風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

湖北・夕景 その2

2015-03-18 | 滋賀県
 湖北に落日が近づいてきました。
 空も湖も竹生島もヨシの穂先もすべてが黄金色に輝いています。

 
①心なしか水鳥たちの動きもあわただしくなってきたような気がする。<16:45>


②夕陽を背に、じっとその暖かさに身をゆだねているような鳥もいる。<16:53>


③落日に向かって大きく羽ばたきをする鳥がいた。
 太陽は山の端に近づいた。 <16:57>


④いよいよ日は比良山系に没し始めた。<17:02>


⑤⑥日は沈んだ。<17:05><17:06>
 鳥たちは次々に水中に逆立ちをし始めるようになった。
 水底の水草をついばんでいるのだろう。




⑦⑧あざやかな色彩は徐々に失われ、紫のたそがれがあたりを包み始めた。<17:20><17:23>



 鳥たちはなお、夕べのえさ探しに忙しそうだ。
 見物人とカメラマンを追いたてるように、冷たい風が吹き出した。

 「人さらい」が怖いので、私も帰ることにします(^^)。


 湖北・夕景 その3に続く。




 

湖北・夕景 その1

2015-03-17 | 滋賀県
 湖北とは琵琶湖の北部、滋賀県北東部地方のよび名です。
 今年も湖北の夕景を撮りに行こうと天気予報をチェックしていたのですが、冬場の湖北の天気は日本海側と同じで雨や雪、曇りの日が多く、スッキリした晴れの日はめったにありません。
 天気予報を見て出かけたのに、途中から雨が降り出し、Uターンして戻ってきたこともありました。
 めったにない晴れの日ですが、全面的ヒマ人の私の都合とどういうわけか合わず、ついに3月に入ってしまいました。
 3月になれば、水鳥はほとんどが北国へ帰り、湖面はさびしくなってしまいます。
 私は水鳥も夕暮れの風景の中に入れて写したいので、ついに、今年の湖北の撮影は断念しました。
 昨冬はよい天気にめぐりあって写真を撮ることができましたので、それを湖北・夕景と題してご紹介します。
 その1、その2は2014年1月下旬、湖北野鳥センター付近から、その3~その5は2月上旬、もう1kmほど南の地点から撮影した写真です。
 参考までに、撮影時刻を表示しています。


①湖北に多い柳の小島。
その前にオオヒシクイと思われる水鳥が数羽。<15:32>


②こちらはコハクチョウ。
 背後は竹生島。太陽は竹生島の左側。<15:47>
 湖面が銀色に輝く。



③竹生島、柳の小島、水鳥、ヨシの原そして逆光。
 写真はパッとしないが、湖北の夕景をつくる要素がそろった。<16:07>


④⑤柳の小島の周りは水鳥の楽園。
 コハクチョウは何羽くらいいるのだろうか。
 ここならイタチや猫などの外敵に襲われないのかもしれない。<16:14><16:29>




⑥⑦⑧ほぼ同位置からの撮影。
 柳も島も黒いシルエットとなり、水鳥は黄金色の輝きの中を羽ばたく。
 太陽はいつの間にか竹生島の右側に動いている。<16:34><16:36><16:44>






 湖北・夕景 その2に続く。