海岸 島根県

2019-08-22 | 山陰
 島根島根県隠岐です。
 島後からフェリーで島前と呼ばれている西ノ島へ渡ってきました。
 今回の隠岐の旅の最大の目的である国賀海岸めぐりのため小型観光船に乗ります。
 国賀海岸は西ノ島の西側に、奇岩怪石、断崖絶壁、洞門、岩礁などを連ねて約7kmに及ぶ豪快な海岸です。
 
①船は船引運河を通り西海岸へ向かう。
 かっては地峡だったところを掘削して作られた長さ340m、幅12m、深さ3mの運河です。


②国賀海岸へ入ってきました。
 見上げるような高さの切り立った絶壁がそびえる。
 魔境に踏み入るの心境です。
 断崖直下257mの魔天崖の下を通過しました。





④左端が魔天崖(まてんがい)。
 257mは海蝕崖としては日本最高だ。


➄前方は巨大な岩の架け橋、通天橋。
 船はその下をくぐる。





⑦観音岩といわれる20mの奇岩。


⑧海蝕により出来たアーチ状の通天橋。


⑨国賀浦へ上がってひと休み。
 海の向こうの右側の丘の上に小さな建物が見える。
 この後、私ひとり向かう、赤尾展望所です。


⑩水の中は透明度が高い。
 この付近は海中景観にもすぐれ、国賀海域公園に指定されています。


 私はこれまで海上から船で海岸部を見上げたのは、陸中海岸の海のアルプスといわれる北山崎、絶壁350mの同じく赤平金剛などを含め5~6回程度です。
 その中で今回の国賀海岸めぐりは豪快で迫力と変化に富み、スリリングであることなどから最高の船めぐりでした。
 ただ海上から断崖絶壁などを肉眼で見るのと、カメラのレンズを通して見るのとでは大きく感じが違います。
 レンズを通して見ると、高度感、遠近感、立体感などが出にくく、単調で平板な写真になってしまいがちです。
 今回ご紹介した国賀海岸めぐりも、私の腕がともなわないのが最大の原因ですが、迫力もスケール感も十分にお伝え出来なかったことをご了承ください(^^;)。
 これから私だけ、魔天崖に登ってきます。

想い出の風景 隠岐 魔天崖 島根県

2019-08-22 | 山陰
 島根 島根県隠岐、島前、魔天崖(まてんがい)です。
 船から見上げた魔天崖に登り、上からの風景を楽しみます。

①海面からほぼ垂直257m。
 見下ろすと足がすくみます。
 転落する牛や馬が年に何頭かいるらしい。
 魔天崖より高い断崖は日本にもいくつかあります。
 しかし、そのテッペンまで上ってこられ、直下の海面をのぞきこめるようなところでは、魔天崖が最高のものだろう。
 やはり、写真では高度感が出にくいですね。





③断崖で草を食む馬・・絵になる。





⑤寝そべる牛・・絵にならない(^^;)。


⑥赤尾展望所からの魔天崖と通天橋。
 雄大で明るくのびのびとして、草原をピョンピョン跳びはねたい気分だが、もちろんそんなことは今はしない(^^)。








⑨明日向かう、知夫里島。
 ピークに建物が立っているのが、明日登る赤ハゲ山。


⑩日が低くなってきました。
 沖あいを船が行く・・日本海。


 魔天崖の落日をねらいたかったのですが、レンタカーの返却が午後5時までとなっています。
 歩いて来られるところではないので、魔天崖はこれまでとしました。

想い出の風景 山陰海岸国立公園 岩美~居組 鳥取県・兵庫県

2019-07-24 | 山陰
 待望の梅雨明けが発表されました。
 キリギリスが鳴き、セミの合唱が聞こえてきます。
 海の写真の出番です。
 今回は主に鳥取、兵庫県の海岸で、山陰海岸国立公園に指定されている地域です。
 まずは、鳥取県岩美町から兵庫県新温泉町の居組までの海岸です。

①鳥取県の東端、岩美町の東浜にちょっとごあいさつしてから、兵庫県に向かいます。





③小さな水のきれいな川の河口にアオサギがいます。
 上げ潮に乗って川へやってくる小魚をねらっているようです。


④遠くでサーファーが遊んでいます。
 ここは波の高い海岸のようです。


➄港ではなく砂浜に船が引き上げられています。
 今どきめずらしい光景です。


⑥兵庫県新温泉町居組(いぐみ)。


⑦この2つのこんもりした小島がいいのです。





⑨魚釣りの小舟が一艘、沖には貨物船。


⑩背後のこじんまりした小島と見えたのは小山でした。