Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
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FT2D用エレキ-完成

2021年04月07日 | アマチュア無線

ハンディー機、YaesuのFT2Dで使用するためのエレクトリック・キーヤー(略称エレキ-)が完成しました。 

ハンディー機用のエレキ-を作る際に、まず注意すべきは、エレキ-を繋ぐことでハンディー機のスピーカーが使えなくなるのをどうするか、ということです。

ハンディー機のスピーカーマイクのジャックは、スイッチ式になっていて、プラグを刺すと、本体のスピーカーが聞こえなくなります。

エレキ-には、エレキ-側のモニター(自分の打つモールス音のモニター)として、サウンダーとかスピーカーを取り付けますが、それとは別に本体の受信用スピーカーを取り付けないと、モールスは打てるが受信できない、ということになるのです。

今回のエレキ-では、スピーカーマイク回路をエレキ-内に作りこみました。 従って、FT2D用エレキ-(モールス送信用) + スピーカーマイク(音声通話用、モールス受信用)、ということになります。 前回のKenwood TH-79では、スピーカーマイク自体をエレキ-に合体という形で結合しています。

筐体はタカチ製のYM100を使用し、電池は取り換えが簡単なように外付けとしました。 ハンディー機からの電源が使えませんでした。 重さは電池込みで270グラムでした。

エレキ-機能としては、

前面右から

 ‐メインスイッチ(電源) と LED
 ‐モニター音用ボリューム・・・音を小さくするため、モニター音は一定以上に大きくはならない。送信音のボリュームは回路内に半固定ボリュームがあります。
 -エレキ- 打鍵スピード調節用ボリューム
 -PTTスイッチ・・・オンにするとPTT信号とF2A(モールス)音声が PTTと AFOutに出力される。 OFFにするとPTT信号、F2A音声ともに出なくなる。 モニター音は聞こえる。
送信機によってはPTT信号をF2Aとは別に入力するものがある。
PTT SWはスピーカーマイクのPTT(黄色ボタン)とは無関係
 -モニター用スピーカー サウンドホール 3㎜穴13個
 -本体スピーカー用イヤホンジャック 本体受信音をイヤホンで聞く

背面 右から、

・FT2D接続用3極ジャック  AFOut
-このジャックとFT2Dの4極ジャックとを専用ケーブルでつなぐとキーヤー出力、スピーカーマイクの両者がケーブル1本でFT2Dと接続できます。
-3極プラグのイヤホン(ステレオイヤホン)をこのジャックに繋ぐとイヤホンの片側からAFOutが聞こえることが分かった。つまりモニター音をイヤホンで聞ける。 ただしイヤホン音量は調節できない。 小さい音で聞こえるだけ。 この際モニター音ボリュームは聞こえないように最小に絞っておく。 回路内の半固定ボリュームを調節すればイヤホン音量も大きくできる。
・CT-44変換アダプター(Yaesu製品)を介してAFOutをFT2Dにマイク入力する場合は、別途AFOut用ケーブル(3極φ3.5㎜ー2極φ2.5㎜)が必要。 その場合、本体受信スピーカーはCT-44のΦ3.5㎜のイヤホンジャックで聞くことになる。 
・PTT出力ジャック(2極)・・・FT2D以外の送信機のPTT入力に繋ぐ場合に使用する。 プラグ等の接続は送信機のスペックに従う。
・A1A出力用ジャック(2極)・・・FT2D以外の送信機に繋ぐ場合に使用する。 プラグ等の接続は送信機のスペックに従う。

右側面

・3極ジャックに自分のお気に入りのエレキ-用パドルを繋げます。    
 -この時上面にある簡易パドルもジャックのパドルも両方生きている状態になります。 どちらでも打てます。

ついでに横振りのプラグパドルを作っちゃいました。 たぶん、これは世界最小のダブルパドルでしょう。 ゼムピンで輪を作り、端をプラグに半田付けしただけのものです。 3極プラグがそのままパドルになってます。 GND電極自体が接点になります。

繊細なタッチが可能で高速でエレキ-を打つには必須のような気がします。 これでも横振りするとエレキ-が少しだけ左右に動きます。 エレキ-の上に重りを乗せて打つか、輪を斜め下に押すようにするとエレキ-が動かずに高速打鍵が可能です。 これ・・・回転式パドルとか45度傾斜パドルの原理と同じようです。 

動かないパドルのアイデアが出来ましたので次回作ってみようとおもいます。

上面

 

・簡易パドル(タクトスイッチ) 緑=Dash 赤=Dot 緑+赤=Squize(iampic)  両方を同時に押すと組み合わせの音を生成する
・音声マイク用PTTスイッチ 黄色のボタンを押しながらしゃべる
 -PTTスイッチのON/OFFに関わりなく黄色のPTTボタンを押せば、常にマイクはアクティブになります。
・音声マイク用サウンドホール φ1㎜穴4つ
 -PTTスイッチのON/OFFに関わりなく常にマイクはアクティブです。
・本体受信スピーカー用サウンドホール φ2㎜穴5つ


エレキ-について:

一概にエレキ-と言っても色々な種類のものがあり、一部機能があったりなかったりします。 例えば、

・マルツ4チャンネルエレクトリックキーヤー

 -CW打鍵、ランダムコールサインの聴き取り練習機能
 -A1Aキーヤー機能 A1A送信機につないで使う
 -F2A出力は無い
 -4つのメモリーチャネルが使える
 ‐モニター音周波数、600HZ、800Hzの切り替えなし
 -モニター用イヤホン、音量調節が無い

元回路図はこちら

 

・Kenwoodハンディー機用エレクトリックキーヤー

 -Kenwoodハンディー機に特化したF2Aエレキ-
 -F2A出力はあるがA1A出力がない
 ‐モニター音周波数、600HZ、800Hzの切り替え有り
 -モニター用イヤホン、音量調節が無い
 -本体と同じL型2ピンプラグを使うと本体スピーカーがOFFとなる

元回路図はこちら

 

・当エレクトリックキーヤー(FT2D対応)

 -F2A出力、A1A出力ともに有り
 ‐PTT信号出力ジャック有り
 ‐モニター音周波数、600HZ、800Hzの切り替え有り
 -モニター用イヤホン、音量調節が無い
 -本体4極ジャックを使うと本体スピーカーがOFFとなる

元回路図はこちら

注)すべての元回路は、コールサイン=JA1HHF、日高さんというアマチュア無線家が過去に製作されたもので、すべて公表されています。 また、年度によってJARL(日本アマチュア無線連盟)によって頒布されたりしています。

スピーカーマイクの回路はこちらを参考にして作りこみました。

 

ちなみに、ワシの作ったすべてのエレキ-については、元回路のモニターを8Ωのミニスピーカーに変更し、モニター用イヤホン、音量調節を自分で付けています。 元回路で使っているのと同じサウンダーが廃盤となり売っていなかったということもあります。

以下はあくまで自己責任にて;

・元回路のサウンダーを8Ωのマイクロスピーカーに変更する場合、そのままではスピーカーは鳴りません。 スピーカーの前(+側)に100Ω抵抗を直列に繋ぐことでスピーカーが小さな音で鳴るようになります。 ケースに入れるとホルムヘルツ効果で音は十分聞こえるくらいに大きくなります。
・増幅用2SC1815GRのエミッタに1KΩのボリュームを入れてスピーカー音量を調節しています。 音は大きくはなりませんが、小さくはできます。

(下記 4.7KΩ、とVRのコメントは回路によって異なりますのでここでは無視してください。)

・・・ということで、FT2DでF2Aを送信するエレキ-が完成となりました。 

また、今後、トランシーバーなどを自作してA1Aの世界に足を踏み入れるようになっても、このエレキ-で十分対応が可能です。

早速、FT2Dの変更申請(電波型式 F2A を追加)をしました。

エレキ-はこれで3台目と相成りました。 チャンチャン!

・・・ ・・・ ・・・

ところが、

ラバースタンプ(決まり文句)の打鍵練習をしていたら、とんだところに伏兵が・・・

”朝から晩までピーピーと聞いていると頭がおかしくなりそう!”とのご託宣。

仕方がない、前面左側の受信音用イヤホンジャックは、モニター音用イヤホンジャックに変更することに・・・また配線変更だ~。

・・・というように、イヤホンジャックが必要になる場合がありますので、実情に合わせて取り付けましょうね。 

・・・ ・・・ ・・・

その後、AFOutにステレオ用3極イヤホンを指してみたところ片側のイヤホンからモニター音が聞こえることが分かったので、練習中はこのイヤホンで聞くことにする。 従ってイヤホンジャックへの回路変更は必要無しとしました。 チャンチャン!

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