されど鹿児島

日々の生活の中で見聞したことをメモと画像で綴るブログ

知覧の水からくり

2006年07月14日 | 伝統
 知覧といえば全国的には太平洋戦争末期の特攻隊出撃基地して知られているが伝統的なものとしては知覧提灯のほか農村文化の伝承としての豊玉姫神社の水車からくりがある。その起源については不明であるが、水路の歴史から見て安永9年から明治維新前までになるのではないかといわれている。
 田植えの忙しい時期に精密なカラクリの製作に励んだ人たちの心には、カラクリ人形の美しさ面白さへの率直な感動と芸術への関心があったに違いないと思っている。


水からくり館の全景


矢を放つと


扇が落ちる仕組みになっている


動力の水車


水車小屋の装置は思っていたよりシンプルだが、舞台では複雑な動きをする


上演は1回あたり3~4分 無人でも故障しない限りひとりでに繰り返し上演され、近郷の皆さんが立ち代り気ままに楽しんでいる。